『A2Z エイトゥズィ』深田恭子が夫・田中圭から浮気を告白され、自分も若いイケメン郵便局員・片寄涼太と浮気をする大人のラブストーリー!全10話です。
作品情報・キャスト
全話視聴後のネタバレなしのぶっちゃけ感想
物語ネタバレあらすじ・最終回・各10エピソードの感想
上記の内容をわかりやすくまとめました!
↓ドラマ『A2Z』を見ようか迷っているかたのために、すでに視聴した人は評価の投票お願いします↓
A2Z 作品情報・予告
話数:全10話
ジャンル:ラブロマンス・コメディ・ヒューマンドラマ
年齢制限:13+(やや性的なシーン)
監督:光野道夫(『絶対零度』)/城宝秀則(『ドクターホワイト』)
脚本:松田裕子『東京タラレバ娘』『ごくせん』
原作:山田詠美『A2Z』
配信:Amazon プライムビデオ
『A2Z エイトゥズィ』視聴後の感想・評価(ネタバレなし)
ストーリー自体は正直、つまらないとまでは行きませんが、面白くはないです…。
深田恭子が夫の田中圭から浮気していると暴露され、じゃあ自分も!みたいな軽いノリで若い片寄涼太と寝ます。
でも夫とも仲は悪くなく、酒を飲んで勢いで寝ます。
基本的に軽いノリでベッドに入ります(笑)。
演出や展開はトレンディドラマ的でなんか古い感じもあります。
いっぽうでどっちが大切なのか、どっちが本命かわからなくなっちゃう〜という葛藤を重苦しく描いていないのがある意味で斬新です。
浮気することで夫についても違う視点から見れて知らなかったことを知れる。自分のことも客観的に見れる、でも浮気じゃなくて本気になっちゃう!というよくある流れを軽妙に描いています。
あとはこう言ったら深田恭子演じる夏子からセクハラ発言と言われそうですが、深田恭子がボインすぎです。もうミサイルみたいです(笑)。
編集者の役なのですが、こんなに目立つファッションでボインの編集者いないだろう!とつっこみたくなります。普通に服を着て立ってるだけでグラビア並みの破壊力です。
あとは深田恭子が文学大好きの編集者という役なので、セリフがちょくちょく文学的なのがおもしろい(セリフは原作小説の良さでしょうけど)。
AからZまでの26文字の頭文字を使い↓
「Breath(呼吸)。寂しさがありったけの情熱を吸い込む空洞を作ってくれた…」など名ポエム連発。
私も含めて詩とかが好きな人はグッとくると思います。
ただなんか深キョンの滑舌がちょっと微妙で、引っかかる部分も多々あり。
最終回は、そうきたか!そっちを選ぶか!という驚きとある種のやるせなさがあり、いろんな意味で考えさせられます。善悪でくくれない奇妙な結末です。
軽いノリなので深い人間ドラマは味わえないかと思いきや、軽快なガールズトークの中にわりと深い文学的なセリフが多いのが特徴。(ポエムが苦手な人は恥ずかしくて爆死して離脱することでしょう)
『A2Z エイトゥズィ』相関図・キャスト
深田恭子がヒロインで編集者の夏美(なつみ)を演じます。2023年時点で40歳ですが、美貌は全く衰えず、スタイルもミサイルです。
『A2Z エイトゥズィ』では濡れ場はそこまで攻めていないものの、美ボディを堪能することができます。
というか濡れ場以前にかなりタイトな服装なので、バストが目立って仕方ないです。
ヒロイン夏美の夫・一浩(かずひろ)を演じるのは田中圭。妻の夏美と同じく編集者で、美大生の冬子と浮気していることを妻の夏美に相談するク○です。
田中圭さんは最近は映画『月の満ち欠け』などクセがあるキャラで出ますね。クセが強いキャラこそハマる気がします。
そして夏美のイケメン浮気相手・坂上成生(さかがみなるお)を演じるのが片寄涼太。料理好きの郵便局員の役で、部屋にテーブルがなく床でご飯を食べるのが特徴です。
片寄涼太さんはGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーです。
片寄涼太さんは土屋太鳳さんと結婚したことでも話題になりました。ドラマ『忍者に結婚は難しい』などに出演しています。
1話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
創明出版で働く編集者・澤野夏美は、結婚8年目の夫の一浩から美大生の本宮冬子と浮気していると告白され、ショックを受ける。
夏美は一浩の魂はもはや自分の魂と一緒にいないと感じており、実は前から気づいていた。
しかし一浩との関係を終わらせたくはなく、自分もたまに誰かと浮気をしてきた。
夏美はライバル出版社の編集者である夫・一浩に城山先生の作品の編集権を取られてイラだっていた。
道を歩く夏美のことをいつも建物の中からながめていた郵便局員の坂上成生は、郵便を出しにやってきた夏美に今度ご飯行きませんか?と声をかけた。
夏美は成生のボロいアパートへ行き、料理を作ってもらう。2人はベッドインし、夏美と成生は付き合うことになった。
エピソード1の感想
深田恭子演じる夏美の服装が胸が強調されたものなので、成生は憧れというより下心丸出しで夏美をながめているように見えました(笑)。
夫が不倫していてショックだけど、自分も浮気をしたことあるから強くは言えない。フットワークの軽い夫婦ですね。
告白の場面もへそくりがバレたくらいの軽いノリなのが笑えます。
ある意味で人間の性(さが)をさとった境地にいるようにも見えます。
2話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
一浩はしばらく家に帰ってこなかった。浮気相手の冬子のところにいるようだ。
ある日、夏美と一浩はある作家の葬儀でばったり会い、バーで酒を飲んで文学談義で盛り上がってベッドイン。
翌朝、一浩と寝た夏美に成生への罪悪感が芽生えた。
夏美は親友・今日子にそのことを相談すると、他人行儀でセックスすると燃えると教えられた。
夏美は成生のアパートへ。成生は近くのコインランドリーにいた。2人はそこでシャンパンを飲む。
成生は洗濯機の音は嫌いだけど雨の音に混じると悪くないと言った。2人は抱きしめ合う。
翌日、夏美はスマホを家に忘れていることに気づいた。
成生は夏美が置いていったピアスを返すために電話。すると一浩が出て焦った。
エピソード2の感想
成生と付き合った直後に、酒の勢いで夫と寝るという。変わったW不倫夫婦(笑)。
これも夫婦の1つのカタチなのでしょうか。
夫と寝たのに夫を裏切ったような罪悪感が芽生えた!という表現が面白かったです。人間の心って複雑ですね。
コインランドリーでお姫様抱っこしているシーンも笑えました。恋愛は人の知能を下げると言いますがまさにこのことです。
夏美が成生の登録名を“郵便局”にしているのが笑えます。
3話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
成生は電話口で一浩に「坂上です」と名乗った。一浩は伝言があるなら伝えると言ったが、成生はたいしたことじゃないと電話を切る。
成生は一浩の声を聞いて嫉妬したと言い、自分の元カノ里奈のことを話し出した。
夏美は成生の部屋にはじめて入ったときに嫌な感じがすると言ったのは、性的なモゾモゾが抑えられなかったからだと言う。
後日、夏美はおしゃれなショップで成生を見かける。成生のそばに元カノの里奈がいた。
エピソード3感想
夏美と今日子の会話や、同僚の仁子やゲイの小池との会話がこ気味良いです。ところどころ文学的で、わかるようなわからないような(笑)。
成生の部屋にテーブルないんですね。2人ともずっと床で飲み食いしてます。
4話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
里奈は偶然この店に来ただけらしい。成生が元カノに今カノ・夏美を紹介する。
家に帰ると一浩が風呂で新聞を読んでいた。夏美も新聞を読みたかったので一緒に入った。
夏美と一浩はチェスをして楽しく過ごす。男ができたか聞かれ、夏美はいないとウソをついた。
夏美は成生からゆで卵みたいな月をパクッと食べようと電話で言われて微笑む。
成生の部屋にいた夏美は、一浩からの電話を無視した。
エピソード4の感想
10歳年下の恋人がいながら夫と一緒に泡風呂に入る深キョン。やりたい放題です。
夏美の「カズ(夫)には私を失ってほしくない」と言う一見意味不明なセリフが笑えました。あるべき夫婦像を完全に壊しにかかってますねw。
5話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
夏美の同僚の山内は、年上の仁子を好きなようだった。山内は作家からダメ出しされて落ち込み、夏美がはげます。
夏美は夫が担当する期待の新人作家・永山翔平を招き、次の作品はうちの出版社で出さないかと相談した。
永山は夏美から今の担当者・一浩が夫だと聞いて、不思議な夫婦だと感じる。
成生は夏美と海辺を散歩し、「夏美は俺専用のメガネだと言った」。
成生は俺と出会ってから旦那と寝た?と聞く。夏美は寝てないとウソをついた。
今日子は医者の元カレと映画を見にやってくると、一浩と冬子にばったり会う。
エピソード5の感想
寝てないウソを重ねるあたり、夏美は根っからの小悪魔ですね。
大人なら本当のことを言うのが正しさじゃないと心得ているのでしょう。
6話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
今日子は元カレの医者から結婚するけど体の関係はダラダラ続けたいと言われて傷つき、夏美に愚痴を言った。
今日子は、一浩が浮気相手の冬子とダサい恋愛映画を見ていたと笑う。
夏美は一浩から年末は冬子と過ごすから一緒に過ごせないと言われ、急に悲しくなって成生の家へ。
成生は、ばあちゃんの体調がよくないから年末は一緒に過ごせないという。
後日、夏美は作家のパーティーで一浩と出くわした。
エピソード6の感想
世代での映画の好みの違いや、相手に合わせちゃう感じは恋愛あるあるですね。共感できる人も多いのでは?
7話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
夏美は一浩から離婚したくはないと言われる。考えてみると成生と歳を重ねる自分は想像できない。
一浩はクリスマスは空いているから夏美と過ごしたいと言う。夏美は理由は言わずに断った。
クリスマス当日、夏美はバカラのエキノックス(春分・秋分)というグラスを成生にプレゼント。
成生はアンクレットをプレゼントし、夏美の足首にかぶりついた。2人は熱い夜を過ごす。
1月になり、夏美に冬子から電話がかかってくる。
一浩は郵便局で成生を見て何かを感じた。
エピソード7感想
一浩が妻からクリスマス空いてないとフラれるシーンが、なんか斬新でした。
8話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
冬子は夏美に会うためにカフェにやってくる。
小池や仁子が見守るなか、冬子は「私本気なんで」と夏美に告げた。
夏美は怒りを抑えて毅然とした態度で対応する。
夜、一浩は冬子が夏美に会いに行ったことを謝った。
夏美は、成生がいる部屋に通うだけだから楽な関係なのだだと気づいた。
夏美が書店で作家の永山の短編集を買おうとすると、永山本人とばったり出くわす。
2人はお蕎麦を食べに行った。一浩と冬子が入ってくる。
エピソード8の感想
若い浮気相手・冬子の勢いに押されて夏美が自分が悪い人間みたいに思っちゃう流れが興味深かったです。
一般的には明らかに冬子のほうが部が悪いですもんね。まあ夏美も浮気しているのでなんとも言えないですがw。
ずっと同じ部屋にいるから楽だと言う成生…。見方によってはけっこうなひどい発言ですね。
9話ネタバレ感想『A2Z エイトゥズィ』
永山は、次は夏美の出版社から本を出すと一浩に告げる。
一浩は夏美を見て怒りに震えた。
夏美は大晦日に永山から悩み相談を受け、彼がいる温泉に駆けつけ、そこでいろいろ話し合って出版を勝ち取ったのだ。
一浩は今の夏美のほうが昔の夏美より好きだと言う。
夏美は仁子から「恋はいずれ消える」と言われてハッとした。
夏美は郵便局へ行き、窓口にいる成生に成生へのラブレターを渡す。
夏美はカフェであなたのために死ねると成生に言った。
しかし成生にまた旦那と寝たかと聞かれ、一浩をかばう発言をしてしまう。成生は涙を流した。
一浩は急に冬子と別れてきたと言う。夏美はなぜ急に別れたのかと怒った。
一浩は脳のシワを夏美に手入れしてもらわなきゃダメだと言い出す。
夏美は好きな人がいると言葉を返す。一浩は夏美にビンタをくらわした。
エピソード9の感想
田中圭さん演じる一浩がク○すぎて笑えます。ひどいダメ男の典型的なパターンです。
成生が光にかざされたシャンパングラスで光を集め、夏美の薬指に指輪を作っていたシーンは本作最大の名場面だと思いました。
すごくロマンチックですてきですね。
あとは作家の永山が、作家の興味からか夏美の恋愛事情を根掘り葉掘り聞いてニヤニヤしている感じも良かったです。ドSですね。
温泉旅館に夏美がくるというのは一浩のいう通り、今の時代ではNGの男女逆転版のセクハラかもしれません。
永山、かんぜんに「夏美と寝れるかも!」と思って出版社を乗りかえたでしょ。バレバレです(笑)
最終回10話ネタバレ感想・考察『A2Z エイトゥズィ』
一浩はビンタしたことに自分でもびっくりし、感情をコントロールできなかったと謝った。
一浩は、ここ最近は空いたいのは冬子だったけど、失いたくないのはずっと夏美だったと言う。
夏美は成生のことは好きだけど、一浩と別れるつもりはないと言う。
夏美はしばらく今日子の家で過ごすことにした。成生の家と今日子の家を行き来するようになる。
夏美は今日子に成生を紹介。成生は友達に夏美を紹介した。
数ヶ月後、永山が文学賞を受賞し、一浩と会う。
一浩は夏美と成生が続いていることを残念がりながらも、夏美が傷ついてなくてよかったと言う。
成生のライフスタイルに合わせるように早く帰る夏美を見て、仁子や小池は夏美らしくないと言った。
夏美は忙しく、成生とすれ違う生活を続けていた。
夏美は成生と屋上で花火をする。
2人はお互い最初の頃のような感情では入れなくなったことを確認して涙を流す。
数日後、一浩は虫垂炎になり、夏美は病院へ駆けつけた。
成生の家に行くと、祖母が亡くなったようで実家へ行くと書き置きがあった。
夏美は成生が悲しいときに一緒にいてあげられなかったことを悔やみ、出ていくことに決めた。
後日、郵便局に速達で鍵を返しに行ったのが成生と会った最後だった。
家に帰ると、一浩がお帰りなさいと言う。
夏美は「死んでしまった恋の話をしたい。あなたの恋の話も聞きたい」と言った。
ドラマ『A2Z』終わり。
最終回の感想・考察
いや〜最終回まで見てしまいました。文学が好きな人は多彩な表現の独白の数々が面白かったかもしれません。
いっぽうで文学とかどうでもいい人にとっては、イタいポエムを連発するイタい大人たち…という感想しかなかったのでは?
最後はENDからNEVER END(終わらない)に表記が変わっていたので、一浩と夏美はこれからも浮気をしながらまた元に戻る今のような関係を続けていくのでしょう。
学んでいるのか学んでいないのかわからない2人です。
新しい夫婦のカタチや、男女の関係について考えさせられる詩的な表現は良かったのですが、演出やストーリーの展開にもう少し力を入れて欲しかった…。そんなドラマでした。
ちなみに花火をしたとき成生が来ていたTシャツに“Après la pluie le beau temps”とフランス語が書かれていましたが、これは「雨のあとはいい天気」という意味です。出会った頃の2人の関係を示唆していたのでしょう。
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