韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』 悲しい過去を持つ女性が謎の生命体に寄生され、生きるために奮闘します! CineMag 日本の原作とはまったく違うストーリー!サスペンス風味で面白いです!なんと日本からのビッグサプライズゲスト[…]
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』1話ネタバレあらすじ
空から謎の生命体が何体も降ってきた。突然生まれた人間に寄生する生物=ザ・グレイだ。
寄生生物はライブ会場にいた男性の脳を支配して取りつき、観客たちを次々に斬り殺した。その後、寄生生物は警官に射殺される。
チョン・スイン(演-チョン・ソニ)がスーパーでレジ打ちをしていると、前科があるイ・ギョンチョンという男性に文句を言われ、怒鳴られた。
その後、スインは仕事を終えて原付であぜ道を走る。
スインは追ってきたギョンチョンに車ではねられ、ナイフで脇腹を刺された。スインは意識を失う。
その直後、スインに謎の生命体が寄生された。スインに取りついた寄生生物はギョンチョンを殺害する。
スインは病院で目を覚ました。ナイフで刺された傷跡はあるが、出血もなく完治している。
叔父で刑事のチョルミンはスインを心配しながらも不思議に思った。
数カ月後
韓国政府や警察はザ・グレイについて国民には知らせず、秘密裏に駆除を続けていた。
チェ・ジュンギョンはグレイチームを率いて寄生生物を駆除していた。数カ月前にジュンギョンの夫が寄生され、ジュンギョンは“それ”を生捕(いけどり)にした。
ジュンギョンは夫に取りついた寄生生物を“猟犬”と呼んでヘルメットを被せて拘束。脳波で他の寄生生物の位置を特定する道具として使っていた。
暴力団・マンナニ組のガンウ(演-ク・ギョファン)は敵対組織・永登浦(ヨンドゥンポ)のメンバーを殺そうとして失敗。夜行バスで地元に逃げる。
久しぶりに実家に帰るが、姉・ギョンヒの様子がおかしい。さらに「妹のジニは遠くへ行った」と意味深に言われる。
ギョンヒは寄生されていた。
ギョンヒの仲間が脳波によりスインが“同種”だと察知。スインをスクラップ場へ連れて行く。
ギョンヒは頭部をパカっと開け、スインにザ・グレイである証拠を見せた。あとをつけていたガンウは驚きを隠せない。
スインは恐怖でおののく。そのときスインの意識を寄生生物が乗っ取り「同種だ」と説明した。
ギョンヒはスインに仲間になれと言って去っていった。
隠れて見ていたガンウはスインに寄生している生物に見つかる。
ガンウは「おまえは人間と寄生生物の多重人格で、ジキルとハイドのハイド博士みたいだ」と言った。
スインに取りついた寄生生物はハイドをもじって“ハイジ”と呼ばれることになる。
ハイジは「刺されて瀕死のスインに寄生しようとしたが、体を修復するのに必死で脳を全部食べることができなかった」と話す。それで半分寄生状態の変種になったのだ。
ハイジは「1日で15分だけスインの意識を乗っ取れる」と語る。ちょうど二重人格のような感じだ。それ以外のときハイジは眠っていることが多い。
ハイジは「自分は変種だから同種たちの仲間になったら殺されるとスインに伝えろ」とガンウに頼んだ。
家に帰ったスインはハイジが書いたノートや、スマホの動画から、自分の頭部の右半分に寄生生命体ハイジがいると知ってショックを受ける。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』2話ネタバレあらすじ
スインはギョンヒに車に乗せられ、「仲間になれ」と言われてセジン教会へ連れていかれる。
ガンウが失踪した妹・ジニのスマホを直してバイク屋へ行くと、敵対組織から襲撃を受ける。ガンウはなんとか逃げた。
ガンウはジニの失踪にセジン教会が関わっていると考えて現地へ。
倉庫にたくさんの人間の死体が食料として保管されており、ジニの死体もあった。ガンウは涙を流す。
ガンウは怒りで倉庫に入ってきた1体の寄生生物を刃物で攻撃し、森の中へ逃げた。礼拝堂にいた寄生生物たちがガンウの存在に気づいて探し回る。
ガンウは礼拝堂から逃げたスインとばったり出くわした。
ガンウは近くで待ち合わせていた組織の後輩・ギュミンの車にスインと乗り込む。しかしギュミンは組織のボスからガンウを消すように命令を受けていた。
ガンウとギュミンは車内でもみ合いになる。空を飛ぶ寄生生物が降りたってギュミンを殺害。車は崖の方へ突っ込んだ。
ハイジがスインの意識を乗っ取って寄生生物を倒す。
その後、意識はスインに戻る。スインは崖から落ちそうなガンウの手をつかもうとする。手が届かないかと思われたが、ハイジの触手が伸び、ガンウは助かった。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』3話ネタバレあらすじ
スインとガンウは一緒に行動することに。ガンウは叔父のチョルミン刑事に「セジン教会に寄生生物がたくさんいる」と通報した。
セジン教会にグレイチームと警察が乗り込む。倉庫で何体もの死体が発見された。寄生生物の食料だろう。
チョルミンは礼拝堂でスインにあげたキーホルダーを発見。自分のポケットに隠した。
チョルミンの後輩刑事・ウォンソクが、寄生生物のリーダー・牧師と別のアジトで話していた。
ウォンソクは人間だが、牧師に協力している裏切り者で、教会に警察が踏み込む情報も牧師に伝えていたのだ。
スインとガンウは、チョルミンにコンタクトを取るために廃墟となっているチャンソンランドに呼び出した。
チョルミンを尾行していたジュンギョンがスインを銃で狙ってきた。スインはハイジに切り替わり、触手でジュンギョンと戦う。
機動隊が踏み込んできた。ハイジは意識を失い、スインは拘束される。
いっぽうその場から逃げたガンウは、離れた場所でウォンソクが猟犬を殺害しているのを目撃。
その後、猟犬が死んでいるのを見つけたジュンギョンは涙を流し、傷跡から寄生生物の仕業だと考える(ウォンソクはそう見せかけるため、触手の形状に似た刃物を使った)。
ジュンギョンはスインを拘束し、「次の猟犬になれ!」とヘルメットを被せた。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』4話ネタバレあらすじ
スインをX線で検査するが脳や体に異常は見られない。叔父のチョルミンは「スインは人間だ!」とかばう。
スインはハイジによって昏睡状態にさせられ、脳の内面世界にいた。スインは幼い頃に暴力を振るってきた父を通報し、叔父に助けられたこと。他の家庭を持った母に会いに行ったが、もう来るなと金を渡されたことを思い出していた。
ガンウはチョルミンに見つかり、仕方なく「スインは脳の一部だけが寄生されている状態。ウォンソクが猟犬を殺した裏切り者だ」と話す。
ガンウはチョルミンの指示でグレイチームの機動隊になりすまし、スインが拘束されているトラックに乗り込んだ。
スインは本部に移送されることに。幹線道路で、警察の手先になるスインを消そうと寄生生物たちが集団で襲ってきた。グレイチームの特殊部隊と寄生生物の戦闘が始まる。
トラックに乗っていたガンウはその隙にスインを救出し、車を奪って逃走する。ウォンソクがチョルミンを車に乗せて追ってきた。
しかし、ウォンソクの車は別の場所へ向かう。そこには寄生生物のリーダー・牧師がいた。
スインは異変に気づき、ウォンソクがいる場所へ向かう。
牧師はスインの目の前でチョルミンの頭部を切り落とした。そしてチョルミンの肉体へ移動し、乗っ取る。
ガンウがやってきて泣き叫ぶスインを車に乗せて逃げた。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』5話ネタバレあらすじ
警察はとうとう寄生生物ザ・グレイのことを世間に公表する。
ガンウは親友のギソクに電話して、彼のアパートに泊めてもらうことに。ギソクは留守だったがスインと一緒に部屋に上がり込んだ。
スインはジュンギョンに電話してカフェの屋上に呼び出し、「チョルミンとウォンソクは寄生生物だ」と話す(スインはウォンソクも寄生生物だと勘違いしている)。
その後、ジュンギョンは確認のためにウォンソクの髪の毛を切ってみる。しかし寄生生物のそれのようにウネウネ動かないので、スインの話が嘘だと考えた。
ギョンヒは携帯の情報からギソクの家を特定してやってきた。ギョンヒはギソクに触手の刃を向け、「来ないとギソクを殺す」とガンウに電話。
ガンウとスインが部屋にやってくる。ギソクは勝てないとわかってギョンヒにタックルし、触手で刺し殺された。スインが泣き叫ぶガンウを連れて逃げる。
いっぽうチョルミンとウォンソクは「寄生生物の組織のアジトを発見した」とジュンギョンに報告。グレイチームがそこへ乗り込み、寄生生物たちを何体も殺害した。
アジトから離れていたギョンヒはリーダーのチョルミンが裏切ったことにショックを受けた。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』最終回 6話ネタバレあらすじ
チョルミン(牧師に取りついていた生物に寄生された)とウォンソクによって、スインとギョンヒが寄生生物だと全国に報道される。
ギョンヒはスインを呼び出して生存のために協力しようと呼びかける。
ガンウは親友のギソクを殺されたことで怒り、刃物でギョンヒに復讐しようとするが、吹っ飛ばされた。
ハイジが出現し、「チョルミンが式典で市長になり変わるつもりだろう」と話す。
ギョンヒは仲間を裏切ったチョルミンを殺したいと考えた。
式典が始まろうとしていた。
ハイジはジュンギョンに電話をし、チョルミンの計画について伝えた。
しかし、それを信じられないジュンギョンは式典の会場付近でハイジに銃を向ける。ハイジはジュンギョンを吹っ飛ばした。
式典の会場で、チョルミンは寄生生物になって暴れる。
ウォンソクがチョルミンを射殺したと見せかけて、チョルミンの肉体に取りついていた寄生生物は会場の裏へと逃げた市長を追う。しかしギョンヒに阻まれ、戦闘になった。
ギョンヒはかつての牧師を許せなかった。
ガンウがウォンソクから市長を助ける。
ギョンヒはかつて牧師だった寄生生物に敗れ、ガンウに「お前には悪いことをした」と言って死んでいった。
ガンウは目に涙を浮かべながら、市長を外へ連れ出す。
かつての牧師だった寄生生物はウォンソクの首をはねて寄生する。ハイジがやってきてそのウォンソクと戦った。
駆けつけたジュンギョンは、ウォンソクとハイジのどちらを銃で狙うか迷った。
ハイジはジュンギョンの背後に隠れいた寄生生物を倒す。同時にジュンギョンはウォンソクを銃で撃って殺害した。
ハイジは「スインがいつも人を信じるように、おまえ(ジュンギョン)を信じた」と話す。
ジュンギョンは「スインは寄生生物ではなかった」と報告した。
一件落着。
しばらく後、コンビニでバイトをしているスインのところへガンウがやってきた。ガンウはグレイチームに所属することになったと話す。
ガンウは「ハイジから手紙が来た」と言ってそれを読み上げる。ハイジからスインへの手紙だ。
「寄生したのがおまえでよかった。良くも悪くもおまえは1人じゃない」と書かれていた。
スインは朝陽をながめた。
ジュンギョンのところに日本のルポライターがやってくる。彼は泉新一ですと名乗った。(泉新一を菅田将暉さんが演じています)。
韓国ドラマ『寄生獣 ザ・グレイ』終わり
Netflix『寄生獣 ザ・グレイ』全話視聴後の感想と考察
アクションは素晴らしいですが、ストーリーやテーマ性は原作のほうが好きでした。
本作『寄生獣 ザ・グレイ』は人類 VS 寄生生物というより、人間組織 VS 寄生生物の組織という構図。いかにも韓国ドラマっぽいテーマです。
そこで描かれる孤独なヒロイン・スインと、孤独な寄生生物・ハイジのバディ。
孤独なヤツ同士、マイノリティ同士がタッグを組んでいる格好です。
泉新一とミギーのように直接会話ができないため、ハイジはスインの内面や潜在意識、強さを象徴している表裏一体の存在のよう。
スインとハイジの対話も、良くも悪くも渋いです。
スインのもう1人のバディはガンウで、バディの三角関係のような側面もあります。バディモノとして複雑に見えました。
主人公・スインの魅力もイマイチ伝わってこないというか、スインとハイジの二重人格をエンタメ的に見せているわけでもないのでやや物足りなさを感じました。
普通とちょっと違うキャラ設定は最近のヨン・サンホ監督っぽいのですが、個人的にはもっとシンプルでよかった気もします。
スイン「助けて〜!」→ハイジ「おりゃあああ!」みたいな展開もアリだったような。
ヨン・サンホ監督作品は、『地獄が呼んでいる』まではまだわかりやすかったですが、『JUNG_E/ジョンイ』『ソンサン 弔いの丘』など、最近は一筋縄でいかない独特の雰囲気やメッセージをはらんだ作品が続いていて、そこまで一般受けしてない印象もあります。
ストーリーテリングにおいて最高なところと、いやそうじゃねえだろ!というところが混在しているイメージ。
『寄生獣 ザ・グレイ』レビュー終わり