映画『コンテイジョン』ネタバレあらすじ結末解説
あらすじを登場人物別で記載。
ミネソタ編ネタバレ/ミッチとベス夫婦+エリン
ベス( グウィネス・パルトロー)は、香港からの出張の帰りに、シカゴで元恋人のジョンと浮気をし、何食わぬ顔で ミネソタの家へ戻る。
熱っぽかったベスは、家で体調が突然悪化し、痙攣を起こした。
彼女の夫・ミッチ( マット・デイモン)は彼女を病院へ運んだが、容体が急変して死亡。翌日自宅に戻ると、ベスの連れ子であるクラークも熱を出してベッドの上で冷たくなっていた。
ベスを解剖した結果、ウィルスが原因だと判明。
ミッチは病院で隔離されるが発症せず。数週間後、家に帰り、娘のジョリーと自宅で不安な日々を過ごす。
街では次第に感染者が増え始め、暴動なども起きるように。
食料不足で暴徒化した民衆によって、スーパーマーケットなどは荒廃していた。
10代のジョリーは、恋人に会えないことで青春を無駄にしたと感じている。
CDCセンターの努力によって、ワクチンが開発された。しかし、誕生日ごとに摂取の順番を決めることになり、ジョリーはあと144日自宅待機して待つことに。
ワクチンを打ち終えた半年後、ジョリーは久しぶりに彼氏と会い、家でダンスをする。
ミッチはカメラを取り出し、メ モリーに入っていたベスの写真を見て涙を流す。
サンフランシスコのブロガー編ネタバレ/アラン
ブロガーのアラン( ジュード・ロウ)は、ウィルスの蔓延を好機と捉え、情報をいち早くブログで公開して莫大なアクセスを得る。
さらにアランは、自分が発症した映像をブログで公開し、 レンギョウという薬で治ったと報告。彼は自分のイメージを利用したい製薬会社と手を結ぼうとしていたが、誤情報を流したということで政府機関に逮捕される。
発症の映像も、 レンギョウの情報も嘘だったのだ。
しかし、彼のブログ信者が保釈金を集め、アランは釈放される。
アトランタCDCセンター編ネタバレ/エリスとアリー
エリス( ローレンス・フィッシュバーン)は、ウィルスの調査のため、部下のエリン・ミアーズ( ケイト・ウィンスレット) ミネソタ州に派遣する。
エリンは現地で、感染源の特定や発症者の病棟確保に奮闘するがウィルスに感染。ほどなくして命を落としてしまう。
エリスは、シカゴなどが封鎖されるという情報を婚約者のオーブリーに、公式発表より前に流してしまったことを、テレビ番組でアランに指摘され、軍部のお偉いさんであるライル( ブライアン・クランストン)から、政府の生贄になり責任を取れといわれる。
研究者のアリー・ヘクストール( ジェニファー・イーリー)は、コウモリの菌が豚と 接触したことで、今回のウィルスが生まれたと突き止める。その後、猿を使い、ワクチンの製造に成功。ワクチンを自分に打ち、感染している父親にお見舞いに行った。
CDCセンターの人間はワクチンを優先的に配布されるが、エリスは自分のワクチンを、顔馴染みのセンターの清掃員の息子のために使う。
中国編ネタバレ/レオノーラ
レオノーラ( マリオン・コティヤール)はWHOの命を受け香港へ赴き、感染経路の特定を急ぐ。
カジノの監視カメラの映像から、ベスが人間の感染第1号だと突き止めるが、原因は特定できない。
焦る中、彼女は香港での調査を手伝ってくれているスン・フェンに誘拐されてしまう。スンはレオノーラを人質として、自分が育った村にワクチンを優先的に回すよう取り引きするつもりだった。
数十日後、レオノーラはスンの故郷の村で子どもたちに勉強を教えていた。
そんな中、WHOの職員が村人のワクチンを持ってきたので、彼女は取引場所で解放されるが、職員は中国政府の意向により、偽物のワクチンを渡したと語る。
レオノーラはワクチンが効かないことを知らせるために、スンの村へ戻る。
最後にネタバレ感想/これだけスター集めたなら…
コロナ流行と重なって参考になる
映画『コンテイジョン』は パンデミックの脅威を教えるという意味では、とても素晴らしいと思う。
コロナの流行と重なる部分も非常に多く、リアリティがある。
コロナついていろいろな情報を日々ニュースで得る中で視聴すると、コロナウィルスの死亡率がもっと高ければ、この映画のように大パニックを引き起こしていたかもしれない。そう意味では重い内容だった。
あとは、環境破壊は新ウィルスの発症という観点からもよくないとか、製薬会社は信用できないとか、社会的な問題提起もしっかりしている。
エンタメ要素ゼロ
ただ、映画好きという観点だけで好き勝手言わせて貰えば、ハリウッド・スターをこれだけ集めるなら、『コンテイジョン』じゃなくて、このキャストでもっとエンタメに振った作品を作ってほしかった。
まあ監督も演者も、社会問題に関心があって集まったのかもしれないけど、これだけスターが集まったら『オーシャンズ』シリーズみたいなエンタメ映画作って、『コンテイジョン』は、また別のキャストでやってくれよ。
ストーリーとして面白い部分は、レオノーラが村の子どもたちを見捨てられないという人情味溢れる点と、エリンの死亡シーンが切ない点と、ラストのウィルスの感染経路ネタバレシーン!くらい。
コンテイジョンは完成度は高いけど、人を選ぶ映画。
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- 2
- サスペンス, ヒューマンドラマ
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