ゲーム・オブ・スローンズシーズン4エピソード10【世継ぎたち】(原題:The Children)を鑑賞。
シーズン4の最終話は、過去を断ち切って新しい出発をする、というのがテーマの回だった。
ティリオンはどうなるのか、アリアはどこへいくのかがストーリーの大きなポイント。
戦いの場面でいえば、ブライエニーVSハウンドは今まで一騎討ちの中で一番面白かった。
他にも北の大地では、最初の子どもが登場。
ゲーム・オブ・スローンズ4前話の解説記事
ゲーム・オブ・スローンズシーズン4エピソード9【黒の城】(原題:The Watchers on the Wall) を見終わった。 今回はカーセルブラックのナイツウォッチVSマンス・レイダー軍の野人の決戦だけだった。 決戦は見応[…]
ゲーム・オブ・スローンズシーズン4エピソード10【世継ぎたち】あらすじネタバレ
あらすじ1:マンス・レイダー軍に最大の危機
ジョン・スノウは壁のトンネルから出て、マンス・レイダーがいる森へ。野人たちが取り囲んでくるが、マンス・レイダーはジョンを幕舎(テント)に通した。
マンス・レイダーはトンネルを開ければ誰も殺さないという条件を出す。そのとき角笛が鳴り渡り、旗を掲げた騎馬隊の大群が流れ込む。森は北南から挟み撃ちにされた。マンス・レイダー軍は武器を取って戦うが、野人たちは為す術もなく馬上の兵士たちに突き殺されていく。
マンス・レイダーは武器を捨て、降伏。騎馬隊の先頭から降り立ったのは、スタニスとダヴォスだった。
ジョンはスタニスに礼を言われる。そして壊滅状態だったカーセルブラックに、スタニスの軍が駐留してまとめることに。メリサンドル、セリース、シリーンも来ている。
鎖で繋がれたトアマンドの部屋に行くと、彼はイグリットを北の大地で燃やしてやれと言う。ジョンはイグリットを北の森に運んで、薪の下に火をつけた。
あらすじ2:ドラゴン、鎖で地下に繋がれる
自由より奴隷の方がよいと語るフェネズという老人がやってきて、デナーリスを悩ませる。次に訪れた男性は、泣きながら黒く小さな遺骨を抱えていた。ドラゴンに殺されたという。
デナーリスは言葉を失い、2匹のドラゴンを地下に繋ぐことに。
1匹、ドロゴンは数日姿を見せておらず、居どころがわからない。
あらすじ3:赤い葉の木、骸骨、森の子、鴉の老人
ブランやジョジェンは倒れそうになりながらも、幻視で見た赤い葉の木がある土地へ到着。
しかし、武器を持った骸骨兵士が雪の中から次々と姿を現し、襲ってくる。
ブランはウォーグでホーダーに憑依して戦うが、ジョジェンが腹をナイフで刺され致命傷を負う。
そのとき、異様な雰囲気をまとった子ども(森の子)が現れ、火の玉で骸骨兵士を倒していった。ブランはその子どもがいる赤い木の下の洞窟に駆け込む。ミーラはジョジェンにトドメを刺して洞窟に飛び込んだ。骸骨たちは洞窟に入ると崩れ落ちていく。
子どもは、最初の人々より前からいるらしい。その子の案内で、鴉がいる奥の間に案内される。ブランの前に、木の根に絡まった老人が現れた。老人は、ジョジェンは死ぬことを旅の前から知っていたと語る。
あらすじ4:ティリオンの旅立ち/恋人シェイとタイウィン死亡
処刑の前夜、ティリオンの独房にジェイミーがやって来て、ヴァリスが船を用意したと行ってティリオンを牢から出す。2人は別れを告げ、ティリオンはレッドキープの中を進む。
しかしすぐにヴァリスのところへは行かず、タイウィンの寝床へ。ベッドに近づくとなんとシェイが寝ていた。
シェイは声をあげようとするが、ティリオンは裏切られたと感じ、彼女をネックレスで絞め殺した。
タイウィンは離れた場所にあるトイレで腰を降ろしていた。ティリオンはクロスボウを構えタイウィンの前に立つ。
タイウィンはお前はラニスターだというが、ティリオンは無実だと知りながら死刑宣告をしたと言って瞳に闇を宿しながら引き金を引いた。タイウィンは死亡。
ティリオンはヴァリスの元へ行き、船の積荷として大きな木箱に入る。ヴァリスも、もうレッドキープでは生きられないと感じ、その船に乗った。
あらすじ5:ブライエニーVSハウンド死闘
ブライエニーとポドリックは、アイリー城へ行く途中の山の上で剣を振るアリアを見つける。しかしハウンドが、お前はアリアを守れないと言って立ちはだかり、前からヴァリリアの剣が欲しかったと笑った。
剣がぶつかる音が幾度となく続き、お互い一歩も引かない。ブライエニーが隙をついてハウンドを膝まづかせた。
ハウンドは剣を素手で掴み、素手で反撃してくる。激しい殴り合いが続き、ブライエニーは側にあった大きな石を掴み、ハウンドの頭を叫びながら何度も殴った。
ハウンドは崖から転落。ブライエニーとポドリックはアリアを見失った。
アリアは崖を降りハウンドのそばへ寄り、死ぬのか?と尋ねる。ハウンドは心臓を突いて殺してくれと頼むが、アリアはそのまま立ち去った。
あらすじ6:アリアの旅立ち
アリアは海岸で商船を見つけ、北まで乗せて欲しいと頼むが断られる。船がブレーヴォスに行くと聞き、アリアはジャクェン・フ=ガーに貰った硬貨を見せた。
すると船長は驚いた表情を浮かべ、アリアを丁重にもてなす。
船は出発。アリアは甲板に立ち、広大な海原を眺めた。
アリアとハウンドの関係は手塚治虫の「火の鳥 黎明編」
アリアは最後、泣きながらハウンドにトドメを刺すかと思いきや、そうはしない。放置プレイである。彼女はどんな心境だったのかと色々考えさせられた。
ハウンドに友だちを殺されて憎いけど、彼の境遇に同情しているし、助けられている。
かなり複雑だ。もしかしたら、死なずに生きて欲しいという気持ちがあったのかもしれない。
しかし一方で、看病する義理はない。これで貸し借りもないし、プライドを捨てて彼について行きたくもないという感情もあったのだと思う。
アリアとハウンドの関係に近いのは、有名なところでいえば、手塚治虫の漫画『火の鳥の黎明編』のナギと猿田彦。
ナギは猿田彦の軍に家族を村ごと殺されるが、彼の従者として扱われ、いつの間にかお互いに情を持ってしまうというものだ。
生きるとは単純なことではない。この2組の関係性は、本当に大切なものは何かと深く考えさせてくれる。
シーズン4第10話感想と考察/シェイの裏切りについて
シェイがティリオンの父・タイウィンと、いつから肉体関係を持っていたのかはわからない。
そして悲しいことに、ティリオンを本当に愛していたのかも怪しい。
ティリオンから突き放されたことで、生きるためにタイウィンにすり寄ったという可能性がまず第一にある。
しかしシーズン1でティリオンが語った、娼婦に騙されて勢いで結婚してしまったというストーリーを伏線だと考えると、シェイは本気ではなく、ティリオンはずっと騙されていたのかもしれない。
多分シェイは、シーズン1でタイウィンの駐留地でティリオンに会う前に、すでにタイウィンと親しかったのだ。悲しい、見ていた僕も騙された。
ティリオンはタイウィンを殺してラニスターを捨て、やっと新しい人生を歩み始めるのだ。これからも彼を応援したい!
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