映画『プラットフォーム2』前作の設定改変について,意味不明すぎ…正直な感想,続編3ある?

  • 2024年10月9日
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映画『プラットフォーム2』ネタバレ・ラスト結末まで解説 プレンプアンという女性と太った男・ザミアティンが同室になる。2人は24層(24階)だった。2人は穴に初めてやってきた新人だ。プレンプアンはカミソリを、ザミアティンはライターを持ってき[…]

映画『プラットフォーム2』

映画『プラットフォーム2』前作の設定改変や感想・続編3もある?

『プラットフォーム1』の前日譚なのにも驚いたし、まさかの1より意味不明な感じなのに度肝を抜かれた

『プラットフォーム2』では前作 1の謎が解けるというよりさらに謎が深まる作りで、それがちょっとしたストレス。穴の謎や認定書についてはいっさい触れられず、子供についても最下層の333階に毎月運ばれることはわかっても、なんのため?という理由は一切明かされない

片腕の女性が「穴からは誰も出られない」と言ってたけど、じゃあ1の認定書の話しはウソ?

マスター(救世主)についても謎。

イエス=キリストがマスターとして穴の中に降臨していた!子供は犠牲者である!みたいなメッセージでより宗教的・社会的な観点から現代社会を皮肉っているのだろうけど、いろいろと抽象的な部分が多すぎた印象。

続編の『プラットフォーム3』の制作などはまだ発表されていないが、例え続編が作られてもさらに意味不明になりそうである。

あとは1の設定から若干の改変があるのも気になる。

例えば2では、囚人たちはみんな穴が333階あるのを知っていた。1では穴の管理会社に勤めていたイモギリ(犬の女性)が「多分200階くらい…」と穴に何階層あるのか知らないようで不自然だった。2の囚人たちは1にも出てくるので、階層くらいは知ってそうなものである。

あとは2では熱狂的な信者である油注がれし者たちは反乱を起こしたプレンプアンやトリマガシと戦って全滅したが、ロイヤリスト(連帯感革命家)はもっとたくさんいるはずなので、ロイヤリストたちが1に出てこず「自分の皿だけ食べろ!」と言わなかったのも不思議。

まあでも、多少の設定改変は仕方ないか…。

また台に乗ってくる料理については面談で自分が申告したものが絶対に1皿あるという設定。これを明言してしまうことで穴というシステムのシリアス感が若干薄らいだ気がする。

前作だと料理が量的に絶対に足りない…下層階に行き届くはずがない…という絶望感があったのだけど、2だと自分が注文した分だけ食べれば激痩せはするだろうけどみんな生き残れそうな気もしてしまう。意外といけそうじゃん…みたいな。

一応、前作でもゴレンが頼んだエスカルゴがあるなど、頼んだ料理が乗っているのはわかっていたし、1日1皿しかないので本当に穴から出られないのであれば暴動は起こってしまうかもしれないが、全員分ある!と明言されたことで食べ物に関しての緊張感が少し揺らいでしまったのは良くなかったと思う。

バードボックスのスピンオフ、『バードボックス バルセロナ』も主人公が狂気的な人物というぶっ飛んだ展開だったけど、スペイン映画は芸術大国らしく続編になるとさらに意味不明になる傾向がある気もする。『マーシュランド』や『マジカルガール』くらいの塩梅が好きかな。とりあえずスペイン映画万歳!

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