アマプラ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第3話「アダル」(Adar)のネタバレありのぶっちゃけ感想と、ストーリーのあらすじ解説や考察の記事です!あとは黒人など有色人種起用の所感も書いてます。
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『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第3話「アダル」ネタバレあらすじ
ヌーメノールに着いたガラドリエル
©︎Amazon prime video
ガラドリエルとハルブランドは、ヌーメノールという島国(人間の国)の軍船の船長・エレンディルに助けられた。
エレンディルは2人をヌーメノールに連れて行き、王宮で摂政女王・ミーリエルと謁見させる。
ヌーメノールはかつての大戦でエルフ側につき、両国ではしばらくの間交流が盛んだった。しかし、ある日を境に人間が一方的に交流を絶ってしまったのだ。その後、何世代も交流はない。
ガラドリエルは「エルフがこの島を与えたから、中つ国へ行く船を貸してくれ」と横柄に振る舞い、口論になりそうになる。ハルブランドがお世辞を言ってその場を収めた。
ガラドリエルはエレンディルがエルフ語を話せることを知る。そして彼にかつてエルフのエルロスが建てた遠くの学舎まで連れて行ってもらった。ガラドリエルは、サウロンが残した印が南方国の地図で、オークが戦争を起こそうとしていると知る。
ハルブランドは鍛冶職人として働こうとギルドのバッジを盗み、町人と喧嘩して数人にひどい怪我を負わせて牢屋に入れられた。
ガラドリエルは、オークの件について知っていたハルブランドが南方国の王位継承者であると気づき、一緒に中つ国へ行ってくれと頼んだ。
ノーリとよそびとの友情
ノーリは空から降ってきたおじいさん・よそびとのためにホタルで記された星座について調べようと、村長・ダドクの家に侵入。
星座について書かれたページを盗んでよそびとに見せるが、彼は誤ってそのページを焚き火で燃やしてしまった。
よそびとをかくまっていたことがばれ、ノーリの家族は住処を変える移動の際に最後尾につけと言われてしまう。移動で遅れたらもう村人たちと一緒に生活ができない。
怪我をしていたラルゴの代わりによそびとが荷車を押し、ノーリたちは遅れずに移動できた。
オークに捕まったアロンディル
アロンディルはオークに捕まり、彼らが移動するための長距離トンネルを掘らされる。仲間のエルフたちもいた。口論で1人が首を切られて殺された。
アロンディルたちは隙を見て、オークが苦手な太陽が強い時を狙って脱出を試みる。
オークを数体倒し、ワーグという四足獣に鎖を巻きつけたアロンディルだったが、もう1人の仲間も死に、自分も捕まってしまう。
アロンディルは首を切られると思いきや、オークの長・アダルに会わされた。
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第3話「アダル」END!
エピソード3感想
©︎Amazon Prime Video
ヌーメノールの宮殿のシーンが凄かったです。
- 金を基調としたいくつもの柱は神々の神殿のよう。
- カラフルな布を纏った数十名もの高官たち。
- 背後の大きな円形の門からは美しいヌーメノールの街が一望できる!
これらが組み合わさって、まるでラファエロの名画『アテネの学堂』を眺めているかのようでした。
さてストーリーですが、力の指輪第3話は私の願いが届いたのか(笑)、ヌーメノールと南方国がメインで、エルロンドがいるドワーフ編は一切なく、ハーフット編も少なめ。
おかげでダイジェスト感はなくなっていました。そこは良かったです!
ストーリーもガラドリエルがヌーメノールへ行ったり、アロンディルがオークと戦ってアダルと会ったりと進んできてはいるものの、物足りません。
王道のファンタジーをゆっくり堪能するという意味では完璧ですが、一話一話にどんでん返し的な展開がほとんどないので、今流行りの海外ドラマと比べると、ストーリー面で刺激が明らかに少ないです。
人間同士のドラマも薄め。これはおそらく、個々の人間より歴史全体を描くという原作小説のコンセプトに由来するのかもしれません。
ストーリーが微妙だから打ち切りとかは勘弁してほしいです…。多分大丈夫でしょうけど、ちょっと心配。
有色人種エルフキャスティングで絶賛炎上中…
(↑ポリコレキャスティング問題について動画でもまとめてみました↑)
ドワーフのディーサ役が黒人のソフィア・ノムヴェテさん、エルフのアロンディル役のイスマエル・クルス・コルドバ(ラテン系)さんなどが、原作を改変して有色人種をキャスティングしたということで炎上していますね。
個人的にはキャスト全員白人だと有色人種に役が回ってこないので、私は基本的に原作と違う人種が演じることはある程度は許容されるべきだと思っています。
キャスト本人にヘイトメッセージとかは論外でしょう。
ただ一方で、これは“どの程度”というのが非常に難しくてデリケートな問題だとも思います。
(アメリカで黒人やヒスパニック系が大学入試で優遇されるアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)に近いものがありますね。)
極論をいえば、ポリコレといえど例えば「ガラドリエルが黒人なら?ガンダルフが日本人のおじさんなら?」、許容する人が一気に減るでしょう。
現在ディーサ役やアロンディル役に反論してない人まで違和感を抱くと思います。
ポリコレが正義なら、多くの金と名声を手にできるガチ主役級にも有色人種を平等に配置するべきですよね。迫害されたネイティブ・アメリカン、イスラム教徒なども積極的にキャスティングすべきですよね。
ただ世界観は大きく変わります。
そこまでは世論と作品のバランスを見て踏み込まないわけです。
結局制作陣は、世論と原作・ストーリーとのバランスを考えてキャスティングしているにすぎないのだと思います。
もしそうなら、原作や世界観を重要視している熱心なファンから「世界観を崩さないキャスティングにしてくれ、主要キャラの人種変更はやめてくれ」と言われても、納得のいく反論はできません。
一見ポリコレに配慮しているように見せかけても「主役は白人だよね…」とラインを引いていれば、程度問題で同じことをしているからです。
長くなってしまいましたが、最後に私の結論を述べると、有色人種のキャスティングは進めるべきだけど、そのキャラがストーリーの完成度に貢献していないなどポリコレ以外の意味がない場合は、慎重になった方がいいケースもある。というもの。
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に関してはアロンディルやディーサはちゃんとキャラ立ちしているので、ありだと思います。
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