映画『百花』ネタバレあらすじ解説
母の秘密
妻・香織は妊娠しており、あと6ヶ月で生まれる予定だ。
泉は母・百合子を海辺のグループホームへ入れることに。百合子もその場所を気に入る。
泉が家を整理していると1994年の日記が出てきた。百合子が自分を捨てて浅葉という男性と暮らしていたときのことが綴られている。
泉は幼い頃に母を探し回った過去を思い出し、トラウマで吐いた。
百合子はピアノを教えていた大学教授・浅葉と恋に落ち、家を飛び出して神戸で浅葉と暮らしていた。しかし阪神淡路大震災があり、泉のもとに戻ってきたのだ(浅葉はおそらく地震で死亡)。
泉は香織と、グループホームへ遊びに行く。百合子の認知症は進んでいた。泉は「なんであのとき僕を捨てたの?」と問いかける。百合子は黙ったままだった。
百合子は香織と2人でいるときに、香織に「あの子は許してくれないでしょうね」と話す。
バスに乗る前に百合子は「半分の花火が見たい」と言った。
バスの中で香織は「もう許してあげれば」と泉に言う。
ラスト:半分の花火
後日、泉は半分の花火が見える会場へ百合子を連れていく。しかし花火の途中で百合子は消え、泉は焦った。
百合子は砂浜にいた。泉が近づくと、百合子は「誰ですか」と言う。泉は「こっちは忘れられないんだよ」と涙をこぼした。
しばらくして香織に子供が産まれた。
泉は百合子を連れて、実家を片付けていた。百合子の認知症は進行し、もう会話もできず、ぼーっとしているだけだ。
泉は窓際の母のそばで寝てしまう。起きると夜で、遠くで上がる花火が団地で隠れて半分になっていた。泉はこれが半分の花火だと思い出した。
映画『百花』END。
最後のまとめ
川村元気初監督作品『百花』は、強烈なメッセージを孕んだ深く考えさせられる作品に仕上がっていました。
1人で原作・脚本・監督までこなす才能には驚かされます。次回作もさらに素晴らしいものになるでしょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『百花』レビュー終わり!
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