『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』を公開初日の2024年7月26日鑑賞！
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます！
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Loading ...映画『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』作品情報・予告
上映時間：1時間50分
ジャンル：コメディ・歴史のIF
年齢制限：Gなし
監督：武内英樹
脚本：徳永友一
原作：眞邊明人の同名小説
主題歌： 新しい学校のリーダーズ「Change」
キャスト
西村理沙（新米記者）｜cast 浜辺美波(『ゴジラ-1.0』『サイレントラブ』『シン・仮面ライダー』)
徳川家康（内閣総理大臣）｜cast 野村萬斎(『アンチヒーロー』)
織田信長（経済産業大臣）｜cast GACKT(『翔んで埼玉2』)
豊臣秀吉（財務大臣）｜cast 竹中直人
坂本龍馬（内閣官房長官｜cast 赤楚衛二(『実写 ゾン100』)
聖徳太子（法務大臣）｜cast 長井短(『映画 逃走中 THE MOVIE』)
足利義満（外務大臣）｜cast 小手伸也
紫式部（文部科学大臣）｜cast 観月ありさ
北条政子（総務大臣）｜cast 江口のりこ
徳川吉宗（農林水産大臣）｜cast 髙嶋政宏
石田三成（財務副大臣）｜cast 音尾琢真
土方歳三（警備隊長）｜cast 山本耕史(『シン・ウルトラマン』)
御子柴学（日本党幹事長）｜cast 酒向芳
森本慶一（TV局政治部門 部長）｜cast 梶原善
吉田拓也（財務省官僚）｜cast 足立英
島川徹（情報バラエティ番組司会者）｜cast 小籔千豊
徳川綱吉（厚生労働大臣）｜cast 池田鉄洋
『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』あらすじネタバレ・ラスト結末
2020年、コロナで総理大臣たちが死去。科学者はスーパーコンピューターと最新AI技術で偉人たちを現代によみがえらせ、内閣を結成。
総理大臣は徳川家康(野村萬斎)。
経済産業大臣に織田信長、財務大臣に豊臣秀吉、内閣官房長官に坂本龍馬、法務大臣に聖徳太子、外務大臣に足利義満、文部科学大臣に紫式部、総務大臣に北条政子、農林水産大臣に徳川吉宗という最強の布陣だった。
政治記者の西村は坂本龍馬に「ぜよって何ですか？」と質問してトレンド入りしてしまう。
龍馬は西村が生前の婚約者に似ていることもあって気に入った。
家康はロックダウンを決行し、コロナの患者数は激減。信長が企業のトップを集めて脅し、資金を調達→秀吉が国民全員に50万円を配る大盤振る舞い。その後も、国営で農業を拡大してコロナでクビになった人材をそこで雇うなど、斬新さと豪胆さを兼ね備えた政治に国民は熱狂する。
イケメンの織田信長は人気ナンバーワンだった。信長主演の三密CMに国民は陶酔する。パレードを開催する信長。
いつしか内閣はアイドル的な存在になり、「だれ推し？」かが国民の主な話題になった。
しかし内閣の中に世の中を統一したいと考える裏切り者がいて…。
※以下、『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』のストーリーネタバレありなので注意してください！
信長は舞を踊っているとき、何者かにデータごと消される。暗殺されたのだ！
西村は家康が犯人かと考えたが、実は秀吉の仕業だった。プログラムにバグのある秀吉は、みんなを消すことができるのだった。
秀吉は家康を牢屋に入れ、国家統一のために国民をせんどうし始める。他の大臣たちも仕方なく従った。
秀吉が総理大臣就任のセレモニーを行う。西村はその隙に官邸の牢屋へ家康を行って復活させようと考えた。
セレモニーで秀吉が信長を殺したと宣言する監視カメラの映像が流れる。国民が驚いた。
秀吉はそれでも、「自分で考えることを知らない国民は強い武将に支配されるべきだ」と演説した。
そこへ家康が現れる。実は信長は消滅する前に家康に未来をたくしていた。秀吉の裏切りを見越していた家康は事前に復活までの段取りを整えており、石田三成や家臣の吉田がここへ連れてきたのだ。
家康は、「秀吉のいうことも一理あるが、今の国民を信じてみたい」と演説をする。秀吉は負けを認めて自ら消えていった。
その後、偉人内閣は後世に未来をたくしてみんな消える。
一連の出来事に影響を受けた西村は、このまま政治部の記者として使命を全うしようと決意した。
映画『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』終わり
『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』ネタバレ感想・評価
偉人メンバーをもっと細かく掘り下げてネタをたくさん盛り込んだらもっと笑えたと思うけど、2時間なので想定できるネタしかなくてもの足りない。もっと過激なネタがほしかった。
作品としてモヤっとするのは、偉人たちが当時と現在のギャップを感じる描写がほどんどなかったこと。むしろそこを中心に見たかった。
そして偉人たちが現代のシステムを受け入れすぎていて見応えがない。
聖徳太子が全員の話を一気に聞いたり、紫式部が源氏物語をみずから解説したりと、それぞれの歴史ネタで笑わせてくれるのはいいけど、たとえば紫式部が現代のファッションを酷評するとか、そういう究極のジェネレーションギャップがあってもよかった(原作未読だけど、原作にはそういうのもきっとあるのだろう)。
面白かったのは、官僚の吉田(足立英)が洗脳されて秀吉と三成の家臣になったところかな。
信長が泣かぬなら殺してしまえホトトギスと言って企業の重役たちを脅しているのもよかった。見たかったのはこういうの。三密CMとかも笑った。
あとは、幻獣のバク＝バグだと西村が見抜く展開もけっこうしょうもないと思った。
ラストのメッセージもあるあるで少し薄っぺらい。秀吉は「何も考えない国民には強いリーダーが必要だ」と言い、家康は「主体的に行動することが大事だが、国民を信じてみる！」と語る。
2人ともかなりまともなことを言っていて、竹中直人さんと野村萬斎さんの迫力が凄すぎて説得された気にはなるんだけど、どこかで聞いたことのある言説というか、こんな回答思いつかなかった！というものではないため、あまり響かなかった。
マジメに答えると、日本の壊れっぷりは(世界もだけど)それくらいのことでどうにもならないと思う。自分で考える人がたくさんいても、XやSNSの言説に流されたり、エコーチェンバー現象で極端な意見になってしまう問題もある。
家康の回答も広い意味では現代の政治家らしさ全開で、結局何も答えを出していないとも捉えられる。本音で少し過激なことを言うと、子供はともかく大人が本作のメッセージで感動できるなら、たぶん現代の政治家にもコロッと騙されると思う。
最終的にマジメに議論するなら、坂本龍馬とかが「日本人は死んだ(文化的な意味で)」など、もっと過激な問題提起をするべきだった。それならギャグとしても社会風刺としても見応えがある。
原作小説とかはまた全然違うんだろうけど、映画は結構薄いストーリーだと感じた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『もしも徳川家康が 総理大臣になったら』レビュー終わり！
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