ひどい駄作?Netflix映画『オハナ』あらすじネタバレ酷評・考察,感想やハワイ解説

  • 2024年4月7日

2021年1月29日公開、Netflixオリジナル映画『オハナ』(原題:Finding ‘Ohana)を見てみた。

少女ピリが、大自然のあるオアフ島のおじいちゃん家に帰り、そこで大冒険がはじまるアドベンチャー+ヒューマンドラマ。

正直かなり微妙だった(好きな人はごめんね)…。ネタバレあらすじ解説と、酷評の理由考察をどうぞ。

ちなみに、オハナはハワイ語で家族や仲間という意味。

映画『オハナ』ネタバレ酷評・考察・感想

個人的に点数をつけると55点くらい。

ちょっと酷評になってしまうが、家族の絆と冒険のどっちつかずな印象だった。

ジャングル・クルーズ』などと比較すると、アドベンチャーの魅力は格段に低い。

この欠点を解説・考察していく。

ハワイの魅力とファンタジーとのバランスが取れてない

冒頭は、ハワイ・オアフ島の大自然や文化を堪能する感じだけど、中盤で洞窟に入ってから急に冒険ファンタジーになって違和感があった。

最初からもっとファンタジー要素を強くするか、もしくは後半のファンタジー要素をなくすかした方が良かったのでは?と思う。

ハワイの大自然はすごい見応えがあるのに、財宝がチラつくせいでリアリティが完全に失われているのだ。

リアルな自然とファンタジーの融合ってむずかしいんだと思う。

冒険にピンチと緊張感がない

綱につかまるキャスパー少年

ピリたちの冒険に緊張感がない。スリリングなシーンは、滝に飛び込むところくらい。

兄イオアネは毒蜘蛛に噛まれるが、大した症状は出ずに(フラついたり溺れたりしたくらい)ラストで病院に行き普通に治ったようだ。

冒険で負った傷は、冒険で発見した神秘的な力か何かで治した方がいいだろう。そうじゃなくても、病院で治りましたは緊張感のカケラもない。

映画『オハナ』あらすじ完全ネタバレ解説

映画オハナの登場キャラ ピリ、キャスパー、ハナ、イオアネ

ジオキャッシング(GPS宝探しゲーム)の大会で優勝した、ニューヨーク在住の12歳の少女・ピリ。キャッツ・キルへ行く予定だったが、祖父・キモがいるハワイのオアフ島へ連れていかれる。

Wifiが繋がらないと文句を言いつつ、廃バス倉庫から大昔の航海船・ペルービアン号の日記を発見して興味を持つ。中にはスペイン語とハワイ語で、隠された財宝の地図が描かれていた。

祖父・キモは先祖から伝わる日記を勝手に取ったことを叱るが、2人でボートに乗って日記に書かれた孤島に行き、楽しく過ごした。

キモが持つ先祖から伝わる金貨の穴からオアフ島を見渡すと、聖なる土地・クアロアランチの山肌の一部分が指し示され、そこが次の目的地だとわかる。

そのときキモは岩から落ちて骨折。入院となり、母レイラニはピリを叱る。

大冒険の始まり

クアロランチを歩くピリとキャスパー

ピリは祖父・キモが税金を滞納していて家を売らなければならないと聞かされ、宝探しを決意。近所のキャスパー少年に案内してもらい、ハワイの聖地・クアロアランチへ侵入。洞窟を見つけて入るが、下に滑り落ち、指輪と水兵の死体を発見して驚く。

ピリがいなくなったと知った兄のイオアネは、同年代の女性・ハナに案内してもらい、クアロランチの洞窟へ急ぐ。2人はピリたちを発見するが、洞窟の下に滑り落ちる。

ピリは、この穴も日記に書かれていると言って財宝を探して脱出することにした。

財宝より大切なオハナ

尖った鍾乳洞の狭い横道を抜けるとき、イオアネは毒蜘蛛に噛まれて腕が腫れてしまった。一行は、マグマの上の岩棚をジャンプして奥へ進み、ついに財宝を発見。

しかし洞窟はカプ(神聖なお墓)だとわかり、そこから宝を持ち出すべきでないとハナやキャスパーは言う。ピリは祖父キモがすでにこの場所を知っていて、そのまま放置していたことを悟り、財宝をあきらめた。

青い炎を灯した戦士たちが出てきて集団で追ってくる。みんなは滝に飛び込んで森を逃げていると、母・レイラニが駆けつけてきた。雨が降りしきる中、一同は小屋に逃げ込む。

小屋は囲まれ、中でピリはイオアネが背負っていた金貨が入りのリュックを投げ出す。

戦士の霊・ラプの中から、11年前に死んだ父クアが出てきて微笑みかける。家族4人は抱き合った。霊たちは海へと消える。

病院でクモに噛まれた傷を治療したイオアネは、ハナと恋仲になる。ピリの一家はニューヨークブルックリンの家を引き払って、ハワイで暮らすことにした。

『オハナ』END!

オハナの小ネタについて

オアフ島は映画『ジュラシック・パーク』や、海外ドラマ『LOST(ロスト)』の撮影場所らしい。キャスパー少年がLOST』のあらすじや結末について「ダメだった」みたいなことを言っていたけど、個人的には『LOST』は最高だったし、この映画の方があきらかにイマイチだと思った(笑)。

キモとピリがお弁当に“スパムおにぎり”を食べていたので、沖縄県民として親近感が湧いた。沖縄でもスパムおにぎりは定番なのだ。

沖縄とハワイは昔交流があったみたいだし、オハナとゆいまーる(沖縄の方言で助け合いの意味)。何か通じるものがあるのかもしれない。

『オハナ』のまとめ

『オハナ』の結論は、家族の絆・冒険・ファンタジーがそれぞれ中途半端な映画。

2時間近くあるけど、この内容なら1時間くらいにまとめてほしい。『オハナ』は僕にとってそんな映画でした(好きな人はごめん)。

最近見たネトフリ映画『デンジャー・ゾーン』に引き続き、話題にならなそう…。

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