映画『ヴァイキング・ウルフ』ネタバレ感想・ラスト考察!人狼パニックの評価,キャストNetflix

  • 2023年3月9日

Netflix配信の映画『ヴァイキング・ウルフ』はノルウェーの田舎町でオオカミの怪物が出現して残虐な事件を起こすパニックホラー。

シネマグ
アクションも人間ドラマもなんとも言えないクオリティの作品でした。

作品情報・キャスト

ネタバレなしの感想

視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)

ストーリー考察

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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映画『ヴァイキング・ウルフ』作品情報・予告・キャスト

日本公開:2023/02/03
制作国:ノルウェー
上映時間:98分
原題:『Vikingulven』英題:『Viking Wolf』
ジャンル:ホラー・サスペンス・モンスターパニック
年齢制限:16+(グロテスクな描写あり)
監督:スティーグ・スヴェンセン
脚本:エスペン・アウカン/スティーグ・スヴェンセン
配信:Netflix
キャスト:エリー・リアンノン・ミューラー・オズボーン、リーヴ・ミョーネス、アルトゥル・ハカラフティ、ミア・フォッサウ・ラウバッヘル

映画『ヴァイキング・ウルフ』あらすじ

ノルウェーの首都・オスローから田舎のニボ市に引っ越してきたリーヴ一家。

警察官のリーヴはアルトゥルという男性と再婚。

娘のターレは実父の病死を経験した気持ちの整理がついておらず、再婚した母・リーヴに反抗的だった。

ターレには耳が聞こえない妹・イェニーがおり、手話で会話している。

ある日、ターレは同級生のヨナスに入り江に呼び出される。

同級生たちがたくさん集まってビールを飲んだ。

ターレはヨナスと話していたが、エリンに割り込まれて不機嫌になり、その場を離れる。

突如、エリンの叫び声が聞こえた。

ターレが駆け寄ると、大きな獣に突き飛ばされる。

大きな獣はエリンを引きずって消えた。

リーヴは現場の捜索でオオカミの大きな爪を見つけて驚いた…。

ネタバレなし感想・海外評価

映画『ヴァイキング・ウルフ』のリーヴと人狼

©︎Netflix

オオカミの怪物にある町が襲われる話なのですが、モンスターの見た目がすごい奇抜だったり、肌がひりつくようなスリルがあったりという感じではないです。

シネマグ

見入ってしまうようなアクションや演出があるわけでもありません。

ラストはけっこう痛快でそれなりに楽しめるのですが、トータルで考えるとB級モンスターパニックは全部見ておかないと気がすまないマニアの方以外にはおすすめできないです。

同じノルウェーのモンスターパニックなら『トロール』のほうがまだ面白かったと思います。

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Netflix映画『トロール/TROLL』
おすすめ度 55%
世界観 70%
ストーリー 61%
IMDb(海外レビューサイト) 5.1(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 50%
一般の視聴者 39%

※以下、映画『ヴァイキング・ウルフ』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『ヴァイキング・ウルフ』ネタバレ感想・評価

思春期とオオカミ人間

『ヴァイキング・ウルフ』の評価は60点。
シネマグ
面白かったともつまらなかったとも言いがたい中途半端な作品。

主人公・ターレが人狼になって街を食い殺すラストは良かったですけど、そこに至るまでの展開が平凡で少し退屈でした。

女子高生が1人殺され、山に入ってリーヴが人狼に遭遇する中盤までは演出次第でもっとスリリングになったと思います。

オオカミ人間・人狼といいつつ見た目がオオカミまんまだったのも少し残念(作中でも出てきた北欧神話のフェンリルに似せたのでしょう)。

映画『ヴァイキング・ウルフ』の人狼

©︎Netflix

こういう作品ってモンスターの強烈なビジュアルを期待しちゃいますけど、そういうのはなかったです。

オープニングではヴァイキングがオオカミの怪物を修道院で見つけて食われてしまう話があり、高校の授業では北欧神話に出てくるオオカミの化け物・フェンリルの話もありましたが、それらの逸話が本編のストーリーに深みを与えていたかという微妙…。

結局、本作が何をやりたかったのかというと、思春期の葛藤と感情の爆発=人狼への変貌という抽象的な表現だと思いました。

実際は傷から感染して人狼になってしまったターレですが、実父の死や家庭内不破、ヨナスに近づくエリンへの嫉妬などが彼女を獣に変えてしまったようにも見えます。

人狼に食われて死んだエリンの姿が見えるもの、死ねばいいと思っていた人物が本当に死んじゃったことへの罪の意識なのでしょう。

いっぽう、ターレは人狼に感染してから森の中で浮いている夢を何度か見ていたのも印象的でした。

人狼になることは自然に帰ることだというような神秘的なメッセージにも感じられます。

ラストの意味を考察

母リーヴが人狼になった状態で拘束されベッドで寝ているターレを銀の銃弾で撃つかと思いきや画面が暗転。

ターレのベッドに銀色の銃弾が置かれているので、殺せなかったのでしょう。

今後ターレは隔離されている施設から逃げ出し、また人を食い殺し、森の中で1人で孤独に暮らすのでしょうか。

リーヴは母親としてターレを殺せず、また彼女の人生が今後どうなろうとも干渉しないという選択をしたのです。

シネマグ
反抗的な子供の親ばなれみたいな結末ですね。

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