映画『沈黙のパレード』ネタバレ考察ラスト感想・相関図,真犯人がつまらん,あらすじ伏線解説(ガリレオ)

  • 2022年12月11日

映画『沈黙のパレード』ネタバレあらすじ解説

殺人事件のトリックは?

蓮沼は窒息死だったが外傷はなく、どう殺害されたかは不明。死ぬ前に睡眠薬を飲まされていたことは確認できた。

湯川は蓮沼が住んでいたボロい倉庫を調べ、取手が外れて小窓になることから、犯人が部屋の中を何らかの気体で満たし、窒息死させたと仮説を立てる。

湯川の指揮で警察が検証すると、蓮沼の部屋の敷布団が遺体で発見されたときと同じ水分量になり、液体窒素が使われたとみてまず間違いないと判明。

居酒屋・なみきやの常連の戸島は食品加工場の経営者で、草薙らの調べで彼が保管していた液体窒素が少なくなっているとわかる。

しかし事件当日の戸島の行動をたどっても、確実なアリバイがあった。彼は実行犯ではないのだ。

液体窒素を運んだ人物として、佐織の彼氏だった高垣や、パレードの主催者・宮沢麻耶の関与が判明した。

彼らはバケツリレーの要領で、戸島→麻耶(出し物の装置の中)→高垣(蓮沼の部屋まで)液体窒素を運んでいたのだ。

沈黙する常連たち

草薙は高垣を尋問し、居酒屋・なみきやの常連たちが事件に関わっていると知る。

戸島は尋問で、「佐織を失った俺たちと、あんたら警察の間の想いは全く別物だ」と怒号を飛ばした。草薙は目に涙を浮かべる。

警察は、殺害された蓮沼に部屋を貸していた増村栄治という男を捕まえた。

増村は蓮沼が15年前に起こした少女殺人事件の関係者で、義理の妹が死んだ少女の母親だったが、彼女が無罪判決に憤って自殺した過去があり、密かに蓮沼を恨んでいたのだった。

しかし増村も黙秘を続ける。

そんな中、佐織の歌手デビューを後押ししていたプロデューサーの新倉が自供。

当初の計画では蓮沼を殺すつもりはなく、当日に高垣が運んだ液体窒素を使って並木祐太郎が蓮沼を自白させるつもりだった。

しかし当日居酒屋の女性客が腹痛を起こして祐太郎は病院へ付き添ったので、作戦を中止する代わりに新倉が現地へ行って部屋に液体窒素を注入したと言う。

新倉は、「蓮沼が3年前に公園で佐織を偶然見かけて殺してしまったと言っていた」と続ける。気づくと蓮沼は死んでいたらしい。

ラスト結末

草薙は新倉の証言がおかしいと思いつつ、遺族たちの罪が軽くなって丸く収まると考えていた。

湯川は新倉の妻・留美に会いに行く。

留美は、「3年前に妊娠して音楽を辞めるといった佐織と公園で口論になって彼女を突き飛ばした。すると頭に鉄パイプが当たって死んでしまった。」と話す。

偶然その現場を見ていた蓮沼が佐織の遺体を静岡の実家に隠し、死体遺棄罪の時効の3年が経ってから金目的で留美を脅すようになったそうだ。

湯川は、内海から佐織が行方不明になった3年前の現場の鑑識の資料を見てもらい。現場に佐織の血が残っていなかったと聞く。

佐織は公園では死んでおらず、あとで蓮沼に殺された可能性が高いと判明した。

草薙はその事実を留美の夫・新倉直紀に伝える。

直紀は沈黙を破り、「増村が居酒屋にやってきて蓮沼を自白させる計画が立ち、それを妻に聞かせると妻が真実を話した。妻を救うために自分が蓮沼を殺した」と告白。

事件当日に居酒屋で腹痛を起こした客も、新倉の仕込みだったようだ。

新倉直紀以外の関係者に明確な殺意がないことがわかり、留美は軽い罪に問われたが、それ以外の居酒屋常連たちは全員が不起訴になった。

事件が解決し、内海は湯川に電話。草薙が湯川を親友だと感じているようだと伝えた。

映画『沈黙のパレード』END!

最後のまとめ

邦画『沈黙のパレード』は、豪華俳優陣の演技合戦と切なすぎるプロットで傑作になるかと思いきや、個人的には微妙なラインの作品になってしまいました。

ガリレオシリーズでは『容疑者Xの献身』には及びません。

最近の東野圭吾作品の実写化だと『マスカレード・ナイト』(2021)の方が良かったです。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!

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