Netflixアニメ『地球外少年少女』全話ネタバレあらすじ感想!最終回考察・評価,キャラCVやSF設定解説

  • 2023年3月9日

Netflixアニメ『地球外少年少女』(Extra-Terrestrial Boys & Girls)は、西暦2045年の宇宙ステーションで少年たちが生き残りに奮闘するSFサバイバル!

『電脳コイル』で有名な磯光雄監督の最新作です。

CineMag
キャラは幼稚ガジェットや設定は若干複雑ストーリーの大筋はシンプルだけど哲学が入ってくるという、面白いバランスのアニメでした。

見どころぶっちゃけ感想・評価ラスト結末の考察全6話ネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに記事をまとめました。

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです)

Netflix『地球外少年少女』は楽しめた?(投票どうぞ!)

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Netflix『地球外少年少女』キャスト・作品情報

公開・制作国・話数:2022/01/28・日本・全6話
英題:『Extra-Terrestrial Boys & Girls』『The Orbital Children』
監督・脚本・原作:磯光雄(『電脳コイル』)
製作:avex pictures/地球外少年少女製作委員会
アニメ制作:Production +h.
アニメーター:井上俊之(『攻殻機動隊』)etc.
音楽:石塚玲依
主題歌:春猿火「Oarana」

アニメ『地球外少年少女』はNetflix配信だけでなく劇場でも公開。

ネトフリの1〜3話にあたる前編『地球外からの使者』が1月28日、4〜最終回6話にあたる後編『はじまりの物語』が2月11日にそれぞれ公開されます。

キャラ|キャストCV

相模 登矢(さがみとうや)|CV 藤原夏海

七瀬・Б・心葉(ななせ・ベー・このは) |CV 和氣あず未

美笹 美衣奈(みささ みいな) |CV 赤﨑千夏

種子島 博士(たねがしま ひろし)|CV 小林由美子

那沙・ヒューストン(なさ ヒューストン) |CV 伊瀬茉莉也

主任(あんしんくん)|CV ?

ネタバレなし感想・見どころ・あらすじ

Netflixアニメ『地球外少年少女』

あらすじ:人類で初めて月で生まれた少年・登矢が暮らす宇宙ステーション・あんしんに、美衣奈ら地球人の少年少女たちがやってきます。そんな中、彗星が接近してぶつかり、施設内は孤立無援の状態に。登矢はテクノロジーを駆使して生き延びるために奮闘しますが…。

CineMag
少年が頭脳とドローン型のAIを駆使して事故の謎を解き明かす物語。

SFガジェットが好きな人にはおすすめ。「使ってみたら」と想像するなどして楽しめます。逆に同ジャンルが苦手な人には全然向かないアニメでしょう。

カタカナのSF用語やオリジナルの設定が非常に多いので、→公式サイト←で用語・設定を確認してからの視聴を推奨します。

おすすめ度 70%
SF世界観 80%
ストーリー 65%
IMDb(海外レビューサイト) 7.3(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 一般視聴者50%

※以下、Netflix『地球外少年少女』のストーリーネタバレありなので注意してください!

Netflix『地球外少年少女』ネタバレ感想・評価

Netflixアニメ『地球外少年少女』の評価グラフ

Netflixアニメ『地球外少年少女』の評価は76点。

中二病の少年少女の活躍や宇宙ガジェット・斬新なSFアイデアを無邪気に楽しめます

一方、後半5〜6話はキューブリックの『2001年宇宙の旅』のような哲学的なセリフで畳みかけてくるバランス感覚の個性的な作品でした。

CineMag
アニメのポケモン見てたら、いつの間にかサトシが精神世界でニーチェを語り出すイメージです(笑)。

なんの予備知識もなしに見たので序盤は止めどなく出てくるカタカナ用語の意味を追うのに意識を使い、リラックスして楽しめませんでした。

しかし脳内インプラントAIのポエム予言など、革新的でないにしろ素晴らしいアイデアがいくつかあったのが高ポイント。

ガジェットのアイデアはやや大人向けですが、一方で陽気なキャラクター設定は10代前半までの子供向け

ストーリー最後は「運命から飛び出して未来を切りひらこう」という当たり前の帰結

チグハグとも捉えられかねない、奇妙なバランス感覚のアニメです。(ターゲティングはSF好きの子供かな?)

本作はSF・ガジェット好きか、もしくはAIが人間の能力を超えるシンギュラリティ(2045年問題)や、ブロックチェーンなどに多少興味がある人じゃないと刺されない内容だったと思います。

個人的には第5話以降からの、主人公・登矢とAIの哲学対話展開に熱くなりました。

ただ、逆にこういった流れがムリな人もいると思います(子供とか嫌がりそうですね…)。

CineMag
個人的には、ラストの展開やメッセージがもっと斬新だったら良かったと思いました。全体的には佳作でしょう。

ラスト考察:シンギュラリティとAIの善意

『地球外少年少女』のストーリー結論が、AIセブンがすべてを予期して人類を救済した神のような存在として描かれたのが興味深いです。

自分を悪者にして人類を救済へ導いたAIのセブン。コイツはいい奴です。人間を殺しまくる映画『ターミネーター』のAIスカイネットとは違います。

革命軍ジョン・ドーによりセカンドセブンが誕生しましたが、革命軍のバイブル・セブンポエムはセブン1が吐き出したデータなので、セブンは革命軍の動きを最初から計算に入れていたのでしょう。

そのうえで「人類と人間の違い」という、全体の最適化と個の最適化は異なる社会の根幹にある命題を登矢に提示し、行動で示させたのです。

CineMag
答えを示すのではなく、行動を起こすことを学ばせた。そして登矢たちの行動が世界に伝播していく。神のようなアプローチです。

AI=神。熱心なキリスト教徒が聞いたら怒るかもしれませんが、2045年のシンギュラリティ問題で人類の知能を超えたAIが新たな神になるというのは、あながち間違っていないような気がします。

(見方を変えれば、神がAIを拠り所にして降臨したともいえるでしょう)

もし現実でそうなった時に、セブンのように聞き分けが良かったら最高です。人類はAIに文明の進歩を任せながら、さまざまな環境問題・社会問題をクリアしていけるでしょう。

CineMag
『地球外少年少女』で描かれたテーマの1つが、AI性善説だと思います。科学と哲学思想が融合したコンセプトが素晴らしいですね。

将来セブンみたいなAIが生まれることを期待しましょう。間違っても、手塚治虫『火の鳥 未来編』のハレルヤみたいなAIが誕生しないことを祈りつつ。

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