アニメ映画『ルパン三世VSキャッツ・アイ』。ルパン一味とキャッツ・アイが3枚の絵画を求めて闇組織と戦うストーリー!
作品情報・声優
ネタバレなしの感想
ぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『ルパン三世VSキャッツ・アイ』作品情報・予告・声優
制作国:日本
上映時間:92分
英題:『Lupin III VS Cat’s Eye』
ジャンル:アニメ・アクション・泥棒・ハードボイルド
年齢制限:13+(13歳以上推奨)
監督:静野孔文/瀬下寛之
脚本:葛原秀治
原作:モンキー・パンチ「ルパン三世」シリーズ
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
声優:
ルパン三世|CV 栗田貫一
次元大介|CV 大塚明夫
石川五ェ門|CV 浪川大輔
銭形警部|CV 山寺宏一
峰不二子|CV 沢城みゆき
来生瞳|CV 戸田恵子
来生泪|CV 深見梨加
来生愛 |CV 坂本千夏
内海俊夫|CV 安原義人
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』あらすじ
©︎Amazon プライムビデオ
1981年。
ルパン三世、次元大介、石川五ェ門の3人は、闇組織のデニス・キルヒマンになりすまして画商から三連作の絵画「花束と少女」の1枚を奪う。
デニスは隅田川を屋形船で逃げるルパンたちを追いかけ船を沈め、花束と少女を奪っていった。しかしそれはルパンが用意した偽物だった。
いっぽう、キャッツアイの瞳、泪、愛の3人は美術品の展示会に忍び込み、「花束と少女」の2枚目を盗んだ。
警備に当たっていたトシは絵が盗まれたことで大目玉をくらう。
翌日、キャッツ・アイのカフェにやってきたトシを瞳がなぐさめていた。そこへ画商のハインリッヒ・ベルガーがやってくる。
ベルガーはキャッツ三姉妹の父で画家のミケール・ハインツのもとで働いていた時期があるという。
ベルガーは絵を追っているデニスの組織は危険だが、ミケールのために絵を取り返したいと話した。
©︎Amazon プライムビデオ
そこへルパンがやってきてデニスの組織に関わるのはやめておけと忠告し、絵を奪っていく。
キャッツたちは父の絵画を3枚取り戻すため、海外へ飛んだ。
ネタバレなし感想・海外評価
ストーリーはシンプルながらキャッツ・アイとルパンの因縁がドラマティックで大いに感動できます。
決してつまらなくはないのですが、問題は3DCG作画。
キャラがのっぺりしすぎていて違和感があり、なれるまで登場人物に感情移入ができませんでした。
おすすめ度 | 70% |
ハードボイルドの世界観 | 90% |
ストーリー | 80% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.8(10点中) |
※以下、『ルパン三世VSキャッツ・アイ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ルパン三世VSキャッツ・アイ』ネタバレ感想・評価
ルパンがキャッツ・アイの父親・ミケールと交流があり、愛の父親代わりになるストーリーはとっても良かったし、なによりルパンがハードボイルドでかっこよかった。
絵画・花束と少女の三連作をそろえて飾ると、少女の頃の瞳と泪の真ん中に愛を妊娠している母親がいる構図になっており、父から家族への愛があふれてくるのです。
とってもロマンチックですね。
ルパンがいつのまにかこの絵を飾っているラストも粋でした。
父ミケールができなかったことを、意思を継いだルパンがやってのける義理人情がとにかく美しかった。
ルパンと末娘・愛のコンビも相性抜群。ルパンがシティーハンターの冴羽獠的なポジションです。
最後はボロボロになりながら、今後キャッツ・アイに手を出したら殺すと言ったルパン・次元・五ェ門はまさにハードボイルドの極み。
自分たちは満身創痍でさらにヴィランのデニスが見逃すって言っているにもかかわらず、見栄を張って「決着をつけるか?」とすごむ3人がかっこよすぎでした。
ハードボイルドは永遠です。
3DCGは別にいいのですがキャラクターの目の動きが少なく、感情移入できませんでした。
人物でなく物体的です。
のっぺりしてなんか清潔感がありすぎるルパンも変だし、何より銭形のとっつぁんのキラキラまつ毛が気になってキャラへの共感が大きく削がれてしまったと思います。
3DCGはアクションがすごく見応えあるいっぽう、クオリティが微妙な場合は物語がおもしろい・つまらない以前の問題になってしまう諸刃の剣だと思いました。
最近だと、『スラムダンク THE FIRST SLAM DUNK』『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は3DCGで成功していた部類に入ると思いますが、本作はそのクオリティまで達していなかったと思います。
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本作が2Dだったらさらに良作になっていたと思うと残念です。
世界がもう3D主流なのでじょじょに切り替わっていく流れなんでしょうけど、この作品は2Dで描く!みたいな決断も必要だと思いました。
あとちなみに今作の終盤で五ェ門の斬鉄剣が欠けていましたが、その後何も言及されていなかったのが不満です(笑)。
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』ネタバレあらすじ解説
キャッツ・アイを助けたルパン
銭形警部はトシと組んでルパンとキャッツ・アイを捕まえると意気込む。
銭形とトシははデニスは表向きは美術商だが裏の顔は絵画を通貨がわりにした闇の武器商人で、ファーデンという組織に所属していると知る。
キャッツ・アイはデニスの組織の列車に侵入して絵画を探すが兵士たちに追い詰められた。
やってきたルパンがデニスの兵士たちからキャッツ・アイを守った。
デニス側に協力していた不二子も列車にいた。ルパンは不二子が仲間だとウソをつき、デニスとの関係をこじれさせる。
次元と五ェ門が瞳と泪を助けた。
ルパンと愛は川へ落ちてしまう。
ルパンはがれきから愛をかばって怪我を負い、景色が2重に見えるようになる。
アイはルパンは父を裏切ったのではなく父・ミケールと一緒に失われたナチスの美術品を取り戻す仕事をしていたと知っておどろいた。
3枚の絵には宝石が隠されており、それを使えば強大な力が手に入るのだ。かつてのナチスドイツのヒトラーもこの石と契約した1人だという。
ルパンたちはデニスの兵士に囲まれて捕らえられ、パリに連れて行かれた。
ラスト結末
銭形とトシもパリのデニスのアジトに来ていた。
キャッツ・アイと次元たちもアジトを突き止めて潜入。
ルパンと愛は兵士たちを倒して逃げ出す。
黒幕のベルガーが3枚の絵に入っていた宝石で闇の契約をしようとしていた。
ルパンはベルガーがデニスの父を殺害したことを話し、その場を混乱させる。
ルパンは穴の下へ落下。
瞳と愛が到着し、キャッツ・アイはデニスの手下たちを倒して逃げることに成功する。
ベルガーはカタコンベに逃げるが、デニスに射殺された。
デニスの部下を片付けた次元と五ェ門もやってきた。
ルパンはデニスに、「3枚の絵だけはこちらがもらう、その代わりに今後キャッツ・アイに手を出すな」と言った。
数日後、キャッツ・アイの家の地下にルパンが3枚の絵を飾り去っていった。
幼い頃の泪と瞳、そして愛を妊娠している母の絵だった。
最後のまとめ
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』は、感動的なストーリーとルパンのハードボイルドさが魅力でしたが、3DCGが違和感ありまくりなのがとにかく残念でした。
手書きの2Dのほうが予算がかかるのでしょうか?その辺の事情まではわからないですが、3DCGで作るならもっとクオリティを上げてほしかったです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ルパン三世VSキャッツ・アイ』レビュー終わり!
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