考察2:なぜ浦野は麻美に何もしなかったのか?
浦野は麻美をどうするか直前まで悩んでいた様子だったが、麻美が誠に料理を作って待っているというメールを見てやめた。
浦野の中で麻美とスミンが重なった瞬間であり、大切な人のために料理を作る人間を殺せないと思ったのだろう。母と違うタイプの女性がいることにやっと気づいたのだと思う。
また死に際に加賀谷に言ったセリフから、浦野が心の奥底でどんな状況でも自分を見捨てない人間を探していたとわかる。これも母から虐待を受けた反動だろう。これまでの浦野は自分を見捨てない人間がいるか確かめるために狂気に走ったのかもしれない。
無条件に自分を認めてくれるスミンが現れた今、浦野は誰かを殺す必要がなくなった。しかし気づいたときには遅かった。そんな切ないお話。
最後に感想:爆笑の成田凌剥製
最後に剥製になった成田凌に爆笑してしまった。もう少しシュッとした表情にすればいいのに、どこか笑える表情だったのがかなり気になった。
あとやっぱり全体的に浦野とスミンのいちゃいちゃラブロマンスになってしまっていたのが気になる。加えて昨今の映画ではカットされるようないらないシーンのオンパレードで、もっと短くできただろ…って思ってしまった。
中田秀夫監督は『嘘喰い』とかもそうだが、最近はこってこての演出が気になる。音楽もこってこて。微妙な間がお笑いに見えてしまう。もう少しシリアスなトーンにできたら本作の印象も全然違ったことだろう。
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キャスト
浦野善治(成田凌)
スミン(クォン・ウンビ)
加賀谷学(千葉雄大)
キム・ガンフン(大谷亮平)
加賀谷美乃里(白石麻衣)
兵藤彰(井浦新)
チョン・ハクソン(佐野史郎)
窪田逸子(真飛聖)
長瀬明(猪塚健太)
瀬戸千春(髙石あかり)
富田誠(田中圭)
毒島徹(原田泰造)
監督
中田秀夫
原作
志駕晃
脚本
大石哲也
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