2024年1月5日配信のNetflix韓国ドラマ『京城クリーチャー』のパート2(エピソード8〜10)のネタバレあらすじを最終回までわかりやすく解説!
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『京城クリーチャー』8話ネタバレあらすじ解説
甕城(おうじょう)病院にやってきた前田由紀子は、巨大なクリーチャーとなった惺沁(せいしん/韓国名はチェ・ソンシム)を見つめて「惺沁先生…」とつぶやいた。瞳はうるんでいる。
前田は、怪物・惺沁が自分に服従することを望んで日本軍に研究をさせていたのだ。
病院内に残っていたチャン・テサン(パク・ソジュン)は洗濯物の通路を通って上階へ。そこで病院の一室にいる前田を見つけ、銃を突きつける。
テサンは日本の軍服を身につけ、前田を護衛しているフリをして病院の外へ出た。そして前田の部下の車に乗り込んみ気絶。
前田はテサンを自宅へ連れて帰り、部下に治療をさせた。
いっぽう、グ・ガッピョンやヨンチュンら街の人間は、石川率いる日本の警察に捕まっていた。
ガッピョンは電気ショックや生爪はがしなど、ひどい拷問を受ける。
チェオク(ハン・ソヒ)たちが甕城病院から脱出して4日が経過していた。
ジュンウォンはチェオクから「病院にいた怪物の正体が母だ」と聞かされて愕然とする。
テサンは前田の屋敷で目覚めた。
テサンは警察署へ行き「街中の店をすべて閉めてその責任をあなたに負わせてやる」と石川を脅して、ガッピョンやヨンチュンら街の人々を釈放させた。
テサンはチェオクと再会。2人は抱きしめ合った。
街では脳みそを吸い取らた死体が多数発見される連続殺人事件が発生。怪物化した明子のしわざだった。
テサンとチェオクは森(監視役の軍人)を襲う明子を発見。
明子が襲ってくる。テサンは戦いながら「明子!」と叫んだ。
正気を取り戻した明子は、警察に追われながら森の中へと逃げていった。
『京城クリーチャー』9話ネタバレあらすじ解説
追い詰められた明子は、やってきた石川警務官に飛びかかって顔面を切り裂いた。
明子は鉄砲隊に何発も撃たれて倒れ、檻に入れられる。
テサンとチェオクは明子を助けたかったが、離れた場所から見ていることしかできなかった。
ジュンウォンは「自分の人生を歩め、俺は母さんのところへ行く」とチェオクに置き手紙を書いた。
そして1人で甕城病院へ行き、「妻(怪物になった惺沁)に会わせろ」と門番に言う。
ジュンウォンは捕まり、怪物・惺沁の檻のまえに連れてこられる。ジュンウォンはあらためて怪物になった妻を見て、泣き叫んだ。
加藤中佐が「10年ぶりの再会はどうだ?」と笑う。
金鈺堂(きんぎょくどう)で、テサンはオパールで作られた幸運の腕輪をチェオクにはめる。
チェオクは「生き残った方が死んだ方を記憶に刻もう」と瞳をうるませた。
テサンは「ずっと一緒に生きよう」と言ってキスをした。
2人は愛し合う。
翌日、明子に顔や首を切り裂かれた石川は死亡(前田が治療はいいから殺せと一路院長に命じた)。葬式が行われた。
チェオクは葬式に来ていた一路が車に乗り込んだのを見計らって射殺。
チェオクは前田の部下たちに捕まって監禁された。
テサンはチェオクを探すが見つからない。
テサンはジュンテクと再会し、「独立軍のダイナマイトを借りたい」と言った。テサンは病院を爆破するつもりだった。
前田が金鈺堂にやってきた。そしてテサンに「チェオクは死んだ。昔のあなたに戻って」と言う。
テサンは「死んでるなんて嘘だ!チェオクを探す」と言う。
すると前田は、ナウォルが昔テサンの母を密告したこと、ガッピョンが警察署の拷問でテサンの行動を白状してしまったこと、パク・ボムが母親を探しに日本へ行くために自分の部下と内通していることを話した。
テサンは部下たちを許し「こんな世の中だから裏切ってしまう。生き残らないと日本軍がやった事実が忘れ去られてしまう!」と反論した。
前田はテサンとの決別を悟って目に涙を浮かべ、去って行った。
いっぽう、病院の地下ではジュンウォンが牢屋から脱出。
チェオクは、怪物・惺沁を見下ろせる場所に連れてこられた。
娘・チェオクの存在に気づいた惺沁が天井を突き破って逃げ出す。加藤中佐ら日本軍はパニックになった。
『京城クリーチャー』最終回10話ネタバレあらすじ解説
加藤中佐はチェオクに銃を突きつけて怪物・惺沁(せいしん)をけんせいし、広間から逃げる。
そのあとチェオクは部下に任せ、加藤は炭疽菌が注入された血清を持って逃げようとする。そして牢屋で明子が破水しているのを見つけた。子供が産まれようとしている。
テサンは独立軍から仕入れた爆弾で病院の正門を爆破し、混乱に乗じて病院内に侵入。
屋上から通気口に入ると、ジュンウォンと遭遇した。
テサンはジュンウォンに上海行きの船のチケットを渡し、「チェオクを救出したら一緒に逃げろ」と言う。
しかしジュンウォンは、「私が病院を爆破する。あなたがチェオクと逃げてくれ」と言ってダイナマイトを引き取った。
テサンは日本兵たちを銃殺し、チェオクを助ける。
ジュンウォンはダイナマイトやオイルを配置。思い出の歌を歌うと、怪物・惺沁がやってくる。
地下で大爆発が起き、ジュンウォンと惺沁は吹き飛んだ。
大爆発は地上までおよんだ。
チェオクは父と母の爆死を悟り、泣き叫ぶ。
テサンとチェオクは、幸本の手引きで病院の外へ出てトラックで脱出。
テサンはナウォルに使いを送り、パクに金を持ってこさせる。
しかしパクは前田の部下たちに尾行されていた。
車から出てきた前田は、テサンとチェオクの殺害を命じて去っていく。
忍者部隊が襲いかかってきた。
チェオクは短剣で体を斬られながらも、敵を次々にナイフで倒していく。テサンも果敢に応戦した。
しかし敵の数は多い。
そこへ生きていた怪物・惺沁がやってきた。爆発でも生き延び、病院から脱出したのだ。
惺沁は敵を次々に殺害。しかしテサンも殺そうとしてしまう。
チェオクがテサンをかばって惺沁に腹を貫かれた。チェオクは「母さんもうやめて」と叫ぶ。
惺沁はおとなしくなった。
チェオクは「桜が散ってしまった」と言って、テサンの腕に抱かれながら死亡。
惺沁はチェオクを水中に入れ、寄生虫・ナジンを移した。
惺沁は死亡し、沈んでいく。
チェオクは水中で目を覚ました。
病院内。生きていた加藤中佐は、生まれてきた明子の子供を抱えて目を輝かせていた。
テサンは石川の葬儀で会場を爆破する。前田は爆風で吹き飛ばされた。
第二次世界大戦終了の数年後
大韓民国は独立。テサンはチェオクがどこかで生きていると信じて待っている。
加藤中佐は、爆破で皮膚がボロボロになり療養している前田のそばにナジンが入った水を置いた。
数十年後
ホジェ(パク・ソジュン)が外を眺める。首の後ろに傷があった。
『京城クリーチャー』ネタバレ考察:最後のシーン/シーズン2の展開は?
最恐のクリーチャー・惺沁(せいしん)は、日本軍に蹂躙された韓国人の恨みのメタファーだと思いました。
そう考えると、母・惺沁から娘・チェオクにナジン(怪物化の寄生虫)が移るラストは、恨みの連鎖とも捉えられますね。
そして、ラストシーンはなんと数十年後の現代に舞台が移っていました。
ホジェの首の後ろに縦の傷があるのも気になりますね。
ホジェはテサンの子孫なのか、寄生虫で不老不死になったテサン自身なのか、それとも転生?
想像はできますが、現時点では情報が乏しくてなんとも言えません。
ただ、そもそも寄生虫で蘇ったチェオクがどうなったか描かれていないので、シーズン2ではそこから話が始まるのでしょう。
テサンが仕掛けた爆発で廃人になった前田も寄生虫を飲んだっぽいので、シーズン2では怪物化した前田とチェオクがパク・ソジュンをめぐってバトルを繰り広げることになりそうな予感(笑)。
もしかするとチェオクは老いずに生きていて、テサンの子孫と巡り会う展開になるかもしれませんね。
加藤中佐は生まれたばかりの明子の赤ちゃんを抱いていました。赤ちゃんの瞳が緑色だったので、怪物なのでしょう。
明子の子供と加藤もシーズン2に絡んできそうです。
↓『京城クリーチャー』シーズン2の内容予測の詳細まとめはコチラ↓
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韓国ドラマ『京城クリーチャー』シーズン1全話視聴後の感想レビュー
映像は良いけどテンポがスロー
日本軍の実験施設や病院の舞台クオリティ、クリーチャーのおぞましい造形など映像面は文句なしに素晴らしいです。
しかし、やはり全体的に物語のテンポがスローなのが気になりました。
(例えば8話の内容なら半分の30分くらいにまとめられると思います)
この密度ならパート1とパート2にわける必要性もなかった気がします。なぜ続編のシーズン2を作ったのかもわかりません。
物語の致命的な点
なぜ黒幕だった前田由紀子はチェオクの母・惺沁(せいしん)を甕城病院に入れたのか?
その背景がよくわからないのがストーリーの致命的な部分だったと思います。
前田の発言やアルバムの写真から、前田が学生の頃に惺沁が先生で、信頼し合っていた。しかしのちに仲違いしたことがわかります。(惺沁はチェオクを妊娠中に前田と出会ったようです)。
きっと惺沁が日本軍のやり方に文句を言い、前田と意見が対立したなどの背景があるのでしょう。
ただそれだけだと、惺沁を病院に監禁させて、怪物の実験に使わせるほどの恨みが大きくなるかは疑問です。
全体として黒幕である前田の狂気やキャラクターが伝わってこないんですよね。彼女の動機や行動原理がよくわかりません。
もしかすると前田と惺沁の具体的なエピソードがシーズン2で明らかになるのかもしれませんが、それだといくらんなんでも引き延ばしすぎです。
また、前田がテサンのことを好きなのか、なにかと助けてくれる展開もかなり微妙でした…。
黒幕が味方というトリッキーなプロット。緊張感がスポイルされます。
それもあって第8話ではテサンが病院から脱出する過程があっさりしすぎでした。
テサンが前田に銃を向けて病院から出て、テサンのことを気に入っている前田が車で屋敷まで送ってくれただけですからね。
パート1の第7話ではチェオクと金輪際の別れみたいな感じでしたけど、簡単に脱出できました。
第9話には前田がテサンに部下の裏切りを暴露し、テサンがそれを許すすごく感動的なシーンがありました。
しかし、この場面でも前田がテサンを好きなのか何なのかがノイズになり、集中できませんでした。
病院から脱出したテサンは銃で撃たれているのに4日寝ただけでほぼ全快したみたいですが、そこはもういいでしょう。アクション作品あるあるです。
舞台については、病院の規模がデカすぎるし、屋上からの通気口が広すぎるのも気になりました。
テサンたちが入るために広げたような通気口です(笑)。
チェオクの父・ジュンウォンが病院で大爆発を引き起こしまし、正面玄関まで吹っ飛んでましたが、あの規模の爆発だと病院内にいたテサンたちも死にそうな気がします。酸素も無くなるだろうし。
まあその辺もツッコミすぎるのは野暮でしょう。
あとは全体としてホラーやサスペンスとして視聴者を物語に引き込む“謎”が少なかった気がします。
クリーチャーについては日本軍の人体実験の産物としてそれ以上の謎はなかったですし、予想外の展開もほとんどなかったですから。
ストーリーに深みもありませんでした。人間とは呼べない最悪な日本軍 VS たくましい韓国人のシンプルな二項対立の構図が強すぎました。
最後にアクションについてですが、パク・ソジュンが回し蹴りする一瞬のシーンでカットを3つに割るなど、カット割が多いのが気になりました。
カット割が多いと何やっているかわかりにくくなります。加えて回し蹴りの場面では、イマジナリーライン(観客に視点を示す境界線)も守っていませんでした。
アクションが微妙なのを誤魔化すためにカット割りでつなぐ選択をしたの? それならスタントにやらせればよかったのでは? など色々な疑問が湧きました。
『京城クリーチャー』(Gyeongseong Creature)はシーズン2の撮影がすでに終わっていて配信が決定していますが、シーズン1の最終回時点で『イカゲーム』のような世界が夢中になる作品にはならなそうだと感じました。