映画『INTERCEPTOR インターセプター』ネタバレ感想/最強フェミ映画爆誕!考察・評価,キャストあらすじ解説Netflix

Netflix映画『INTERCEPTOR インターセプター』核ミサイル阻止×ジェンダー問題の最強フェミ映画が爆誕!孤立無援の海上基地で女性軍人が男性テロリストをボコボコにします!

エンタメ度も高い激アツアクションも見どころ!かなりオススメです。

クリス・ヘムズワースの奥さんエルサ・パタキが主人公JJ役。

感想を語る犬
ジェンダーの壁は筋肉で壊すJJ
CineMag
ムキムキの女性軍人をムキムキのクリス・ヘムズワースが応援フェミニズム新時代の幕開けです!

ちなみにタイトルのINTERCEPTORは日本語で「迎撃機・要撃機」の意味です。

作品情報・キャスト紹介、あらすじ・海外評価ぶっちゃけ感想・評価フェミニズムアクションという矛盾・深掘り考察を徹底レビュー!

念のため最初に断っておきますが、本記事にはフェミニズムを批判する意図は一切ありません。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)

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映画『INTERCEPTOR インターセプター』作品情報・キャストと演技の印象

公開・制作国・上映時間:2022/06/03(Netflix)・オーストラリア・93分
原題:『Interceptor』
ジャンル:アクション・戦争・ジェンダー・フェミニズム
監督マシュー・ライリー
脚本マシュー・ライリー/スチュアート・ビーティー
撮影:ローワン・メイハー
音楽:マイケル・ライラ

アベンジャーズのソー役で有名なクリス・ヘムズワースが製作総指揮を務め、本編でも主人公を応援する電気屋店員として登場!

インターセプター/登場キャラ・キャスト

 JJ(ジョアンナ・フリア・コリンズ)を演じる女優 エルサ・パタキ JJ(ジョアンナ・フリア・コリンズ)|cast エルサ・パタキ→三角筋のムキムキ具合がカッコよすぎ。スペイン出身の女優エルサさんはクリス・ヘムズワースの奥さんです。

アレグザンダー・ケッセルを演じる俳優ルーク・ブレイシー アレグザンダー・ケッセル(テロリストのリーダー)|cast ルーク・ブレイシー

ラウル・シャー伍長|cast マイエン・メフタ

電気屋の店員を演じる俳優クリス・ヘムズワース 電気屋の店員|cast クリス・ヘムズワース→主人公の応援だけするコミックリリーフの立ち回りがハマりすぎ。まあ、妻を応援しているのですが(笑)。クリヘムはNetflix『スパイダーヘッド』(2022)にも出演!

INTERCEPTOR インターセプター/あらすじ

Netflix映画 INTERCEPTOR インターセプター

©︎Netflix

優秀な女性軍人JJが主人公。彼女には英雄的な中将からセクハラ・立場を利用した性被害を受けた過去がある。

告発して中将が除隊になったが、「嘘をついたのはJJだ」と世の中からヘイトが集まるようになってしまった。

JJはかつて勤務していた海洋に孤立している核ミサイル迎撃基地・SBX-1に再び配属される。

そんな中、アラスカの核迎撃基地が内部テロリストによって占拠されたと連絡が入った。

SBX-1乗組員でテロリストだったアレグザンダー・ケッセルは軍人たちを皆殺しに。コントロールルームを占拠しようとする。

JJはロシア政府から核ミサイルが盗まれており、もしSBX-1基地が占拠されればアメリカは16発の核で灰と化す事態だと知る。

特殊部隊が到着するまで90分。ケッセルらテロリストはすぐそばに来ている。

JJはコントロール室を守るため命懸けの戦いに挑むが…。

ネタバレなし感想・見どころ・海外評価

映画『INTERCEPTOR インターセプター』

©︎Netflix

エンタメ・脳筋アクション映画としてなかなかのハイクオリティ。

“片手SASUKE”などインパクト抜群のアクションだけでなく↓

  • 敵やホワイトハウスとの交渉
  • タイムリミット内に迎撃ミサイルを発射しないとアメリカ全滅

など、ゲーム性もあるのが特徴です。

虐げられた女性が男性をボコボコにするカタルシスもあります。

考察系ネコ
細かい点を気にせずカウチポテトに見られる脳筋映画を探している人にオススメ

海外評価は批評家の評価は普通で、一般視聴者は高い傾向にあります。

フェミ脳筋映画という評価しにくい内容だからでしょうか?

おすすめ度87%
アクション85%
ストーリー86%
IMDb(海外レビューサイト)5.6(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)批評家64% 一般86%

※以下、映画『INTERCEPTOR インターセプター』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『INTERCEPTOR インターセプター』ネタバレ感想・評価

フェミニズム×アクション!

INTERCEPTOR インターセプターの格闘シーン

©︎Netflix

映画『INTERCEPTOR インターセプター』の評価は87点。フェミニズムと良質なエンタメアクションが上手く融合した作品です。

まずシンプルにアクションエンタメとして良作。

海上の隔離施設でテロリストの核ミサイルを迎撃するストーリー展開には、アクション映画に必須の緊張感と臨場感が十分あります。

「アメリカ全土を核ミサイルから救えるかどうかは、海洋に孤立した迎撃施設でのテロリストとの戦いにかかっている!」

わかりやすくてスリリリングですね。

感想を語る犬
アクション映画の醍醐味であるマッチョな救世主願望をしっかり満たしてくれますぜ!

また、ツッコミどころは多々あるものの、基本的に脳筋(脳みそまで筋肉)映画だと考えればストレスになりません

論理思考を働かせたら視聴者の負けです(笑)。

そして主人公・JJは過去に上官にセクハラされた女性軍人。

心に傷を抱えながら、男性(テロリスト)たちを次々に殺害していくコンセプトはどちらかというと女性向けかもしれません。

ミサンドリー(男性嫌悪)的メッセージですね。

さらに主人公が敵に向かって↓

ダーリンとか、女性を名前以外で呼ぶんじゃねえ!

マンスプレイニング(上から目線で偉そうに説明)すんな!

と怒鳴るなど、モロに説教臭いシーンも多々あります。アメリカ大統領も女性です。

ただアクション映画として完成度がわりと高いので、フェミニズム賛歌の鬱陶しさよりフェミニズム的な怒りが徹底していてある意味おもしろいという印象のほうが強くなるのが不思議。

ジェンダー説教が少ししかノイズにならなかったイメージ。

考察系ネコ
ゴリゴリの女性賛歌でありつつ、男が見ても十分面白い特異な作品です。

また、現在のフェミニズム運動の裏表を暴き出すような革新的な構造も見逃せません。

フェミニズム側である女性が暴力を使って男性をねじ伏せる物語は、矛盾だけでなく時代性をもはらんでいます(考察の項目で詳細)。

女性版ダイ・ハード

『INTERCEPTOR インターセプター』は80年代の大ヒット作『ダイ・ハード』の女性版といえるでしょう。

極限の隔離空間で主人公が悪の組織に1人で立ち向かう80年代臭プンプンのプロット

アクションは迫力はあるけど、展開はちょっと無理矢理…。ロジックのゆるさはチャームポイント!

考察系ネコ
そうなんです!みんな大好き80年代の脳筋映画が現代のオーストラリアで蘇りました

本作はブルース・ウィルス演じるダメ刑事→超有能な女性軍人に構造変換した映画といえます。

考察:フェミニズムの矛盾とロシア問題

毒をもって毒を制す

先ほども少し触れたように、本作を女性の社会活躍を目指すフェミニズム運動の作品と簡単にカテゴライズしてしまうと矛盾が生じます。

一般的にフェミニズム運動では、男性の肉体的な強さによるアドバンテージを良しとしない傾向が強く、暴力は女性を虐げてきた象徴だからです。

一方、映画『INTERCEPTOR インターセプター』では主人公・JJが筋肉ムキムキであり、男性陣を格闘でなぎ倒していきます。

フェミニズム的な視点だと男性をねじ伏せる爽快感はありつつ、暴力による解決で良いのか疑問が残る構造。

本来のフェミではなく毒を以て毒を制する、フェミニズムの皮を被ったムキムキ映画です。

感想を語る犬
ジェンダーテーマも筋肉で解決!嫌いじゃないです☆
ただ発想を転換すれば、女性が肉体的に男性と同じかそれ以上に強くなれば、ジェンダーの問題のいくつかは解決に向かう気もします。
考察系ネコ
フェミ脳筋映画は新時代フェミニズムの幕開けなのかもしれません。

思想のためなら攻撃を躊躇しない

「フェミニズムに賛同する女性の全体ではないが、一部は周囲の意見を排除する原理主義的な側面を持っている」とネット上で議論になることがあります。

さらに、短文でしか議論できないTwitterなどSNSの台頭によりフェミニズムだけでなくさまざまな思想・運動でこの傾向が強くなっているように思えます。

トランプ熱狂支持 VS 反トランプの断絶などが好例でしょう。

『INTERCEPTOR インターセプター』はアクション映画としてのカタルシスがある一方、誤解を恐れずにいえば女性の立場を蔑ろにする男性をフルボッコにする気持ちよさも隠しきれません。

考察系ネコ
相手の主張は聞かずに攻撃的なコメントをする、良くも悪くも断絶社会を象徴するような作品だと考えることができて興味深いです。

80〜90年代と比較考察

先ほど述べた80年代〜90年代のアクション映画の流行り廃りと本作を比較・深掘りすると面白いです。

まずムキムキ脳筋アクションの代表格『ランボー』(1982)、『コマンドー』(1985)などは普通にカッコいい男性(ムキムキ)が主人公。

そのあとに続く『ダイ・ハード』(1988)でブルース・ウィルスが演じるジョン・マクレーン刑事は、ダメ親父でもあり、どこか笑えます。

そして90年代になると、ムキムキアクションではなくコメディが流行り出すのです。

その流れを踏まえてみましょう。

映画『インターセプション』では“カッコいい女性”が主人公。

ということは、次の流れはちょっとダサい女性がアクションする映画!?

女性主人公がダメ人間でジャンルは完全にアクションってあんまりないですよね。

女性問題や多様性に敏感なハリウッドではそんな作品が今後はやるかもしれません。

ロシアの核脅威、タイムリーなテーマ

映画界では時代にマッチするコンテンツが求められます。

現在の社会情勢を反映するほうが視聴者が感情移入しやすいからです。

(例えばコロナ禍では隔離やウィルスをテーマにした映画が作られました。)

2022年はロシアによるウクライナ侵攻が世界的な問題になっています。

そこへきて『INTERCEPTOR インターセプター』のロシアの核ミサイルが反アメリカ集団に奪われて、核を迎撃するというストーリー

考察系ネコ
世界各国が2022年に抱える潜在的な恐怖がドンピシャで表現されています。

公開のタイミングが絶妙としかいえません。

もちろん制作時はロシアの侵攻が確定していたわけではなく、偶然かもしくは時代の流れを読んでいたということになります。

トム・クルーズの『トップガン・マーヴェリック』(2022)も核施設を攻撃するミッションでしたが、ヒットする映画は公開時期も絶妙ですね。

最後のまとめ

オーストラリア映画『INTERCEPTOR インターセプター』は、80年代のプロットを携えた迫力満点のアクションながら、時代性を反映しつつフェミニズムも取り入れた意欲作。

単純に映画として良作でありメタ的にさまざまなことが考察できる興味深い作品でした。

プロットはありがち。しかし構造は特殊。

個人的には本作のような挑戦的な作品が増えて欲しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『INTERCEPTOR インターセプター』レビュー終わり!