Netflix映画『HUSTLE/ハッスル』。50代のバスケのスカウトマンがスペインで才能抜群の若者を見つけてNBAでデビューさせるために奮闘するスポーツ・ヒューマンドラマ!
『50回目のファースト・キス』などで有名な俳優アダム・サンドラーが主人公のスカウトマン、スタンリー役。
スペインのストリートバスケ選手・ボーを演じるのは、実際のNBAプロバスケットボール選手フアンチョ・エルナンゴメスです。
作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価、考察を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
Netflix映画『HUSTLE/ハッスル』作品情報・キャストと演技の印象
原題:『HUSTLE』
ジャンル:スポーツ・ヒューマンドラマ
監督:ジュレマイア・ザガー
脚本:テイラー・マターン/ウィル・フェッターズ
映画ハッスルの登場キャラ・キャスト
スタンリー・シュガーマン|cast アダム・サンドラー
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ボー・クルス|cast フアンチョ・エルナンゴメス→本物のNBA選手を起用!
テレサ・シュガーマン|cast クィーン・ラティファ
アレックス・シュガーマン|cast ジョーダン・ハル
ヴィンス・メリック|cast ベン・フォスター
レオン|cast ケニー・スミス
パオラ(ボーの母)|cast マリア・ボット
ルシア(ボーの娘)|cast アイノア・ピレ
あらすじ
©︎Netflix
大学で有名選手だったスタンリー・シュガーマン(アダム・サンドラー)は50代になり、セブンティ・シクサーズというチームのスカウトマンとして世界を飛び回っていた。
妻のテレサや娘と過ごす時間がもっとほしかったと思っていた矢先にオーナーからサブコーチのポジションを提示されて大喜びするスタンリー。しかしオーナーが突然死亡。
オーナーの息子・ヴィンスがチームの経営者になり、スタンリーに「逸材を連れてこればコーチに戻すからスカウトマンに戻れ」と命令。
スタンリーはスペインへ赴き、ストリートの賭けバスケで身長が高く鉄壁のガードのボー・クルス(フアンチョ・エルナンゴメス)を見て逸材だと確信。
ボーのあとをつけ、怪しまれながらもなんとかNBAのスカウトマンだと説明する。
ボーは建設業をやめてスタンリーとアメリカへ。
しかしボーには暴力を振るった前科があることが判明。
ヴィンスは金は払わないと言うが、スタンリーはボーをNBAの舞台へ上げるべく厳しいトレーニングを始めるのだった…。
ネタバレなし感想・見どころ・海外評価
©︎Netflix
朝早起きして坂を走る修行シーンがあるなど、全体的にバスケットボール版『ロッキー』みたいな印象(まあ流石にロッキーよりは劣りますが)。
ヒューマンドラマもしっかり描かれており、バスケにそこまで興味がない人でも楽しめますよ。
おすすめ度 | 75% |
師弟愛 | 85% |
ストーリー | 70% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.5(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家88% 一般90% |
※以下、Netflix『HUSTLE/ハッスル』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『HUSTLE/ハッスル』ネタバレ感想・評価
良かった点
NBAでプレイするまでにチームの妨害や、ボーのナイーブな精神面、前科の問題などストーリーは決して薄くありません。
選考会に出れなくても諦めず、SNSで注目を集めるという流れもなかなか良かったです。
終盤で主人公スタンリーが落ち込んでいるボーのために、彼の娘をアメリカにサプライズで呼んであげたシーンに感動しました。
さらにNBA選考会でボーが怒って相手に突っ掛かりNBAへの道が閉ざされかけますが、そんな状況でもスタンリーが「お前を指導しているときが人生最良だった」と言う場面にも超感動。
メンタル面の重要性をリアルに描いた
©︎Netflix
『HUSTLE/ハッスル』ではスポーツにおいて技術面・身体能力だけでなく、メンタルの重要性にスポットが当たっておりそれがうまく機能していたと思います。
もちろん『ロッキー』シリーズなどスポ根モノでは根性・精神力がフューチャーされていますが、本作の場合はもう少し繊細で実践的な心理を描いていました。
「平常心がプレイに必須」だと伝えていたのです。
身体能力だけでなく判断力や正確さが必要とされるプロスポーツでは、怒りはマイナスに働くことが多いです。
悪かった点
スタンリーはセブンティ・シクサーズの経営を亡き父から引き継いだヴィンスの横暴に耐えられずスカウトを辞めました。
しかしラストでヴィンスはあっさり失脚。
ヴィンスがなぜ失脚したかよくわからず、スタンリーをコーチのポジションに戻すためだけのご都合主義に見えました。それに因縁の結末が曖昧な形で終わった物足りなさも。
またスタンリーの妻・テレサや、ボーの母・パオラなど魅力的な脇役が多かったですが、経営者ヴィンスの妹はもっと出てくると思わせてあまり活躍しませんでしたね。
考察:自分をブロックできるのは自分だけ
ブロックが意味していたもの
映画『ハッスル』ではダンクや3Pシュートなどの攻撃面よりも、相手のシュートをブロックすることにスポットが当たっていました。
スタンリーが「大切なのは自分自身との闘いだ」と常日頃から言っていたことと重ねて考えると、ボーのブロックが自身の攻撃性を抑える行為に見えてくるから面白いです。
自分自身から湧き出る怒りから自分を守らなければならない。
それは娘ルシアや母パオラなど、家族を守ることにもつながります。
現実と融合するラスト
ラストではスタンリーは古巣のセブンティ・シクサーズの副コーチのポジションに戻り、ボー・クルスはNBA選手として他のチームでプレイしています。
スタンリーは自分のチームの選手にボーの弱点を教えていました。
チームを勝たせるためには当然かもしれませんが、息子のようなボーに自分を超えて欲しいという願いも込められていたのではないでしょうか。
父親を知らないボーはスタンリーを父のように想い、新たにタトゥーを入れていました。
ハートフルで感慨深いラストです。
そしてエンドロールの試合シーンでは、活躍するボーの名前が「フアンチョ・エルナンゴメス」という本名で呼ばれていたのが面白い。
観客は華やかな舞台で活躍する選手たちしか知りませんが、実際はみんなボーのようにそれぞれのドラマを持っているというメッセージに感じられました。
最後のまとめ
Netflix映画『HUSTLE/ハッスル』は、世界一のプロバスケットボールの舞台NBAを取り巻くリアルな人間模様、スカウトの難しさ、スカウトと選手の友情を描いた佳作でした。
ストーリー的に続編パート2も全然作れそうなので期待したいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『HUSTLE/ハッスル』レビュー終わり!
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