Netflix『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』感想ネタバレ・残念な百合アニメ・ひどいラスト考察!酷評

  • 2024年4月17日

Netflixアニメ『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』 (Vampire in the Garden)は、吸血鬼の王女と人間の女性が希望を求めて戦う壮大な百合物語…、かと思って見たらやっつけ仕事のようなストーリーペラッペラの残念アニメでした。

シーズン1は全5話です。

アニメ『進撃の巨人』や『甲鉄城のカバネリ』『SPY×FAMILY』を手がけるWIT STUDIOが制作!

しかし、片手間で作った感がヒシヒシと伝わってくるひどめの駄作でした(本作が好きだった人には申し訳ない。楽しめた人の意見が間違っているという気は毛頭ないのでご了承ください)。

CineMag
ヴァンパイアの肌色のように淡白なストーリーとキャラゆるふわな設定。公開初日に気合い入れて見てがっかりでした。

キャスト・作品情報・見どころ・あらすじ、ネタバレ感想・ぶっちゃけ評価ラストシーンやテーマ考察を知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。

物語のクオリティかなり低いと感じてしまったので、行き過ぎた悪口にならないようギャグも交えてレビューしています。

感想を語る犬
本当は批判なんかせず、「ちょー良かった!感動しました!」ってレビューを書きたかったんですよ…。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目からどうぞ)

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アニメ『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』は面白かった?(投票どうぞ)

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Netflix『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』作品情報・声優

公開・制作国・話数:2022/05/16・日本・全5話
英題:『Vampire in the Garden』
ジャンル:ホラー・ファンタジー・ヒューマンドラマ
監督:牧原亮太郎
副監督:田中洋之
制作Wit Studio(ウィット・スタジオ)/Production I.G.
キャラデザイン:西尾鉄也(『NARUTO ナルト』『忍空』)
配給:Netflix

『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』 に原作はなく、映画『バブル』に続くWIT STUDIO×Netflixのオリジナルアニメ作品です。

WITのオリジナルということで話題性あるかと思ってましたが、Netflixのランキングには全く入ってこないですね…。

ちなみに、WIT STUDIO × CLAMP ×Netflixの『グリム組曲』が2024年4月に配信されました。

登場キャラ・CV

主人公・モモ|CV 潘めぐみ→純粋な心を持ちながら悲劇に巻き込まれる、よくいるタイプの記号的ヒロイン。個性が全くないです…。

吸血鬼の王女・フィーネ|CV 小林ゆう→キャラのビジュアルがあっさりしすぎでは?顔面には白と灰色の2色しか使われていないという…

Netflix『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』あらすじ

Netflixアニメ『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』主人公モモと吸血鬼の王女フィーネ

©︎Netflix

疫病と共にヴァンパイアが現れ、圧倒的な戦闘力を誇る彼らの前に人類は駆逐され、限られた地域での居住を余儀なくされていた。

ヴァンパイアと人間がお互いを殺戮する戦争が、もう何十年も続いている。

ある日、司令官の娘・モモは、遠征場所でヴァンパイアの少女が殺されたのを見てショックを受ける。モモは彼女が持っていたオルゴールを持ち帰って修理し、メロディを耳に刻んだ。

そんな中、ヴァンパイアの集団が空を飛んでモモたちの居住区を襲う。

街外れで1人泣いていたモモは、ヴァンパイアの王女・フィーネと出会った。

フィーネはモモが歌ったメロディを知っており、過去に一緒に暮らしていた女性・アリアと重ね合わせ、モモを窮地から救う。

モモとフィーネは人間からもヴァンパイアからも追われる身となる。2人はここではないどこかを求めて旅をするのだった…。

ネタバレなし感想・見どころ・海外評価

ストーリーはヴァンパイアと人間の二項対立という、よくある設定を上辺だけやったイメージ。

物語性を重視する人には向かないでしょう。

アニメーションのクオリティというよりキャラクター性格・個性・言動に魅力がなく、世界観・設定もツッコミどころ満載です。

WIT STUDIO本気のアクションもあまり見られません。

ちなみに内容は残酷で子供向けではないです。アレ?ターゲットをどこに向けたアニメなのでしょうか?

CineMag
本当すいませんが、個人的にはおすすめできないです。

ちなみにIMDbでコメントしてる海外の人は「ストーリー展開が急ぎすぎ。20分×5話に詰め込むのは明らかな判断ミス」という意見がありました。

おすすめ度 20%
世界観・設定 33%
ストーリー 32%
キャラの魅力 20%
IMDb(海外レビューサイト) 7.0(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家83% 一般60%

※以下、Netflix『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』のストーリーネタバレありなので注意してください!

『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』ネタバレ感想・酷評

時間や予算が足りなかったの?

Netflixアニメ『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』の評価は35点。フィーネが体を張ってがんばったぶん 5点追加しています。
WIT STUDIOのやっつけ仕事だと思いました。
キャラ・世界観・ストーリーのすべてが噛み合っていない…もっというと予算や時間がないのか、チグハグな状態で無理やりつなぎ合わされたような印象
話の内容は壮大な割に、5話は短すぎです。なぜ5話なのか?倍は必要だったと思います。
Netflixは予算と納期が先に決まるので、やっつけ仕事になると聞いたことがありますが、今回がまさにそれでしょう。
自分たちの権利がないアニメに本気を出さない。時間もかけない。練らない。そんな心意気が透けて見えました。
感想を語る犬
ダシを取らないで作られた味噌汁。そんなイメージです…。
WIT STUDIOの十八番である『進撃の巨人』の立体機動的なアクションは最終回5話にちょろっと出てくるだけ。
第1話〜4話まではアクションにもストーリーにも魅力はありません。
ヴァンパイアと人間の対立も、『進撃の巨人』の巨人 VS 人間をちょっと変更したかのようでした。
CineMag
視聴中なんか悔しかったです。平日の夕方から駄作アニメを日本最速で見てたのは私だという事実に打ちひしがれました
ヴァンパイアと人間の異種間闘争と、それに抵抗する主人公・モモとヴァンパイア王女・フィーネが友情を育むありがちな内容に、百合要素が足された感じ。斬新さはありません。
なによりストーリーが淡白すぎ。脚本が練られておらず、設定やペース配分がガタガタです。
キャラや世界観がユルフワ設定なため物語にのめり込めないまま、尺が5話しかないからか、駆け足というより猛ダッシュで進んでいきます。
CineMag
キャラに寄り添おうと思ったらモモもフィーネもどんどん先へ行ってしまいます。ウサイン・ボルトと競走してるみたいです。
同じくネトフリのアニメ映画『バブル/Bubble』もストーリーが非常に淡白でしたけど、WIT STUDIOちょっとやばくないですか?
事業を広げすぎてクオリティコントロールできてないのでしょうか。オリジナルアニメは難しいのでしょうか。
まあ問題はWIT STUDIOというよりNetflix側なのかもしれませんが…。
『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』はそんな妄想を膨らませてしまうアニメでした。
本アニメは日本でも世界でも1度もランキング入りしておらず、5話で無理やり終わらせたこともあり、シーズン2制作は厳しいかもしれませんね。

キャラデザインと世界観のミスマッチ

人間と吸血鬼が殺し合う『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』の世界観は非常にシリアスです。

にもかかわらず、キャラクターが顔に凹凸やシワの少ないのっぺらぼうみたいで、溶け込んでいない印象でした。(西尾鉄也さんのデザインの好みもあるのでしょうけど)

特に、ヴァンパイアの顔面は瞳も含めて白と灰色しか使われておらず奥行きゼロ

ヴァンパイアのフィーネ

©︎Netflix

感想を語る犬
工数・予算削減のためシンプルなキャラデザインにしてない?

のっぺりしたキャラと殺し合いの緊張感が一致しておらず、チグハグ過ぎる世界観に跳ね返されました。没入感ゼロです。

クリオネのバッカルコーン!?

ヴァンパイアがコウモリ形に変身するのはまだわかりますが、薬でブーストしたヴァンパイアが、捕食時に頭からバッカルコーン(触手)を出したクリオネみたいなモンスターに変形するのも違和感。

デザインもっとなんとかならなかったんですかね?

キャラの行動原理がボロボロ

『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』はキャラクターの行動原理もひどかったです。

一番ブレブレだったのはモモの母の軍司令官・ノバラ。

モモがフィーネと一緒に逃げようとしたときは部下に撃てと命令し、最終回ではモモを救おうとしています。

頭で考えればディストピアでメンヘラ化しているので行動に一貫性がないという解釈もできますが、描き込みが足りず映像を見ていてもダイレクトに伝わってきません。

あと『アバター』の軍曹みたいにロボに乗ったカギュウ。彼は軍を裏切ったモモを連れて帰って司令官・ノバラを失脚させたかったようですが、彼が実行部隊なのかお偉いさんなのかわかりませんでした。

カギュウの態度がデカいのでノバラの1個下くらいの階級に見えますが、偉いなら最新兵器は部下に試させなさいよ

感想を語る犬
汚れ仕事を自分でやるのは素敵ですが、自分でロボに乗ってアレグロに鉄の棒投げられてあっさり死亡の流れはダサいですし、適当に殺した感が強いです。

あと途中の集落にいたヴァンパイア娼館の店長も、「フィーネ王女!」とか擦り寄ってたくせに、自分がピンチになると「アイツらが来たせいで!」ところっと豹変。

ヴァンパイアの王女のはずがタバコ屋の看板娘くらいの扱いなのが笑えました。

CineMag
全体的にキャラ同士の関係性とセリフ・行動が一致していません

設定が適当なディストピア

最初にモモたちが住んでいた地域は、旧共産圏・現ロシアっぽいのですが、他に色々な国があるようです。

軍部はヴァンパイアの苦手な光を兵器化しています。一応科学力はそこそこっぽいのに、他の地域についてはあまり情報を持っていません。

感想を語る犬
光の兵器化、銃火器があるなら、外部との通信手段・無線くらいあるでしょ…。
人間同士のコミュニティ・国で協力しあわないんですかね?
そもそも人間がどれくらいの数生きているのか、ヴァンパイアの数がどれくらいなのか、この世界がどれだけ広いのか?
全てが説明なくゆるふわです。
人間とヴァンパイアが運河を挟んで血と金で交易している地域もあり、「全面戦争じゃねえの?」と、ここでも設定のフワフワさを感じました。
あと、第1話の冒頭で言っていたヴァンパイアが運んだ疫病はどうなったんでしょうか?
ヴァンパイアに噛まれた人間はどんな立ち位置になるでしょうか?
ヴァンパイアは人間の血じゃないとダメなんでしょうか?
感想を語る犬
疑問が鮮血のように湧いてきます。

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