Disney+配信ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』(Obi-Wan Kenobi) 全6話。アナキン・スカイウォーカーを倒してから10年後の、傷ついたオビ=ワンの物語です。
作品情報、キャラ・キャスト解説、全体の感想ぶっちゃけ・評価、オビ=ワンの崩壊と再生のストーリー考察、全6話ネタバレあらすじ最終回解説を知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。
ちなみに筆者はスターウォーズシリーズは映画は一応全作みているものの、コアなファンではないためあくまでライト層目線での解説レビューになります。
何かご指摘あればコメント欄にお願いします。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目からどうぞ)
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『オビ=ワン・ケノービ』作品情報・キャストと演技の印象
原題:『Obi-Wan Kenobi』
ジャンル:SFアクション
監督:デボラ・チョウ
脚本:ジョビー・ハロルド
原作:ジョージ・ルーカス「スターウォーズ」
撮影:チョン・ジョンフン
配給:Netflix
撮影監督のチョン・ジョンフンは映画『オールド・ボーイ』 『IT/イット それが見えたら、終わり。』『ラストナイト・イン・ソーホー』など名作を担当した実力派!
オビ=ワン・ケノービ|cast ユアン・マクレガー
©︎ディズニープラス/Disney+
映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)での登場から23年。
若々しかったオビ=ワンは10歳のレイアに「おじいちゃん」と言われ苦笑いするようになりました。
ユアン・マクレガーが醸し出すオビ=ワンの世捨て人感がすごいですね。
本作ではベン・ケノービと名乗っています。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のベン(カイロ・レン)の名前はここから取られているのでしょうか?
映画『トレインスポッティング』や『ビッグ・フィッシュ』などコアなファンを持つ映画に多く出演するユアン・マクレガー。大好きです。
その他の主要キャラ・キャスト
ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー|cast ヘイデン・クリステンセン→仮面を外したときの容貌が怖すぎ。本作で一番の見どころは、無機質で圧倒的なオーラを持つ、真のベイダー卿を堪能できること!
オビ=ワンを探す目的は復讐だけなのか!?
レイア・オーガナ|cast ヴィヴィアン・ライラ・ブレア
ルーク・スカイウォーカー|cast グラント・フィーリー
ハジャ・エストリー(詐欺師)|cast クメイル・ナンジアニ→本作のコミックリリーフ。マーベル『エターナルズ』のキンゴ役で有名。
リーヴァ・セヴァンダー(元ジェダイのシス)/サード・シスター|cast モーゼス・イングラム→カイロ・レンみたいな役柄で、彼女の行動が物語の鍵です。
ターラ(帝国に所属する反乱軍のスパイ)|cast インディラ・ヴァルマ→HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』のエラリア・サンド役で有名。Netflix『オブセッション-執着-』にも出演。
大尋問官(元ジェダイのシス)|cast ルパート・フレンド
フィフスブラザー(大尋問官の部下)|cast サン・カン→『ワイルド・スピード』のハン役で有名。なんか滑稽なビジュアルですね(笑)、罰ゲームみたい…
オーウェン・ラーズ(ルークの養父)|cast ジョエル・エドガートン
ベル・ホワイトサン・ラーズ(ルークの養母)|cast ボニー・ピエス
ベイル・オーガナ議員|cast ジミー・スミッツ
ブレア・オーガナ|cast サイモン・カッセル
ヴェクト・ノクル|cast フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)→前情報なしで見たらフリーが出ててビックリ。2022年現在はワールドツアー中のはず。
『オビ=ワン・ケノービ』あらすじ・海外評価(ネタバレなし)
あらすじ:暗黒面に堕ちたアナキン・スカイウォーカーがオビ=ワン・ケノービに敗れ、ジェダイが滅んでから10年後。オビ=ワンは辺境の惑星タトゥイーンで、オーウェンに育てられているルーク・スカイウォーカーを見守っていた。そんな中、王族のベイルからレイア姫が攫われたと連絡が入る。オビ=ワンは彼女を救うためダイユーへ向かうが…。
まだパート1とパート2しか放送されてない段階ですが、海外評価はそこまで高くない印象。
IMDbだとスコア以上に酷評コメントが多く↓
「脚本家はスターウォーズを見たことがあるのか?」「チェイス(オビ=ワンとレイアの追いかけっこ)が酷すぎる」「ディズニーは努力してない」など散々な書き込みが多いです。
まあコアなファンの期待は高すぎて、少なくてもそれには応えられていないように見えます。
おすすめ度 | 75% |
世界観 | 82% |
ストーリー | 68% |
IMDb(海外レビューサイト) | 8.2(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家88% 一般71% |
※以下、ディズニープラス『オビ=ワン・ケノービ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
『オビ=ワン・ケノービ』ネタバレ感想・評価
1話と2話はかなりスローペースに感じました。
派遣バイトしてるオビ=ワンが肉を切断する場面が何回も繰り返されます。
ストーリーがオビ=ワンがのっそのっそレイアを助けているだけなので、第1話2話が面白かったと言われればかなり微妙。
もともと映画で公開予定だったので、ストーリーが引き延ばされてしまった部分もあるのかも。
うって変わって第3話からはダース・ベイダーが登場。切断された四肢に義肢がはめられていく登場シーンは狂気そのもの。
そしてムスタファーの対決以来オビ=ワンと初めて再会し、ライトセイバーを交えます。
無機質で恐ろしい、紛れもなく本物のベイダーが堪能できました。この時点で続三部作/シークエル・トリロジー(『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』)よりは全然満足できました。
ただ4話も緊張感なく、レイアをなんとなく助け出す展開。帝国の基地惑星ナーの警備がゆるゆるなど、ご都合主義展開が嫌になりました。
リーヴァ(サード・シスター) VS ダース・ベイダーなどスターウォーズらしい激しいアクションが楽しめるのは第5話からです…。
子供向けのマヌケな展開
クメイル・ナンジアニ演じるひょうきんな詐欺師・ハジャが、オビ=ワンを守るためにリーヴァの前に立ちはだかり、あっさり心を読まれてしまうシーンもアホすぎます。
そしてさらに、なぜかリーヴァはハジャを殺そうとしません。
帝国軍のくせになんか甘いんですよね。
誰でも名前を知っているオビ=ワンが主人公のドラマという期待値は前半時点では超えていないと感じました。
これからオビ=ワンの心の再生物語がどう展開していくのか?ストーリーに緊張感は出てくるのか?ちょっと心配です。
第3話でもオビ=ワンがストームトルーパーの前で「レイア!」と呼んで怪しまれる“ちょんぼ”場面があり、シリアスさがないと感じました。
余談ですが超有名バンド・レッチリのフリーが賞金稼ぎ/ヴェクト・ノクル役で出ているのに驚きました(2話で大尋問官にあっさり殺されましたが)。
アクション演出について
パート1、パート2、パート3の時点ではアクションは普通な印象。
演出でかなり気になる部分が…。
まず1つ目が、オビ=ワンがレイアを追いかけているとき、手を伸ばせば捕まえられる位置にいるはずなのに逃げられたりするんですよね。
レイアにフォースの才能があるとしても違和感丸出しです。
また、レッチリのフリー(ヴェクト役)がレイア姫を誘拐するのですが、少女には激甘対応でしっかり監禁すらしていません。
あとはオビ=ワンが賞金首をレーザーブラスターで撃つシーン。壁の同じ箇所に2〜3発の弾痕が残ります。
いくらオビ=ワンが衰えていても、外した場所を連続で狙うのは変ですよね。
ディティールに違和感があるシーンが多かったです。アクション撮り慣れてないスタッフが結集したのでしょうか?
ちゃんとワイヤーパルクールアクションをやっていたのは女性ヴィランのリーヴァだけでした。
考察:オビ=ワンの崩壊と再生(ネタバレ)
本作は、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』など新三部作のオビ=ワン像は完全に崩壊しています。
息子であり弟であり弟子だったアナキンを倒したトラウマに10年間さいなまれ続けていたようです。
ダークサイドに堕ち、オビ=ワンに敗れるとき足も切断されてムスタファーの溶岩に焼かれて皮膚がただれていったアナキン。
当事者であるオビ=ワンが絶望するのも無理はありません。常人なら確実にメンタル崩壊です。
さらにアナキンがダース・ベイダーになっていると知るオビ=ワン。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』1〜3話ネタバレあらすじ解説
第1話あらすじ感想
ジェダイが壊滅してから10年後。
アナキンが死んだ場面の悪夢にさいなまれているオビ=ワン・ケノービは生きる希望を失っており、日雇い労働をしながらオーウェンにあずけたルーク・スカイウォーカーを見守っていた。
かつてのジェダイで暗黒面に堕ちた大尋問官やブラザー・フィスがジェダイの残党狩りをしており、ナリという戦士が処刑された。
リーヴァ(サード・シスター)は執拗にオビ=ワンを探している。
そんな中、ベイル議員に育てられていた10歳のレイア姫は、リーヴァの手先ヴェクト・ノクル役によって誘拐されてしまった。
ベイルはオビ=ワンに会い、娘の救出を依頼。
オビ=ワンはもう1度ジェダイとして任務を務めることを決意。
第1話終わり
第2話あらすじ・感想
オビ=ワンはレイアを追いかけてダイユーへ。
詐欺師のハジャ・エストリーと出会い、レイアの救出に成功。
レイアに逃げられたヴェクト・ノクルはリーヴァの命令でオビ=ワンの情報を広め、賞金をかける。
賞金稼ぎに狙われたことで、レイアはオビ=ワンが悪者で嘘をついていると考え、走って逃げ出す。
オビ=ワンはフォースもろくに使えないボロボロ状態で賞金稼ぎを倒しながら、レイアを追いかける。
レイアはビルから落ちるが、オビ=ワンはフォースを発揮し、彼女を宙に浮かせた。
ハジャが「無人貨物船でマプーゾに逃げれば仲間がいる」と言う。
リーヴァがオビ=ワンの前に現れ、「アナキンが生きていてダース・ベイダーになっており、お前を探している」と語る。
リーヴァが大尋問官を刺している間に、オビ=ワンはレイアと貨物船に乗り込んで発進した。
第2話終わり
第3話「ついにダース・ベイダーと対峙」解説・感想
オビ=ワンとレイアは鉱山惑星マプーゾに到着。
しかし座標の場所についても誰も現れず、空港までフレックというモグラ型の人物のトラックに乗せてもらった。
フレックは帝国支持者で、オビ=ワンを捜索中のストームトルーパーも乗ってくる。
オビ=ワンは間違えてレイアと名前を呼んでしまい怪しまれるが、レイアの機転でなんとかその場を凌ぐ。
しかし検問所で正体がばれ、オビ=ワンは銃でトルーパーを撃破。
帝国の兵長になりすましているターラという女性に助けられたオビ=ワンたちは、アンドロイドNED-Bのいる反乱軍の隠れ家へ案内された。
しかしオビ=ワンはダース・ベイダーが到着したのを見て、囮になるため1人その場を離れる。
ベイダーがオビ=ワンを見つけ、ライトセイバーでの戦いに。しかしオビ=ワンはベイダーのパワーに全く歯が立たない。
ベイダーは周囲を燃やし、その炎でオビ=ワンを焼く。オビ=ワンは戦闘不能になった。
ベイダーは部下にオビ=ワンを連れて行くように命じたが、助けに戻ったターラとNED-Bによってオビ=ワンは救出された。
ベイダーがあっさりオビ=ワンの救助を許しますが、きっとワザとだよね?潜在意識では殺したくないみたいなアレだと信じてます。
地下道を進んでいたレイアはリーヴァに見つかる。
第3話終わり!
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』4〜最終回6話ネタバレあらすじ解説
第4話あらすじ感想
オビ=ワンはターラたちに運ばれカプセルで火傷の治療を受ける。意識がダース・ベイダーにシンクロする。
オビ=ワンはターラとレイアが連れていかれた帝国の基地がある惑星ナーへ。
まだレジスタンスのスパイだとバレていないターラは基地内部へ入り、ゲートを解除。
オビ=ワンが水中から基地内へ侵入。帝国の人間たちの墓場が隠されていると知る。
オビ=ワンは拷問されそうなレイアを助け、ターラと合流。3人はリーヴァに追いかけられるが、なんとか味方の宇宙船に乗り込んだ。
第5話「ダース・ベイダー VS リーヴァ」感想
ダース・ベイダーやリーヴァはオビ=ワンたちがいる惑星ジャビームへ。
オビ=ワンたちレジスタンスは帝国の追撃に気づいてジャビームから脱出しようとしていた。ハジャもいる。
しかし、リーヴァに制御器を仕掛けられたローラがシステムを破壊して脱出口の扉が開かない。
リーヴァたちが攻めてくる、ストームトルーパーが基地の入り口を兵器で攻撃して破ろうとしてきた。
オビ=ワンは扉の前でリーヴァと2人だけで会話。彼女がオーダー66のときにジェダイ養成所におり、アナキンに同胞たちを殺され恨んでいることを知った。リーヴァは隙を見てアナキンを殺すつもりだったのだ。
ストームトルーパーの軍が突入し、ターラとアンドロイドNED-Bはレーザー銃で撃たれる。ターラは扉を閉めて自爆した。
オビ=ワンはわざと1人だけ降伏する。ダース・ベイダーが降りてきてオビ=ワンを閉じ込めている場所に入るがすでに逃げている。リーヴァがオビ=ワンを逃げられるようにしていたのだ。
レイアがローラの制御装置を抜いて宇宙船の扉が開かれる。
宇宙船が飛び立とうとするが、ベイダーがフォースの力で墜落させる。扉を破るが誰もいない。
オビ=ワンとレイア、レジスタンスは隣の宇宙船で飛び立った(オビ=ワンの作戦)。
ダース・ベイダーは、過去にオビ=ワンと修行をして自己顕示欲の強さが逆てんだと言われた過去を思い出していた。
リーヴァが背後からベイダーに斬りかかる。
しかしベイダーは回転を止められてします。ベイダーはそのライトセーバーを2つに折って1つはリーヴァに渡し、もう1つは自分で持って決闘。
敗れたリーヴァは腹を刺された。
ベイダーは最初からリーヴァがジェダイ候補生だったと気づいていた。殺したと思った大尋問官も生きている。ベイダーたちは去って行った。
リーヴァは落ちていたオビ=ワンの通信装置を見て、ルークが惑星タトゥイーンにいると知る。
第5話終わり。
シーズン1最終回 第6話「オビ=ワン覚醒」
オビ=ワンら反乱軍が乗る宇宙船を、ダース・ベイダーが乗る宇宙船が追いかける。
オビ=ワンはベイダーを誘き寄せるために小型船に乗り込んで寂れた惑星へ。ベイダーも1人でやってくる。
赤と青のライトセーバーが激しく交錯。オビ=ワンはかつての力を取り戻していた。
ベイダーは「だからお前は何度やっても私に勝てない」と言い、強力なフォースで大穴を掘り、オビ=ワンに岩をぶつけて埋める。
しかしオビ=ワンはフォースで岩を弾き飛ばし覚醒。ベイダーに石をぶつけ返す。
オビ=ワンはベイダーのスーツの計器を壊し、ライトセイバーでマスクを切り裂いた。マスクの左半分が壊れ、アナキンの顔が覗く。
ベイダーは「アナキンを殺したのは俺。俺はアナキンの残骸」と言う。
オビ=ワンはもうアナキンに戻れないことを悟り、「グッバイ、ダース!」と言って宇宙船へ乗り込んだ。
オビ=ワンはルークがピンチだと感じ取り、惑星タトゥイーンへワープ。
ルークがアナキンの息子だと知ったリーヴァがタトゥイーンでオーウェンとベルーを倒し、ルークを追いかけていた。しかし殺せない。
オビ=ワンが到着。リーヴァはルークをオーウェンたちに返す。
リーヴァは復讐をやめ、ライトセーバーを置いた。オビ=ワンは「君は自由だ」と言う。
オビ=ワンはレイアに会う。そのあとルークと言葉を交わし、旅に出た。
クワイ=ガンのフォース・ゴースト(霊体/フォース・スピリット)がオビ=ワンに話しかける。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』全6話終わり!
最後のまとめ
新三部作/シスの復讐以降のスターウォーズディズニー版作品は賛否両論でしたが、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』も個人的には全然面白いと思えなかったです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『オビ=ワン・ケノービ』レビュー終わり!
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