Netflix映画『トロール/TROLL』ネタバレ感想:かわいそうなノルウェーのモンスター/あらすじ評価

  • 2022年12月2日

Netflix映画『トロール』(TROLL)。ノルウェーの山脈で環境破壊によって目覚めたトロールが向かってくる軍隊を破壊し、首都へ向かうモンスターパニック!

CineMag
ゴジラやキングコングの代わりにトロールという巨人族が登場だあ!主人公たちはガバガバの作戦で立ち向かいます(笑)。

作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・評価考察ストーリーネタバレ解説、を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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Netflix映画『トロール』作品情報・キャスト

公開・制作国・上映時間:2022/12/01・ノルウェー・103分
原題:『TROLL』
ジャンル:モンスターパニック・SFファンタジー・アクション
年齢制限:13+(13歳以上推奨)
監督ローアル・ユートハウグ
脚本:ローアル・ユートハウグ/エスペン・アウカン
キャストアイネ・マリー・ウィルマン/キム・ファルク/マッツ・ショーゴード・ペテルセン/ガルド・B・アイツヴォルド

『トロール』あらすじ

Netflix映画『トロール』

©︎Netflix

古生物学者のノラは海沿いの発掘現場で恐竜の化石を発見しておおよろこび。

そんな中、電車を通すために開発中のドブレ山で原因不明の大爆発が起きる。

ノルウェーの首相や将軍をはじめとした対策チームはノラを会議に呼び出した。

ノラは現場の大きな足跡を見て驚き、首相補佐官のアンドレアスや軍の大尉・クリスと現地へ。

山付近である民家が破壊されており、ノラたちはヘリで足跡をたどるが途中で途切れている。

ノラは民俗学者でトロール研究家の父のもとへ。

ノラは父を連れて付近を歩いて捜索した。

すると岩かと思っていた場所で大きな目玉が動いた。

40〜50mのトロールが起き上がり、ノラたちに迫ってくる…

ネタバレなし感想・海外評価

感想を語る犬
映像やトロールのデザインはなかなか良いですが、ストーリーはもろにB級という感じ。

トロールが人を吹っ飛ばしたり、軍のヘリを破壊したりするシーンは迫力があって楽しかったです。

しかし全体的にすごく楽しめたかというと微妙でした。ストーリーがけっこうな薄味です。

13歳以上推奨と書いてますがそんなにグロテスクなシーンはないので家族でみるのもオススメ。

北欧神話やトロールに興味がある人は楽しめるかもしれません。

海外評価は可もなく不可もなしといった感じ。

個人的には「時間があればどうぞ」くらいの感触でした。

おすすめ度 65%
世界観 80%
ストーリー 55%
IMDb(海外レビューサイト) 6.1(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 一般の視聴者 62%

※以下、Netflix『トロール/TROLL』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『トロール』ネタバレ感想・評価・考察

ノルウェー産モンスターパニック映画『トロール』の評価は55点。

トロールが蘇った→軍の銃器や小型ミサイルも効かない→弱点はなんなんだ!?というモンスターパニックの王道です。

登場人物のキャラもたっていて、トロールのデザインもすてき。

シネマグ
ただ、主人公・ノラの行動や軍隊の作戦がガバガバすぎてリアリティや緊張感がなかったのが残念。

トロールは40mほどと巨大なので近くにいたら逃げきれなそうですが、ノラたちは走ってヘリに飛び乗れてしまいます。

あと、トロールは鐘の音が嫌いだからって、鐘をヘリにぶらさげて接近しますか普通

しかも鐘の音は遠くまでひびくはずなのに、ヘリは不用意に近づきすぎて案の定トロールに殴られ墜落

こういうモンスターパニック作品は物語が凝っていなくても演出しだいで面白くなると思うのですが、シリアスなシュチュエーションがトロールに踏まれそう!くらいしかなかったので没頭できませんでした。

おびきよせてトロールが苦手なライト照射をくらわすっていう作戦もありがちです。

ラストはノラがトロールをかわいそうに思って話しかけるも、太陽であっさり消滅。切ねえ。

ノラはトロールと対話できた→人間は自然の脅威と戦うのではなく対話すべきだというメッセージがあるのでしょう。

あとは細かいことをいえば、クリス大尉とかパソコン係の女性・シグリットとか軍の命令をいともカンタンに無視しすぎでは!?

軍で上官の命令にそむいたら大罪ですよ…。

まあそんな細かいことまで気にするような映画じゃないのはわかりますが、全体的にトロールともっとシリアスな感じで戦って欲しかったです。

映画『トロール』ネタバレあらすじ解説

トロールの脅威

ノラたちは急いでヘリに飛び乗りトロールから逃げる。

夜、森の奥からやってきたトロールを軍が迎え撃とうとするが、岩石の肌を持つトロールに近代兵器はまったく通用しない。

ノラの父がトロールに話しかける。しかし軍が武器で刺激したためトロールは暴れ出し、父はトロールの大きな手に吹き飛ばされて死亡。

翌日、ノラは悲しみに暮れながらもおとぎばなしからトロールの弱点を探ろうとする。

トロールがいなくなった時期がノルウェーのキリスト教化した時期と重なると気づき、トロールの弱点が鐘の音だと考える。

ノラは軍のヘリに鐘をぶら下げて近づく作戦を提案。クリスの指揮で部隊が実行するとトロールは鐘の音を嫌がった。

トロールは暴れ出し、囲んでいるヘリを叩き落としていく。作戦は失敗した。ノラは対策チームから解任される。

トロールは首都・オスロへ向かっていた。

ラスト結末

首相や将軍は弾道ミサイルの発射を検討する。

ノラはノルウェー国王の宮殿にトロールの手がかりがあると突き止めた。

ノラとアンドレアスはツテで王宮の地下に入り、たくさんのトロールの骨を見つける。かつてノルウェー国王がトロールの一族を皆殺しにしたらしい。

ノラはトロールが自分が住んでいた王国に戻りたいのだと気づき、子供のガイコツを車に乗せておびきだす作戦を決行する。

オスロの住民が避難するなか、ノラとアンドレアスは車でトロールを引きつける。

弾道ミサイルの発射はアンドレアスの同僚がシステムをハッキングしてくい止めていた。

ノラの作戦を聞いていたクリスは軍隊を広場に集めていた。トロールがやってくる。

軍隊は強い光を照射する。するとおとぎばなしの通り、トロールはダメージを受けていた。

ノラはかわいそうになってライトを止め、トロールに山へ帰るよう叫ぶ。

しかしトロールは朝日を浴びて崩れ去った。

平和が戻ったかにみえたが、山の奥では他のトロールが目を覚ましていた。

映画『トロール』END!

最後のまとめ

Netflix『トロール』は、ノルウェーの民族伝承をもとにした意欲作でした。

なかなかのクオリティでしたが、没入感のあるモンスターパニックというよりはトントン拍子にことが進み、メッセージ性もそこまでなかったのが少し残念でした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『トロール/TROLL』レビュー終わり!