DCアニメ映画『ニンジャバットマン』を期待して観たのだが、想像の斜め上をいくスーパー駄作に成り下がっていた。悲しい。
作画やアニメーションは本当に素晴らしかったが、映像に全振りしてしまい筋書きがスカスカ。
製作陣にバットマンへの愛情は皆無。正直悪ふざけで作ったとしか思えない。
DCヒーローは今MARVELに押されて大変な時なのに、日本が足を引っ張ってしまった。すまん。
次の章であらすじから説明するが、まずストーリーからして大幅におかしい、、、
ひどい駄作!『ニンジャバットマン』ネタバレ感想
あらすじを読んでいてお分り頂けただろう!そうクソアニメ映画であり、超駄作である。
誰が何のためにこんなアニメ映画を作ったのか?製作陣にマーベルの回し者がいたとしか思えない!
「バットマンVSスーパーマン」や「ジャスティス・リーグ」も満足度の低い駄作に成り下がってしまった中で、ニンジャバットマンの駄作っぷりはDCを崖っぷちへ猛プッシュしているかのようだ!
こんなバットマンが今後作られないために、まずはしっかりと設定からダメ出ししていく!
映画『ニンジャバットマン』ストーリーにダメ出し
記憶を失い突然農夫になるジョーカー
船の爆発の後のシーンでジョーカーとハーレークイーンが記憶を失った農夫になっている。
船の爆発からどれくらい時間が経過したかわからないけど、暴れていたジョーカーが、数分後イキナリ農夫の姿になっていたのでメチャクチャ違和感があった。
しかもそんなジョーカーをすぐに許すバットマン。
歌舞伎の様にすぐ幕が変わる日本的な構成にしたのだろうが、普通に観てたら勢いがあったジョーカーがいきなりヘボ農夫になってあぜんとした!
しかも、農夫ジョーカーのビジュアルが超ダサい!
DCこれまで築きあげてきた”カッコいいジョーカー像”を見事に破壊してくれた!
意味不明!何故ロボット大戦に!?
ヴィランたちが自分のお城を唐突にロボットに変形させる!確かに城が動き出した時点で若干悪い予感はしたが、、
制作側は他のヴィラン勢力との決戦を描く手間を省けるし、日本の特撮ロボ的なシーンもアピールできて一石二鳥とでも思ったのだろうか!?
痛すぎる!バットマンの世界観を完全にぶち壊してくれた!
ヴィランの5体のロボットが合体したことに加え、ゴリラがくれた笛で大量の猿たちが巨大ザルに合体!
「えっこの映画、バットマンシリーズだよね?」と思ってたらコウモリの大群が現れ、巨大ザルと合体→巨大なバットマンに、、違う、そうじゃねえ、、
猿の王国?勝手に作れよ!
作中で「猿の王国を作る!」とゴリラが唐突にはしゃぎ出す。「猿の惑星」に影響されたのか?
渋い声のくせに、結局自分の居場所が欲しかっただけのゴリラ。
ロボットとかタイムトラベルとかする前にまず人間に進化しろよ。
ニンジャバットマン映画的なダメ出し!
セリフがつまらん
バットマン「そんな減らず口を叩いているところをみると、解毒剤はいらないようだな」
セリフが長いし、面白くない。何十年も前から使い回されているようなセリフをチョイスしているシーンがめちゃくちゃ多い!
もっと何か気の利いたセリフをくれよ!
蝙蝠衆の心情を描け
バットマンを助けてくれるのは、蝙蝠衆というバットマンを崇める日本人の忍者集団。
しかし、彼らについてはバットマン目線でちょっと語られただけ、どんな人たちか殆どわからないため、全く感情移入できない。
なぜ、過去の日本人に感情移入させるように作らないのか?意味がわからない!
「ダンシング・ウィズ・ウルヴズ」「ラスト・サムライ」「アバター」など観て分かるように、現地人の立場に立って行動させれば、映画としての成功は間違いない筈なのにその線を一蹴したのだ。
加えて、ニンジャバットマンというタイトルのくせに、忍者っぽい描写もほぼナシ。
海外製作ならまだしも、ニンジャバットマンの製作陣は日本人の筈なのに、”ニンジャ”という素敵な文化をないがしろにする理由がわからない。
ペンギンとかいらんかった
ペンギン、アイビー、デスストロークはそれぞれ二言ぐらいしか喋らない。だったら最初から過去に連れて来るな!ストーリーの邪魔になるだけだろっ。
別にジョーカーとゴリラだけでいいじゃん!(ゴリラもいらんけど)
全体的なゴリラ感
今回のタイムスリップの首謀者はゴリラ。
彼は温泉に浸かり「俺、日本文化に理解あるぜ」的な様子をドヤ顔で見せつけるだけでなく、ロボット大戦まで画策。
バットマンが戦国時代に来るという素晴らしい設定だったはずが、気づけばゴリラ一色に染まっている。
映画『ニンジャバットマン』ネタバレあらすじラスト解説
渋い声のゴリラ(グロッド)のせいで、日本の戦国時代に飛ばされたバットマンとヴィランたち。
2年間遅刻して日本に到着バットマンは、ウザい女子高生みたいな喋り方のセリーナや、日本の文化を断固拒否し一生懸命紅茶を作っているアルフレッドと合流。(ブルースは一時的にザビエル風の髪型で宣教師になりすます。バットロゴの形に禿げるという奇抜なヘアスタイル)
バットマンは尾張城の殿となっていたジョーカーやハーレー・クイーンと乱闘を繰り返すが、その過程でバットモービルなど近代的な武器を失ってしまう。
ロビンなど仲間とも合流するが如何せん戦力不足。
そこへ「言い伝え通りあなたを待ってました」と、蝙蝠衆という忍者集団が出現。
バットマンは、温泉に浸かり日本文化を堪能しているゴリラとも一時的に手を組みジョーカーの船を襲うが、ゴリラに裏切られた挙句、トゥー・フェイスの奇襲により、ジョーカーの船ごと大爆発。
バットマンたちはコウモリに助けられたが、探し出したジョーカーとハーレー・クイーンは記憶を失って情けない農夫になっていた。
バットマンは蝙蝠衆の忍者たちとゴリラを倒す計画を立てた。ペンギン、アイビー、デスストロークたちも諸国で権力をつけ、いざ出撃総力戦!と思ったら、各々の城がロボットに変形!
ゴリラがテレパシーを使い他のヴィランを操ってお城ロボットが合体!そこへ一瞬の隙をついて自己催眠農夫から覚醒していたジョーカーがゴリラにしびれ薬を与える。
しびれるゴリラ。ゴリラは外に放り出され、バットマンたちに助けられた。
ゴリラに横笛をもらい、ロビンとロビンの子分の猿がその笛を吹くと、甲冑を着た猿軍団が集まり、一匹の巨大猿になった。
それだけでは飽き足らず飛んで来た大量のコウモリたちも合体させ、なぜか巨大なバットマンが出来上がる。巨大バットマンでジョーカーロボを破壊。
ゴリラのテレパシーのせいでで意識朦朧(もうろう)としているペンギン、アイビー、デスストロークをロビンたちが堂々としばく。
バットマンは城の頂上でジョーカーにバットマン仕様のかっこいい日本刀を見せつけた後、彼をしばく。
改心したゴリラとみんなで未来へ帰還。
セリーナは戦国時代の日本からかっぱらった物を売っぱらい、アルフレッドは馬で引く変なバットモービルを作り満足げ。微笑むバットマン。
映画『ニンジャバットマン』END!
DCアニメ映画『ニンジャバットマン』感想評価まとめ
忍者と相性が良さそうなバットマンが戦国時代に来る!という秀逸アイデアをここまで破壊できたのは、ある種、称賛に値する。
”唖然”の連続だったせいで、観賞中ずっと口が開いていたことが恥ずかしい。頭の中はずっと?マークだらけである。
僕がこのニンジャバットマンを観て導き出した結論は、やはり製作陣にマーベルのスパイが忍び込んでいた可能性が高い!というものだ。
これに懲りて、ニンジャはもうカメだけにしてくれ!!
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