Netflix『ザ・マザー:母という名の暗殺者』(The Mother/2023)。元軍人で母役のジェニファー・ロペスが、生き別れた娘を救うためにマフィアや傭兵と戦うストーリー!
作品情報・キャスト
ネタバレなしの感想
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Netflix映画『ザ・マザー』作品情報・予告
制作国:アメリカ
上映時間:117分
原題:『The Mother』
ジャンル:アクション
年齢制限:16+(バイオレンスシーンあり)
監督:ニキ・カーロ(実写『ムーラン』『 クジラの島の少女』)
脚本:ミシャ・グリーン/アンドレア・バーロフ/ピーター・クレイグ
映画『ザ・マザー』キャスト
母役:ジェニファー・ロペス
ジェニファー・ロペスが元凄腕の軍人の母役を演じます。名前は言及されず英語でもThe Motherとクレジットされています。
歌手で俳優のジェニファー・ロペスは50代になりますが美貌もアクションも衰えませんね。2022年には元カレのベン・アフレックとよりを戻して結婚しました!
近年は『ハスラーズ』(2019)、『マリー・ミー』(2022)、『ショットガン・ウェディング』(2023)などコンスタントに映画出演を果たしています。
2024年にはジェニロペ×NetflixのSF映画『アトラス』も配信されました!
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その他キャスト
役名 | キャスト(出演作) |
娘・ゾーイ | ルーシー・パエズ(『サイレンス・ゾーン』) |
ウィリアム捜査官 | オマリ・ハードウィック(ドラマ『POWER/パワー』『クレイジーグッド』) |
マフィアのボス・ヘクター | ガエル・ガルシア・ベルナル(『バベル』『リメンバーミー』『オールド/OLD』) |
傭兵・エイドリアン | ジョセフ・ファインズ(『恋におちたシェイクスピア』) |
ジョーンズ(アラスカで暮らす元軍人) |
ポール・レイシー(『サウンド・オブ・メタル』『ペリー・メイスン』) |
映画『ザ・マザー』Netflix あらすじ
元凄腕の軍人・スナイパーで、現在は妊婦の女性(ジェニファー・ロペス)。
彼女は元軍人の密売人・エイドリアンや、マフィアのヘクターと恋愛関係にあった。しかし良心の呵責に耐えかねて、FBIのウィリアム捜査官に彼らの悪事について証言する。
しかし隠れ家にエイドリアンと部下たちが乗り込んできた。
妊婦の女性は撃たれたウィリアム捜査官を助け、敵を次々に倒していく。
しかし女性はエイドリアンに見つかって腹部を刺された。エイドリアンは女性が仕掛けた爆弾で吹っ飛ぶ。
病院に運ばれた女性は出産。娘は無事に産まれ、女性は母親になった。
FBIの幹部は母親に「身を隠さなければまた狙われる」と言う。エイドリアンの死体は見つかっていないらしい。
母親は仕方なく娘を養子に出す決心をし、自分は遠く離れたアラスカの地で暮らすことに。
それから12年後。FBIのウィリアム捜査官から母親に連絡が入る。娘・ゾーイの存在がマフィアのボス・ヘクターにバレたようだ。
母親は娘を助けるために立ち上がる!
ネタバレなし感想・海外評価
ワンショットキル(ライフルで頭部を狙う)や近くから敵を撃ち殺すシーンなど、スタイリッシュで良質なアクションが楽しめます。
演出もスリリングなものが多く、カメラワークも独特。
アラスカの雪景色や陽気なキューバの風景など、旅行気分が味わえるのも魅力です。
難点は、なぜ敵がジェニファー・ロペスに執着するのかの描き方がやや雑なところ。
逆に渋めのヒューマンドラマが好きな人や、ストーリーに論理性を求める人には向きません。
海外レビューサイトでは一般視聴者の評価は悪くないものの、批評家からは「ヴィランやストーリーの説得力がない」など低評価を押される傾向があります。
おすすめ度 | 70% |
アクション | 85% |
ストーリー | 48点 |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.4(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 45% 一般の視聴者 78% |
メタスコア(Metacritic) | 44(100点中) |
※以下、Netflix映画『ザ・マザー』のストーリーネタバレありなので注意してください!
Netflix映画『ザ・マザー』ネタバレ感想・評価
痛快なアクションの数々!
50歳を超えてもまったく老いる様子のないムキムキのジェニファー・ロペスがライフルの超ロングショットで敵を倒していくさまが痛快でした。
戦争ゲームのようなカタルシスがあります。
静寂を切り裂くようなタイミングで味方が銃で撃たれるハッと息をのむシーンや、近接格闘も迫力があって楽しめました。
アラスカの大自然とキューバの街並み(実際のロケ地はスペインのカナリア諸島)が美しく、旅行気分も味わえます。
特にアラスカの雪景色は綺麗でしたね。アラスカで大きなツノ鹿を撃つシーンや、オオカミが出てくるシーンなどは、まるでサバイバル番組を見ているよう。
母ジェイローがツリーハウスで娘と射撃の訓練をするシーンも好きでした。大自然の中での親子の時間です。
ラストバトルが雪景色の森で!というのはお決まりですが、ロケーションは良かったと思います。
細かいシーンでは、ジェニファー・ロペスが駐車場の2階から飛び降りるシーンは完璧な受け身で惚れ惚れ。
さすがにスタントがやっているのでしょうけど、ジャッキー・チェンとまではいかないまでも人間の身体能力の美しさが垣間見れました。
あとはジェニファー・ロペスが、車の下に隠れる→下から車の床を突き破って中に入る→車を発進させるのコンボも良かったです。
素手で床が壊せるタイプの車がどれくらいあるかは謎ですが、見たことのない演出でワクワクしました。
被写界深度が浅めでさらに周囲が円形にゆがむ魚眼レンズ的なカットも多々あり、アクション映画ではなかなか見ない面白い表現だと思いました。
ただこの特徴的な映像表現は、登場人物の主観・心情表現のときだけでなく、普通に敵が襲ってくる際にも使われており意図が読めない場面もチラホラ。
動きのわかりやすさより芸術性を優先したのかもしれませんね。
ジェニファー・ロペスがモテすぎ…
ジェニファー・ロペスと生き別れた娘・ゾーイの母娘関係が主軸です。
しかしノイズになるのがヴィランの傭兵のボスもマフィアのボスもジェニファー・ロペスが大好きな感じの描かれかたなこと。
表向きはジェニファー・ロペスが傭兵のボスとマフィアの機密情報を握っているから狙われている!みたいな感じなのですが、マフィアのボス・ヘクターは12年ぶりに会う彼女にメロメロで未練たらったら。傭兵のエイドリアンも執着心がすごいのです。
ヴィラン2人が娘・ゾーイが自分の子供だと思って執着した!という感じも少しはあるんですけど、でもやっぱり50歳過ぎてもジェニファー・ロペスはモテモテ!っていう印象のほうが強いんですよね。
母子が狙われる!というより母親が昔の男に迫られて、娘は利用されているイメージ。さらにFBIのウィリアム捜査官もジェニファー・ロペスにメロメロ。魔性の女過ぎでしょう。
結局、ジェニファー・ロペスの過去のアバンチュールで娘に危険がおよんでしまったプロットです。
母と娘の物語なのに、「ジェニファー・ロペスは相変わらず色っぽくてイケイケだぜ!」みたいな母のエロスを売りにする見せ方ではテーマやメッセージが薄まります。
結局父親もエイドリアンかヘクターかわからずじまいでしたね。
映画『ザ・マザー』ネタバレ・ラスト解説
母 VS マフィア
母親(ジェニファー・ロペス)が娘・ゾーイの暮らす地域につく。
母親はゾーイの動向を常に見守っていたが、ある日マフィアのボス・ヘクターの部下がやってきてゾーイをさらってしまう。母親はライフルで敵を狙撃するなど抵抗したが、ゾーイは連れ去られてしまった。
母親はウィリアム捜査官と合流し、ヘクターの本拠地があるキューバへ。2人はヘクターの部下を拷問してアジトの場所を吐かせ、アジトに乗り込んだ。
母親はアジトにいたゾーイを救出し、ヘクターを殺害する。
ゾーイは自分を助けたのが実の母親だと直感的に気づいた。
母親はゾーイの元を去ることにする。しかしゾーイを家まで送る途中だったウィリアムがエイドリアンたちに襲われて殺された。
母親はバイクでゾーイを救出し、一緒にアラスカへ。母親は今後ゾーイが襲われてもいいように戦闘やライフルの訓練をした。母と娘は反発しあっていたが、次第に絆を深めていく。
ラスト結末
ある日、オオカミの子供にエサをあげて手を噛まれてしまったゾーイが、病院で本名を名乗ってしまう。母親はエイドリアンが居場所をかぎつけてくると確信し、元軍人のジョーンズにゾーイをたくして自分は森の奥で敵を待ち伏せする。
母親の狙い通りエイドリアンたちがやってきた。母親は部下たちをライフルや地雷で次々に倒す。
しかしそこへ母からの手紙を読んだゾーイがやってくる。
ゾーイがエイドリアンに赤外線スコープで狙われ、母親はエイドリアンのもとへ呼び出された。
母親とエイドリアンは激しい格闘を繰り広げる。ゾーイがショットガンで加勢するが、母親は斜面から落ちて気絶。
母親はゾーイを車で連れ去るエイドリアンをライフルで狙い、射殺。ゾーイは母親の元に駆け寄ってきた。
それからしばらくして、ゾーイは里親のもとで幸せに暮らしていた。
生みの母親ともときどき会っている。
映画『ザ・マザー』終わり!
最後のまとめ
ジェニファー・ロペス主演映画『ザ・マザー』(2023)は、良質なアクションとすばらしいロケーションが堪能できたものの、ストーリーにツッコミどころがあったり、テーマやメッセージ性が薄かったりと弱点もある作品でした。
脚本や演出次第でその弱点をクリアできたと思います。脚本を練る時間がなかったのでしょうか?ちょっと残念です。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ザ・マザー』(The Mother)レビュー終わり!
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