Amazon Prime Video配信の映画『アウェアネス 超能力覚醒』。超能力者の青年が美女戦士にサポートされ、2つの組織に追われるSFアクション!
作品情報・キャスト
あらすじ
ネタバレなしの感想
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『アウェアネス 超能力覚醒』作品情報・予告
制作国:スペイン
上映時間:113分
ジャンル:SFアクション・サスペンス
年齢制限:16歳以上推奨
監督:ダニエル・ベンマヨール
脚本:ダニエル・ベンマヨール|イバン・レデスマ
映画『アウェアネス 超能力覚醒』キャスト
役名 | キャスト |
主人公・イアン(相手に幻影を見せることができる超能力者) |
Enzo Calleja |
ビセンテ(イアンの父) |
ペドロ・アロンソ(Netflix『ペーパーハウス』のベルリン役) |
エステル(イアンをサポートする女性) |
マリア・ペドラサ(『ペーパー・ハウス』 『少女は、踊る』) |
アドリアナ博士 |
リーラ・ローレン(『POWER/パワー』『オルタード・カーボン』) |
謎の超能力者 |
オスカル・ハエナダ(『ランボー ラスト・ブラッド』) |
映画『アウェアネス 超能力覚醒』あらすじ
超能力を持つ18歳の青年・イアンは、店主に幻覚を見せてケチな万引きをして暮らしていた。
イアンはもっと大きな仕事がしたかったが、父のビセンテから「超能力で目立つな」と日頃から厳しく教えられていた。
ある日、謎の組織・エージェンシーの兵士が、ゲームセンターにいたイアンをつかまえようと襲ってくる。
さらに、エージェンシーとは別の組織・アウェアネスに属するパーシーバー(イアンと同じ能力者のこと)の男性が、エージェンシーの兵士を倒してイアンに近づいてくる。
結局イアンはエージェンシーに連れ去られた。父・ビセンテも拉致されていた。
エージェンシーのアドリアナ博士は、「アウェアネスという組織が超能力者・パーシーバーを使って各国の政府を操っている。エージェンシーはアウェアネスに対抗する組織だ」と説明した。
イアンはアウェアネスの女性兵士・エステルに「ここから逃げないと危険だ」と言われ、父も一緒に3人で組織のアジトから脱出する。
イアンはエステルと共に調べを進めていくうちに、幼い頃に死に別れた研究者の母が生きていると知る。彼は真実を知るために襲いかかる敵と戦うのだった。
ネタバレなし感想・海外評価
「敵に幻影を見せることができる能力者同士のバトル!」
ワンインチパンチなどカンフーの技も多用されます。
ストーリーはいってしまえばご都合主義なのですが、「そんなの関係ねえ!」みたいな雰囲気でいさぎよく突き進んでいきます。
どんでん返しの連続も心地よいです。
何も考えずに見れるSFアクションを探している人におすすめ!いっぽうで映画を見ながら論理的思考を働かせてしまうタイプには向いていません。
中学二年生に戻ったような気分で見るくらいがちょうどいいですよ!
おすすめ度 | 70% |
超能力バトル! | 90% |
ストーリー | 66% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.1(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)※随時更新 | 批評家 % 一般の視聴者 % |
メタスコア(Metacritic)※随時更新 | (100点中) |
※以下、映画『アウェアネス 超能力覚醒』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『アウェアネス 超能力覚醒』ネタバレあらすじ解説
イアンは超能力を使って父・ビセンテの記憶を読み、彼が本当の父親でなく小さい頃に自分を誘拐した人物だと知って愕然とした。
イアンとエステルは手がかりを探すため、ポーランドのワルシャワにあるコミンスキー博士(エージェンシーに所属していた人物)の屋敷にやってきた。
屋敷は無人だったが、ある部屋の壁を壊すと超能力者の研究に関するたくさんの資料が置いてあった。
イアンの母はコミンスキー博士の娘で、自身も研究者だったが超能力の研究に利用されたようだ。
そこにパーシーバーの男がやってくる。彼はイアンに「私はお前の父だ」と言った。イアンは驚く。
エージェンシーの兵士たちが屋敷に突入してくる。イアンとエステルは逃げたがパーシーバーの男は捕まった。
アドリアナはパーシーバーの男を研究室の器具につなぎ、超能力者を量産する製剤を抽出しようとする。しかし彼の体の中にもう製剤はなかった。
パーシーバーの男は強力な超能力で研究者を操り、マシンを操作させて他の研究員を皆殺しにした。
彼こそがアウェアネスを創設した最強の能力者・ミュール(ラバ)だったのだ。
イアンたちはマドリードにやってくる。エージェンシーの研究で植物状態になった母がいた。
イアンは母の記憶の中に入った。母は自分の記憶の中に超能力者をつくる鍵となる製剤の化学式を植え付けていたとわかる。
ミュールがやってきて、「製剤のデータを教えろ」と言った。イアンは断る。
エージェンシーの兵士がやってきた。イアンはサードパワーを覚醒させ、兵士たちを操り、味方同士で撃たせて殺していく。
イアンはアドリアナを殺そうとするが、父・ビセンテに「おまえはミュールに操られているだけだ!」と止められた。
ミュールは超能力でビセンテを操り、銃で自分の頭を撃たせた。
倒れたビセンテはイアンに「俺の記憶をもう1度だけ見てみろ」と言う。
イアンはビセンテの記憶を見て、彼が母から「ミュールからイアンを救って」と頼まれて自分を誘拐したと知った。ビセンテは息たえる。
ミュールはエステルを人質に取った。
アドリアナが「エステルは存在しない。彼女はミュールが植え付けた幻影だ」と叫んだ。
イアンはアドリアナごとミュールを撃つ。ミュールは死んだ。
イアンはエステルの幻影と生きていくと決めた。
アドリアナの上官も幻だということが判明。誰に植え付けられたものなのか!?
映画『アウェアネス 超能力覚醒』終わり
映画『アウェアネス 超能力覚醒』ネタバレ感想・評価
良かった点
主人公のイアンが超能力に覚醒して兵士たちをバタバタと同士討ちさせていくシーンが痛快です。
漫画『ハンターハンター』のような能力者バトルを高いレベルで実写で再現していたと思います。
能力者が余裕の表情で闊歩しながら重装備の兵士たちを操って倒していくシーンがカッコいいんですよね。
カンフーや格闘術も使ったマトリックス的なテイストも魅力でした。
厨二ごころを忘れていない人、もしくは実際に中二くらいの人が楽しめるエンタメSFアクションだったと思います。
ストーリーについては、2つの組織エージェンシーとアウェアネスのどちらが正義か味方かわからないサスペンス展開から、父親が自分を誘拐した犯人だった→追ってきていた謎の男が伝説の能力者だった→助けてくれた美人戦士・エステルが現実には存在しない!などなどの事実が次々に発覚。
既視感はありつつもテンポの良いどんでん返しが楽しめました。
ダメな点
まず1番気になったのは、主人公イアンが育ての父・ビセンテの記憶を見るチャンスはいくらでもあったのでは?ということ。
イアンはビセンテが死ぬ終盤でやっと母が彼にイアンをたくした記憶を見ます。伝わるのおそい…。
さらにいえば、ビセンテは口頭で「母さんにおまえのことを頼まれたんだ」とイアンに説明しても良かったはず。
あとは超能力が何をどこまでできるのかの設定も不明瞭でした。
相手の目を見て幻影を見せることができる、脳に入り込んで記憶を読める、記憶を植え付けられる…。
敵に都合のよい幻覚を見せられる時点で、わざわざ戦う必要もない気がします。おそらくちゃんと目を見ないと能力が発動しないなどの縛りがあるのでしょう。
不思議なのは、エージェント側の兵士が目を見られないような対策をしていないこと。
せっかく重装備なのにみんな能力者を見てしまういバタバタ倒されていきます。ど天然のア○です。
また、最後の第3の能力(サードパワー)覚醒したあとは主人公は自由に相手の体を操れるようになりましたが、これはもう目を見るとか関係ないのでしょう。
超能力者が本質的に何をどうしているのかほとんどわかりませんでした(笑)。
最後のまとめ
映画『アウェアネス 超能力覚醒』は、少年の心をくすぐる能力者同士のバトルやアクションが堪能できたいっぽう、ストーリーまで子供っぽい挑戦的な作品でした。
スペインの映画やドラマは以前にも増してどんどんレベルが上がってきている気がします。ハリウッドとはひと味ちがうスペイン映画が日本でも広まってほしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『アウェアネス 超能力覚醒』レビュー終わり!
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