Netflixアニメ『Make My Day』(メイクマイデイ)は、辺境の星で巨大な虫に人間が食われまくる奇抜なSFアクション作品。全8話です。
作品情報・声優CV
ネタバレなしの感想
ぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
全8話ネタバレあらすじ・最終回ラスト結末解説
これらを知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目から読んでください。)
作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
Loading ...Netflix『Make My Day』作品情報・予告
制作国：日本
話数：シーズン1 全8話
ジャンル：SF・アクション・モンスターパニック・ヒューマンドラマ
年齢制限：16+(非常にグロテスクな描写あり)
監督：太田垣康男(『機動戦士ガンダム サンダーボルト』)
脚本：吉澤佑実子(『NOBLESSE -ノブレス-』)
原作：太田垣康男によるアニメオリジナル
キャラクターデザイン：株式会社 5
メカデザイン：押山清高(『マクロス』)/河森正治(『チェンソーマン』)
配給：Netflix
タイトルの『Make My Day』は「楽しませてくれ」という意味や、だれかが自分を救ってくれたときにお礼として使うフレーズです。
アニメ『Make My Day』あらすじ
©︎Netflix
凍える辺境の惑星コールドフッドには身寄りのない人間や囚人たちが集められていた。
貴重なクリーンエネルギーとなるシグ鉱石を採掘させるためだ。
幼い頃にこの星に移住した絵が好きな青年・ジムは、アルバイトで刑務所で看守をしている。
囚人たちは地獄の釜と呼ばれる採掘場でシグの採掘作業をさせられていた。
ある日、採掘場の底で地下トンネルが発見され、最悪な生命体が目を覚ます。
採掘場の人間からの連絡が途絶えた。
ジムは生き残りを探す部隊に編入され、地下迷路を探検するが、そこで待っていたのは最悪な光景だった…。
Netflixアニメ『Make My Day』声優・CV
主人公・ジム｜CV 山橋正臣
マーニー｜CV 高垣彩陽
囚人ウォルター｜CV 山路和弘
バーク隊長｜CV 大塚明夫
ネタバレなし感想・海外評価
地球外の惑星でエイリアンと戦う王道のSFアクションかと思いきや、カブトムシの幼虫みたいな巨大なクリーチャーが人間を食い散らかすかなりヤバい内容です。
狂気的なアニメという意味では見る価値があるかも知れませんが、普通の人がこのアニメを楽しめるかというと「はい」とは言えません。
斬新な作品を求める人は見てみましょう。
海外でも一般の視聴者はかなり低評価です。まあ、この内容なら賛否分かれるのが普通でしょう。
| おすすめ度 | 62% |
| 狂気の世界観 | 88% |
| ストーリー | 59% |
| IMDb(海外レビューサイト) | 5.6(10点中) |
| Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 一般の視聴者 38% |
※以下、Netflix『Make My Day/メイク・マイ・デイ』のストーリーネタバレありなので注意してください！
Netflixアニメ『Make My Day』ネタバレ感想・評価
キレイめの映像・主人公の美しい成長譚と、虫に食われるグロテスクな展開が良くも悪くもミスマッチな怪作。
巨大なカブトムシの幼虫みたいな形のスワームに人間が食われ、排泄物としてはき出される…。(デザイン元ネタはクマムシのようです)
人の体がぐちゃぐちゃにねじれたり、足が切断されたり、虫の中で消化されて顔が半分ドロドロになっていたりとにかく気持ち悪い表現のオンパレード。
映画『エイリアン』的なプロットで気持ち悪いアニメを作った印象でした。
個人的にはわりとカルト系の作品が好きなのでキモい虫と人間のバトルが絵的に面白く感じられ、まだ見てられます。
グロテスクな映像表現の一方で、主人公の成長譚が少年ジャンプ並みにさわやかなのも気になります。
主人公・ジムは裏切った人物たちまでも救う正義感を発揮し、絶体絶命のシュチュエーションとキレイすぎる成長譚がマッチしていません。
16歳以上推奨の大人向けアニメであるにもかかわらず、主人公の行動原理がふわっとしていたり、巨大中が爆発すべき時に爆発しなかったりとリアリティラインが低めなのも気になります。
肯定的にとれば、成長譚と状況のミスマッチや、ストーリーのご都合主義によってカルト感がマシマシになっているともいえるでしょう(笑)。
あとは3DCGによるアニメーションはかなり微妙だと思いました。
動きが時間軸が揃っていないというか、虫はエイリアンなので物理法則を無視した変な動きでもいいですけど、人間が落下する速度が遅かったりするのが気になりました。
そしてキャラの表情のバリエーションが少ないので感情移入がむつかしいのです。
絵自体はキレイなのですが、顔がみんなシワひとつないテカテカなんですよね…。
おっさんたちがツルツル素肌すぎるのも違和感です。
例えばNetflixで大ヒットしたアニメ『Arcane アーケイン』(2021)であれば登場キャラの目のクマ、シミやそばかす、シワが、女性からおっさんまでちゃんと描かれています。
世界のトップクラスの3DCG作品と比較すると、技術がないというより製作費だけもらって適当に作った“手抜き”の部分があるのでは？と疑ってしまいます。
仮に『Make My Day』のCGが『Arcane アーケイン』くらい凝っていたなら、一般受けはしないまでもカルトアニメとしてそこそこの人気を博したことでしょう。
Netflix配信『アーケイン/Arcane』は世界で1億人以上のプレイヤー数を誇る大人気オンラインゲーム「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」を初めてフルCGアニメ化した傑作SFアクション！ もはやアニメ[…]
1話ネタバレ
惑星コールドフッドの刑務官として働くジムは、勤務中に絵を描いて上司のサラにイヤミを言われ、ヒックスに殴られる。
翌朝、ジムは一緒に暮らす育ての親・エドと一緒に家を出た。ジムは隣に住むマーニーを好きだったが、彼女は妊娠していた。
囚人たちが働く地獄の釜と呼ばれる採掘場でトラブルが発生したようで、軍の救助隊が現地へ向かう。しかし軍の部隊とも連絡がつかなくなった。
ジムたち刑務官も状況確認のためにバーク隊長の指揮で現地に向かう。巨大な穴が空いており、その下に2万年前地下水脈だった洞窟があった。
ジムたちは地下へ。穴の中には数名ずつがドロドロにとけて固められた囚人たちの異様な死体があった。
奥には巨大な卵が無数にある。
ドローンが巨大な虫に引っ張られ、ドローンとつながっていたジムも奥へ引きずり込まれてしまう。
エピソード1の感想
雪が積もる極寒の惑星の地底に無数の巨大な卵。きもちわるい。人間は食われてドロドロの状態で捨てられています。
あとドローンと人間が有線ケーブルでつながっている設定も面白い…というか奇妙ですね。
一から十まで設定が斜め上をいってます。
2話ネタバレ
地下洞窟の奥で目を覚ましたジムは、死体がドロドロになった物質の中で気絶している顔見知りの囚人・ウォルターを発見。
ジムとウォルターはドローンで助けを呼ぶ。
ヒックスとサラがやってきて、ジムたちをロープで引き上げた。
そのとき巨大な虫・スワームが登場してヒックスとサラに触手を伸ばす。
ヒックスとサラはジムとウォルターをかばい、触手で体をグチャグチャにされて食われる。そして肉の塊として排泄された。
ジムとウォルター、バーク隊長は地底から逃げ、トラックで上へ向かう。
刑務所にもスワームが何体かいてパニック状態だった。
ウォルターが囚人たちを檻から出す。
バーク隊長は小型機に乗り込んだ。そしてジムに刑務官や囚人たちを見捨てて生き延びるか、ここで死ぬか選べと迫った。
ジムは涙を流して立ち尽くす。
バークを乗せた小型機は飛び立ち、ジムはスワームに囲まれて絶体絶命。
その場所で大爆発が起きた。
エピソード2の感想
人がドロドロになった物体は巨大虫・スワームの排泄物・ウ○コだったんですね。
ヒックスとサラがウ○コになってジムに降り注ぐ、なんだこのアニメ？やべえじゃねえか。
ヒックスとサラと、主人公ジムの関係もけっこう複雑です。
ヒックスとサラはジムに日常的に暴力やひどい言葉を投げつけていました。
しかし最後にはジムを助けました。ジムは2人に恩義を感じているようです。
3話ネタバレ
大爆発のあと、がれきのすきまに運よく入り込んだジムとウォルターは生きていた。
襲いかかるスワームの口にウォルターが信号弾を撃つと、スワームは爆発を起こして肉片になる。
スワームがパワードスーツを着ていないウォルターを無視したことから、機械に入っているシグ鉱石を狙って食っていたことがわかる。
ジムはロボットのキャスパーを起動させ、ウォルターと一緒に建物から空飛ぶトラックで脱出。
ジムは採掘場に巨大な採掘機があるのを見つけ、それに乗り込んで地底から這い出てきた何体ものスワームを切り刻んだ。
切りきざまれたスワームたちは大爆発を起こした。スワームの体内にはガスがあり、ピンチになると自爆するのだ。
ジムは義父のエドを助けるため街(ダストボックス)へ向かう。
エピソード3の感想
あの爆発でジムとウォルターが生きている理由がよくわかりません。
さらに主人公のジムが急に「虫たちを許せん！」と怒りに震える行動原理も、正直よくわかりませんでした。
死んだ上司のヒックスとサラのために一矢報いたいというのがあるのでしょうけど、そもそもヒックスたちはジムをめちゃくちゃいじめてましたよね(笑)
4話ネタバレ
部屋にはスワームが入り込んでいた。
隣人のセリーナがスワームの体内で消化されて死んでおり、セリーナの子供2人、コニーとピートもそばで死んでいる。
ジムはスワームに下半身を食われているエドを発見。体を引っ張るとエドの両脚がもげた(右足は機械)。
エドはジムに「かまわず行け！」といってナイフでスワームに斬りかかり、落下して虫と一緒に爆死。
ジムはマーニーを助ける。
マーニーは、金を稼いで弟妹に少しでもいい暮らしをさせるために代理母になったのに、家族がみんな死んでしまったと泣き叫んだ。
ジムたちはバーク隊長やハドソン軍医と合流し、スワームから逃げる。
ジムは途中でレヴィという軍人を助けた。
ジムたちは飛行艇に乗り込み、つかのまの休息を得た。
ジムはレヴィを助けたことで軍人たちから感謝された。
マーニーはジムに自分の絵を描いて欲しいという。
エピソード4の感想
マーニーは金のために代理母になっていたんですね。お腹の子供は自分の子にならないから複雑な心境なのはわかりますが、胎児について「飼育している」という表現は怖かったです。
4話に真面目にツッコミを入れてしまうと、スワームがシグ鉱石を狙っているならジムはそのことを真っ先に放送とかで街中に伝えるべきでは？
あとはマーニーが入っていたグニャグニャの小型無菌室のデザインがおもしろかったです。
5話ネタバレ
バークは軍の規律を乱すジムが気に入らず、逮捕して軍基地の牢獄にぶちこむ。
基地にはスワームの大群が迫っていた。
ジムは牢屋から脱出し、スワームに襲われているハドソン軍医を助けた。
ジムは基地の司令官を説得して牢獄に入れられたウォルターを助けに行く。
ウォルターは司令官からウォルターが過去に5人殺害している殺人犯だと聞いて驚いた。
スワーム研究の第一人者のボイドと助手のレイチェル・ワイズも投獄されていた。
ジムは全員を牢から助け出す。
上層部の人間は深夜0時にシャトルでこの星から逃げるという情報が入った。
エピソード5の感想
牢獄から脱出してパンツ一丁のジムが、足を怪我しないためにハドソンのハイヒールをはくという狂気の絵面。やっぱ変ですこのアニメw。
6話ネタバレ
牢屋がある場所からマーニーがいる部屋に帰るため、マーニーのナビでシグを回収したジム。
シグでキャスパーを起動させ、マーニーの部屋に戻った。
上層部の人間を乗せたシャトルは時間前に宇宙に発射した。
パニックになったハワードは、ハドソンがシャトルまでの足としてジムを利用していたとバラす。
ジムはそれでもハドソンを許した。
7話ネタバレ
マーニーは破水し、ハドソンの指示でジムが赤ちゃんを取り上げる。元気な子だった。
ジムはウォルターに名付け親になって欲しいという。
ウォルターは家に放火されて家族を失い、放火した5人を殺害した過去がある俺には無理だと言った。
軌道上にあったタンカーが軍基地に落下し、ジムたちは装甲車で逃げ出す。
基地は大爆発を起こし、その下から超巨大な捕食虫が出てきた。
ジムたちは道中で、不時着したバークとその恋人で刑務所所長のキャシー・ベックを救う。
キャシーはマイル星系に救助を求めたという。
バークはマスドライバーという乗り物でこの星から脱出しようと提案した。
エピソード7の感想
マーニーが代理母出産ながら、私はこの子を愛してしまうと叫んでいたのが印象的でした。ジムと3人で家族になるつもりのようですね。
シーズン1最終回 第8話ネタバレ
ジムの指揮のもと、シャトルで基地から脱出するまえにスワームの大群が基地に寄り付かないよう掃討する作戦を決行。
シグが詰め込まれたコンテナをフィールドに展開してスワームの群れをおびきよせ、射殺していく。
パニックになったハワードはロボのキャスパーの権限を上書きしてマーニーを排除しようとする。
ジムがマーニーを助けた。
ジムの呼びかけでキャスパーは正気に戻り、襲いかかる最新型ロボと戦って壊れた。
ジムがハワードを殴る。
安全な軌道が確保でき、全員でシャトルに乗り込んで脱出した。
地底から超巨大な捕食虫が現れ、黄金に輝くスワームの群れを食い尽くしていく。
ウォルターは日本人の妻の名前から、マーニーの子供にコウ(幸)と名付けた。
宇宙空間につき、ハワードがのどを詰まらせたコウの背中を叩いて助ける。
ウォルターがボロボロになったキャスパーを持ってきていた。
ボイド教授もキャシーもこれからの生活に希望を抱く。
ジムとマーニーは愛を誓い合った。
救助船がやってくる。
エピソード8の感想
スワームは『デューン砂の惑星』のサンドワームみたいな感じでしたね。
ロボのキャスパーがジムの呼びかけで正気にもどるくだりは笑ってしまいました。完全にファンタジーですね。
あとはキャシーが黄金に光るスワームの群れを眺めながら歌っていたシーンは思いっきりナウシカでした。
最後のまとめ
Netflix『Make My Day』は最果ての惑星で最悪な巨大昆虫と戦うグロカルトアニメでした。
グロテスクな表現やご都合主義なストーリーはある面で個性と言っても良いでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。アニメ『Make My Day』(メイク・マイ・デイ) レビュー終わり！
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