映画『クルエラ/Cruella』ネタバレあらすじ解説
©︎ディズニープラス+
白黒の髪のエステラは、ファッションが好きで衝動的な性格の少女でした。母・キャサリンは娘が暴れないように「“クルエラ”を出してはダメよ!」というのでした。
エステラは子犬を拾ってバディと名付けます。小学校に通いますが男子と喧嘩したり暴れたりする問題をたくさん起こし、退学になってしまいました。
困窮した母は金持ちの知り合いのパーティーに出向き、庭でロンドンでの新生活の資金援助を頼んでいます。エステラはパーティー会場に侵入して凶暴な3匹のダルメシアンに追いかけられて外に逃げます。ダルメシアンたちはそのまま母に突進し、母は崖から突き落とされて死んでしまいました。
エステラは母から貰った大事なネックレスをその場に落として逃げます。「自分のせいで母が死んでしまった」と失意を抱えてロンドンの街につきました。
孤児のジャスパーとホーレスと出会い、彼らと暮らしながら盗みで生計を立ててはや10年。髪は目立たないように赤く染めていました。
成長したエステラ(エマ・ストーン)は、ジャスパーの計らいで憧れのデザイン専門店リバティ・オブ・ロンドンで働くことになりますが、掃除ばかりやらされてデザインの仕事はやらせてもらえません。
エステラは酒を飲みながら夜中にディスプレイのコーディネートをしてクビにされそうでしたが、偶然それを見たトップデザイナー・バロネス(エマ・トンプソン)がエステラを雇いたいと言います。
エステラはバロネスの独裁下にあるファッション製作所(ハウス・オブ・バロネス)で必死に仕事をし、才能があると認められました。しかしある日、バロネスがつけているネックレスが自分が母から貰ったものだと気づきます。母が死んだのはバロネスのパーティーだったのです。
エステラは復讐のために凶暴な“クルエラ”の人格を解放します。ネックレスを奪い返すためにジャスパーとホーレスをバロネスのパーティーに侵入させ、自分はクルエラとして暴れて注意を引きつけました。なんとかネックレスを盗みますが、混乱の中でダルメシアンがネックレスを飲み込んでしまいます。
翌日、怒ったクルエラはひどい態度でジャスパーたちに当たり、「犬をさらってこい!」と命令します。
そしてクルエラはゲイデザイナーのアーティを仲間にし、バロネスのファッションショーに現れては、さらに奇抜なファッションやアイデアで世間の注目を集めます。小学校の同級生で記者のアニータと連携して、知名度を広めていきました。
一方で、エステラとしてバロネスの職場での仕事も続けます。金の装飾だけで作ったドレスがバロネスに認められ、ショーの目玉に決まりました。
クルエラはジャスパーたちを職場に侵入させ、デザインした服が盗まれると思わせます。当日、バロネスが金庫を開けると、中から大量の蛾が飛んできてファッションショーの会場は大混乱(金の装飾は蛾のサナギでした)。逃げ出した客は向かいで開催されているクルエラのショーに流れ込んでいきます。
エステラこそがクルエラだと気づいたバロネスは、部下にアジトを襲わせます。クルエラは縛られ、家にはガソリンがまかれて火がつけられてしまいます。翌日クルエラ死亡!の見出しが一面を飾りました。
しかしクルエラは生きていました。バロネスの部下・ジョン(マーク・ストロング)に助けられたのです。ジョンは犬から出てきたネックレスについた鍵で箱を開けて出生証明書を見せ、「君はバロネスの実の娘だ」と語ります。
バロネスは子供が不要だからとジョンに殺せと頼みましたが、彼は赤ちゃんを殺せず、使用人の1人(クルエラの育ての母)にたくしたのです。
クルエラはクルエラ・ド・ヴィルとして生きていくことを誓いました。刑務所にいるジャスパーたちを助け、今まで横柄だったことを謝罪して再び協力してもらいます。そしてバロネスの屋敷で行われる慈善パーティーの前に、参加者にクルエラのコスチュームを送りつけました。
パーティー当日、バロネスは来客が全員白黒の髪でキメていることに驚きます。庭を見るとエステラが立っていたので詰め寄りました。エステラが実の親子であると話すと、バロネスは「抱きしめさせて」と言って近寄り、エステラを崖から突き落とします。その一部始終を来場者全員が目撃しており(ジョンたちの誘導で庭に出ていた)、バロネスは逮捕されます。
そこへ、クルエラが現れて嘲笑いました。崖から落とされるのを読んでいて、あらかじめパラシュートをつけていたのです。
後日、クルエラとジャスパーとホーレスは“エステラ”の葬式を行います。
クロエラは、アニータとロジャーに、ダルメシアンの子犬を贈りました。(アニータとロジャーが結婚してダルメシアンの子供がたくさん生まれるアニメ映画『101匹わんちゃん』につながります)。
ディズニー映画『クルエラ/Cruella』END!
最後の感想レビューまとめ
エマ・ストーンとそのファッションは派手で楽しめたものの、音楽とストーリーがそれをスポイルしてしまったという印象でした。
最後に『クルエラ/Cruella』のダメだった点をまとめてみます。
- ロック音楽とキャラクターのイメージがマッチしていない
- 宣伝と内容の圧倒的な乖離
- ストーリーがご都合主義
- クルエラのキャラが薄っぺらい
となるでしょう。
ディズニー映画『クルエラ/Cruella』レビュー終わり。
2021年公開ディズニー関連映画レビュー記事
ディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』は、南米コロンビアの魔法一家が素敵なラテン音楽で画面を彩るミュージカルアニメ! 2022/03/28発表の2022年第94回アカデミー賞でアカデミー長編アニメ映画賞を獲得しました。 やや[…]
マーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』はアジア的ワクワクが詰め込まれた期待を遥かに超える傑作カンフーヒーロー映画でした。 兎にも角にもマーベルとカンフーの化学反応が素晴らしく、ストーリーのテンポやワクワク感も最高。 […]
- 1
- 2