映画『アクアマン2/失われた王国』感想ネタバレ「ひどい駄作?」評価、アンバーのメラ役は?

  • 2024年3月28日

DCコミック映画『アクアマン2/失われた王国』のネタバレ感想・評価レビュー!

シネマグ
安パイを狙ってきたなという印象。既視感モリモリのアクアライドでした!もしやアンバーの裁判が原因なのでは?

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓

映画『アクアマン2/失われた王国』おもしろかった?(投票どうぞ)

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映画『アクアマン2/失われた王国』作品情報

日本公開:2024年1月12日
制作国:アメリカ
上映時間:2時間4分
原題:『Aquaman and the Lost Kingdom』
ジャンル:アクション・アドベンチャー
年齢制限:G
監督:ジェームズ・ワン(『ソウ』『死霊館』『ワイルド・スピード SKY MISSION』)
脚本: デヴィッド・レスリー・ジョンソン(『エスター』)
原作DCコミックス
撮影:ドン・バージェス
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
全世界興行収入:488億円(2024/01/12時点)

『アクアマン2/失われた王国』キャスト

アクアマン(アーサー・カリー)|cast ジェイソン・モモア(『DUNE/デューン 砂の惑星』『ゲーム・オブ・スローンズ』『スイートガール』)

オーム・マリウス|cast パトリック・ウィルソン(『ムーンフォール』『インシディアス 赤い扉』)

ブラックマンタ(デイビッド・ケイン)|cast ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(『マトリックス レザレクションズ』『Us アス』)

スティーブン・シン博士|cast ランドール・パーク(『ワンダヴィジョン』)

メラ|cast アンバー・ハード(ジョニー・デップとの裁判の影響もあってか出番は少なめ)

アトランナ|cast ニコール・キッドマン(『アイズ・ワイド・シャット』)

スティングレイ|cast ジャニ・ジャオ

トム・カリー|cast テムエラ・モリソン

ネレウス王|cast ドルフ・ラングレン(『エクスペンダブルズ4 ニューブラッド』)

ブライン王|cast ジョン・リス=デイヴィス

映画『アクアマン2/失われた王国』あらすじ

アクアマンとブラックマンタの対決

海底王国アトランティスの王・アクアマン(ジェイソン・モモア)とメラの間に赤ちゃんが産まれた。

アクアマンは王としての仕事と子育てに日々奔走している。

そんな中、アクアマンに父を殺された恨みを持つ宿敵・ブラックマンタ(デイビッド・ケイン)は、研究者のシン博士らを引き連れて南極を調査していた。

シン博士は氷割れに巻き込まれ、氷の下に謎の巨大捕食生物がいるのを発見する。

ブラックマンタは氷の下にある海中に潜り、古代遺跡でブラックトライデント(黒い矛)を発見。
その昔、呪われた7つ目の王国を支配していたコーダックス王のビジョンを見て、彼に取り憑かれてしまう

ブラックマンタは、古代王国のエネルギー源となっていたオリカルクムをアトランティスから盗んだ。

アクアマンはブラックマンタと戦うが、ソニック砲で吹き飛ばされてしまう。

メラはブラックマンタのビームで大怪我を負った。

ブラックマンタは世界を急激な温暖化で滅ぼそうとしていた。世界中で異常気象による災害が発生する。

アクアマンはかつて自分の命を狙った弟・オーム(パトリック・ウィルソン)を脱獄させ、敵のブラックマンタの手がかりをつかもうとする。

『アクアマン2/失われた王国』海外評価・ネタバレなし感想

第1作が爆発的なヒットになったことで期待されたアクアマン2ですが、「真新しさが何もない」というのが正直な感想です。

シネマグ
ストーリーも予想通りというか想定の範囲内というか、とにかく驚きがありませんでした。

アクアマン2は興行的な不振で打ち切りになったとされるDCEUの最終作ですが、「最終作!」って感じは全然しないですね。フラッシュとかバットマンも出てこないですし。

海外評価もRotten Tomatoesの批評家支持率が36%とかなり低いです。

いっぽうで一般視聴者の反応はそこまで悪くありません。何も考えずに楽しむには良い作品かも!

海外の口コミ

面白いけど、何か新しいものが1つもない
もし本作が『アイアンマン1』の時期くらいに公開されたなら賞賛されたでしょうけど、残念ながら最近のDCやマーベルは不調が続いていると感じる作品になっていました。

ジェームズ・ワン監督は何も新しいものを提供していません。復讐を望むヴィランはありがちですし、兄弟のイザコザはマーベルの『ソー』シリーズと同じテーマです。

ヒーローものが新しくなるためにはプロットを大きく変えなければならないと思いました。

引用元


良い点と悪い点の混在
コメディや一発ギャグの半分は良かったが、半分は面白くない。

アクションは良いものがあったが、ちんぷんかんぷんなシーンも多かった。

美しい映像もあったが、漫画っぽいCGIもあった。

半分の時間は集中したが、もう半分の時間はどうでも良かった。

引用元

おすすめ度 48%
世界観 70%
ストーリー 35点
IMDb(海外レビューサイト) 6.0(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 35%
一般の視聴者 81%
メタスコア(Metacritic) 42(100点中)

※以下、DC映画『アクアマン2/失われた王国』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『アクアマン2/失われた王国』ネタバレ感想・評価

DC映画『アクアマン2/失われた王国』の評価は55点。王道すぎるバディモノ×アドベンチャーコメディです!
シネマグ
痛快のアクションや笑えるシーンはあるものの、全体的には「どうしたアクアマン!?」という印象を受けました。

良かった点

やっぱりジェイソン・モモアはチャーミングで素敵でしたね。

感想を語る犬
筋肉もムキムキでこんなに愛嬌があるのはモモアくらいでしょう。友達になって一緒にビール飲みたいです。

あとはアクアマンが「陸上のエビだぜ」と言ってオームにゴキブリを食わせるくだりが笑えました(キモくて無理ってなった人もたくさんいるでしょうけど)。

アクアマンはかつて自分の命を狙った弟オームを許しきれない部分があったので、ゴキブリでチャラにしようと考えたわけです。アクアマンらしいw。

オームはオームでゴキブリの味を気に入り、最後にはチーズバーガーに挟んで食べてました。ジェームズ・ワンらしさ全開のドギツイギャグでしたね。

ダメな点・ひどい点

前作は評判が良かっただけに期待し過ぎたせいもあるかもしれませんが、たくさんの欠点が目について“アクアライド”できませんでした

シネマグ
まず、CG・VFXの割合が前作にも増して多く、全体的に3DCGアニメを見ているようで残念でした。

前作だとサメの乗り物などCGにしてもリアリティがありましたが、今作はタツノオトシゴなどCG感が強すぎるクリーチャーが多かったです。

映画『アクアマン2/失われた王国』のタツノオトシゴ

アクアマンたちの衣装もキラッキラでCG加工されてないのは顔だけ?みたいな感じですが、顔も水中にいるような処理がほどこされているので、全編を通してフルCGのアニメーションを見ていると錯覚するほどでした。

あとは、コメディにふり過ぎだった気がします。

笑いにするためにアクアマンが砂漠やジャングルでクリーチャーから逃げる展開が多かったですが、アクアマンはムキムキで強いとわかっているのでイマイチ緊張感がありません

シネマグ
ムキムキの超人がインディージョーンズをやっている感じでスリルがないんですよね。逃げなくてもいいだろ。

あと、ギネスビールをアピールしすぎ。韓国ドラマ並みの間接広告(PPL)に萎えました。

感想を語る犬
ジェイソン・モモアはビールの話しかしてなかったですからね。あとチーズバーガー。

映画がそこまで評価されていなくてもギネスビールの売り上げはアップするのでしょうか?気になるところです。

あとは今回、ジェームズ・ワンにしては演出が上手いところが少ないと思いました。

とにかくCG全開のごちゃっとしたシーンが多かったです。

アンバーの問題:ドロ沼裁判中の企画進行

アクアマン2のアンバー・ハード

シネマグ
全体的にアンバー・ハード演じるアクアマンの妻・メラのストーリーへの関わり方が不自然だった印象
感想を語る犬
アンバーが登場するたびにジョニーデップとのドロ沼DV裁判が脳裏にチラついてしまうせいもありますが、それだけでもなかったと思います。

最初の子育ての場面からしてほぼジェイソン・モモアしか出てこず、メラ(アンバー)がどこで何をしているのかわからず不自然でした。

「アクアマンが主夫でメラはどこかに働きに出ているの?」という感じ。

序盤でブラックマンタが出てくると、メラはビームをくらってあっさり退場します。きっと裁判へ向かったのでしょう(笑)。

そしてラストの戦いで再び登場。

メラがほとんど出ないなら出ないでいいんですが、メラが最後に子供を助けに戦いに参加したことで、アクアマンとオームの兄弟の物語が薄まってしまった印象を受けました。

感想を語る犬
「制作陣はDV裁判で注目されたアンバーに出てほしくない」。アンバーは「私を出しなさい!」…きっと水面下で激しい攻防があったに違いない。

アンバーはジョニー・デップとの裁判で「2回目にもらった脚本から出演シーンが大幅にカットされていた」と文句を言っていたようです。

裁判ではワーナーブラザースCEO/ウォルター・ハマダは「ジェイソン・モモアとの相性が微妙だからカットした」と証言。

ジェームズ・ワン監督は「アクアマンと弟・オームのバディものにするためにカットした」と発言しています。

しかしそれらの発言があくまで表向きの可能性は十分にあるでしょう。

結局アンバーはジョニーデップとのDV裁判で負けた格好ですから、製作側としては正しい判断だったのかもしれません。

アンバーの出演シーンが多めで映画がほぼ完成し、そこでアンバーが裁判に負けた場合もっと大変なことになっていたでしょうから。

脚本・ストーリーの微妙な点

シネマグ
前作に登場したヴィラン・ブラックマンタを使い回したのがまず良くなかったと思います。ブラックマンタの小物感がすごいのなんの…

そして本作の裏主人公とも言えるのが、正義の心とブラックマンタからの脅しの間で揺れているスティーブン・シン博士(ランドール・パーク)。

序盤のアドベンチャーの中核はアクアマンではなく、シン博士とデイビッド・ケイン (ブラックマンタ)の南極海底大冒険でしたね。

シン博士は語り部的な役割を果たしています。

ただ、シン博士はアクアマン側との繋がりがそこまで強くなかったので、彼の視点をストーリーに多く入れ込んだことが上手く機能していたとは感じませんでした。

感想を語る犬

シン博士のキャラも普通だし、ブラックマンタは小物感がすごいし、アクアマンの対立軸としては弱かったです。

また、全体的にストーリーに意外性のある部分が少なかったのがとても残念です。

「ブラックマンタに取り憑いたコーダックスは実の兄に倒された人物だから、最後にオームに取り憑くんだろうな。そこでアクアマンが兄弟愛をささやいてオームが正気に戻るんだろうな…」と思ってたら、その通りすぎて笑いました。

シネマグ
設定上だれもが考えつくストーリーをそのままやったみたいなヒネリのない物語でした。

あとは、最後にラスボス・コーダックスがせっかく蘇ったのに、アクアマンが槍であっさり倒してしまいます。

感想を語る犬
「ちょっとはラスボスと戦ってくれよ〜」って思いましたね。

映画『アクアマン2/失われた王国』ネタバレあらすじ解説

オームを脱獄させる

アクアマンの弟・オームは、魚人王国の管理下にある砂漠の牢獄に投獄されていた。

アクアマンはタコ型の万能助手・トポ(TOPO)と一緒に砂漠の牢獄へやってくる。

砂漠の巨大な穴でムカデのような怪物に乗った兵士たちを倒し、オームを救出。

オームは激痩せしていたが、牢獄を脱出して海水に触れると筋骨隆々の体を取り戻した。

アクアマンはオームの提案で海中にあるならず者の街へ行く。

街をまとめているキング・フィッシュを脅し、「ブラックマンタがとあるジャングルにいる」と聞き出した。

悪魔の深奥へ

アクアマンとオームは“悪魔の深奥”と呼ばれる海洋の島(ジャングル)へやってきた。

巨大な虫に襲われた2人は、やっとの思いでアジトにたどり着いた。そしてブラックマンタの部下たちを次々となぎ倒していく。

良心の呵責に耐えかねたシン博士がアクアマンたちに投降しようとする。しかしその部屋がスティングレイ(ブラックマンタの部下)によって吹き飛ばされた。

アクアマンとオームは古代の兵器に乗ったスティングレイと戦い、なんとか彼女を倒す。

ブラックマンタと戦うが、オームがビームで怪我を負ってしまう。

ブラック・トライデントに触れたオームは、コーダックスの復活にアトラン王の子孫の血が必要だと知る。

ブラックマンタは潜水艦で去っていった。

コーダックスに取り憑かれたブラックマンタの狙いは、アクアマンの息子だ。

子守りをしていたアクアマンの父・トム(テムエラ・モリソン)がブラックマンタに刺され、赤ちゃんが連れて行かれた。

アクアマンやメラ、アトランナは怒りで叫んだ。

ラスト結末:コーダックス王の復活

アクアマンとオーム、ネレウス王(ドルフ・ラングレン)、ブライン王も加わり、潜水艇で南極へ急ぐ。

南極の氷の下にある古代遺跡につくと、数多の怪物たちが襲ってきた。

オームは巨大な触手モンスターからネレウス王を救い、和解した。

その頃、シン博士は赤ちゃんが生贄にされるのを防ごうとしてブラックマンタから電撃をくらって倒れる。

アクアマンが敵をなぎ倒し、コーダックス王の間にやってきた。

メラやアトランナもやってきた。アクアマンとメラはブラックマンタから子供を救い出した。

アクアマンはブラックマンタに殴られ、その血が祭壇に付着。コーダックス王が蘇える条件がととのった。

コーダックス王はブラックトライデントを拾ったオームに取り憑いた。

コーダックスは「共に憎き兄を滅ぼして王になろうと」ささやく。

感想を語る犬
コーダックスは自分自身が蘇るより先になぜオームに取り憑いたのか?理由が不明瞭でした。

しかしオームはアクアマンからの呼びかけと兄弟の思い出によって正気に戻る

アクアマンはコーダックスが抜けてパワーの弱まったブラックマンタを一撃で倒した。

とうとうコーダックス王が呪縛から解放されて蘇る。

アクアマンがトライデントを投げ、コーダックスをブラックトライデントごと破壊。コーダックスは大爆発を起こして消滅した

シネマグ
コーダックスとの戦闘シーンがほとんどないのは驚きでしたね。もうちょっと戦えば良いのに。

アクアマンは地割れに飲み込まれそうなブラックマンタを救おうとする。

しかしブラックマンタはアクアマンの助けを拒否して地割れに飲まれていった

アクアマンやオームたちは古代遺跡から脱出。

アクアマンはオームに「お前はこの戦いで死んだことにする」と言って、逃亡を許した。

地球の気候変動はおさまらない。

アクアマンはアトランティス帝国の存在を地球人たちに伝え、「王としてアメリカと友好関係を結んでともに環境問題に取り組む!」と宣言。

シネマグ
気候変動も無理やりプロットに入れ込んだ感があってなんか微妙でした。

エンドロール

地上での生活を満喫していたオーム。チーズバーガーにゴキブリを挟み、美味しそうにかじりついた。

感想を語る犬

まさかのゴキブリバーガーオチに爆笑

最後のまとめ

『アクアマン2/失われた王国』は、世間の期待を超えないCG感が強すぎる凡作でした。

『マーベルズ』や『ブルービートル』などヒーロー映画の低空飛行が続きます。

もうそろそろヒーロー映画も限界なのかもしれませんね。

逆にこれまで作られすぎていたのが異常だったのでしょう。

本作を見て、個人的には「もうそろそろヒーロー映画はいいかな」という感想を持ってしまいました。

感想を語る犬
ジョーカーとかそういうのだけやってくれれば…。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

映画『アクアマン2/失われた王国』(Aquaman and the Lost Kingdom)レビュー終わり!

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