映画『ジェントルメン』あらすじネタバレ解説
ミッキー死亡?フレッチャーの脅し
ロンドンでマリファナ事業を営んでいるボス・ミッキー(マシュー・マコノヒー)が店でビールを飲みながら妻・ロザリンドに電話していると、背後に気配を感じる。彼女の前にも誰かが現れたようだ。その瞬間銃が放たれ、ミッキーのビールグラスが血で染まった。
一方、ミッキーの右腕・レイ(チャーリー・ハナム)の前に、情報屋・フレッチャー(ヒュー・グラント)が現れ、「ミッキーの悪事の証拠を集めた。2000万ポンドで払わなければ大手雑誌編集長のビック・デイヴに情報を売る」と脅してくる。
フレッチャーは、ミッキーの悪事を脚本化したものをウイスキーを飲みながら上機嫌で読み上げていった。
ミッキーの事業売買の波乱(フレッチャー脚本)
ミッキーはマリファナの合法化を見越して中年での引退を考えていた。そこで、ユダヤ人実業家・マシュー(ジェレミー・ストロング)に4億ポンドで事業を売却しようと考える。
マシューが年間50万トンものマリファナをどうやって栽培しているのかミッキーに尋ねると、ミッキーは貴族が管理する土地の地下にあるマリファナ製造工場を見せた。貴族に多額の金を渡し、土地を使っているので世間にバレないのだ。
そんな中、チャイニーズ系マフィアのドライ・アイが事業売却を聞きつけて売ってくれと提案するが、ミッキーは聞く耳を持たなかった。
ある夜、マリファナ工場が黒人のYoutuber集団に襲撃され製品が盗まれて、さらに動画がアップされる。ミッキーは憤慨した。
盗んだのは黒人のボクシングジムの集団だった。彼らの父親分でボクシングを教えるコーチ(コリン・ファレル)は、黒人格闘家たちがミッキーのマリファナ工場に手を出したことに気づいてすぐに動画を消させる。そしてミッキーの右腕・レイに謝罪した。レイは謝罪を受ける代わりに、コーチに“ある仕事”を依頼する。
ミッキーは貴族から「娘のローラを連れ戻してほしい」と依頼を受ける。
レイは仲間を連れローラが入り浸っている薬物中毒シンガーの家に行って彼らを脅しローラを確保するが、弾みでそこにいたロシア人青年・アスランがベランダから落下して死亡してしまった。
ミッキーはドライ・アイのボス・ジョージ卿に毒物を飲ませて「舐めたことはするな」と脅す。ジョージは結局、下剋上を狙うドライ・アイに殺された。
フレッチャーは話の途中で、マシューとドライ・アイの密会映像を見せ、大麻工場の襲撃はマシューが事業の買付価格を安くするために仕組んだことだと話した。
黒人集団にマリファナ生産工場の情報を教えたのも、ドライ・アイの部下ファ・アックだった。
ロシア人がミッキーを狙い(冒頭の場面)、レイがロシア人を撃ち殺した。
二人は車で急いで妻・ロザリンドのところへ。しかし途中で事故にあい、ミッキーは足を引きずりながら、妻のオフィスへ向かう。
ロザリンドを襲は襲われそうだったが、ミッキーがドライ・アイを撃ち殺した。
フレッチャーはここまで話すと、72時間以内に金を払えと念押しして去る。
すべてを片付けたミッキー
朝レイはフレッチャーを呼びつけ、編集長のビッグ・デイヴをコーチに拉致させ、薬を飲ませ彼がブタとヤっているところをビデオに収めたから、記事は出せないと笑う。
さらに、フレッチャーが隠していた証拠品を全部確保した(コーチと黒人集団にやらせた)と言って彼を取り押さえる。
怪しい動きをするフレッチャーのことを、コーチの部下を使って監視していたのだ。
フレッチャーは、「レイがマシューの前で撃ち殺した人物(オープニングでミッキーに銃を向けたヤツ)は、お前らが落下させて殺したアスランの父親のロシア系マフィアで、保険として自分がアスラン殺しのいきさつを教えておいた」と彼らと取引していると言う。
そのときレイの家は銃撃を受けるが、コーチが襲撃者たちを銃で倒した。しかし、フレッチャーは逃げる。
ミッキーはマシューを巨大な冷凍庫の中で脅し、事業の売却価格を下げるために工場を襲わせた補填を払えという。さらに、自分の肉を自分で1ポンド切り落とさないと外に出さないと言った。
マシューへの罰を終えてミッキーが車にのこむと、運転手はロシア人マフィアで絶体絶命。
そこへコーチから連絡を受けた黒人格闘家たちが(馬鹿な考えでミッキーを襲おうとしてた)、車で前に回り込んでマシンガンを発射。マシューは生き残った。
フレッチャーは、ミッキーの悪事についての脚本を映画会社に売りつける。しかし、レイに捕まってしまった。
映画『ジェントルメン』END!
映画『ジェントルメン』解説レビューまとめ
映画『ジェントルメン』は、やや複雑なストーリーがもたらす驚きやアート的な殺人シーンがうまく機能していて、誰もが楽しめるクライムムービーと結論づけられるだろう。
マシュー・マコノヒーやヒュー・グラント、コリン・ファレルなど、“おじさま”キャストや演技の魅力もバッチリ引き出されていた。
往年のガイ・リッチーファンは「もう少しストーリーが複雑でも良かった!」との感想になるかもしれないが、マリファナ事業を営むボスのストーリーをオシャレかつ意外性たっぷりに描いた良作だったと思う。
ガイ・リッチー監督の次回作『ラース・オブ・マン/Wrath of Man』も楽しみだ!
おまけ:ジェントルメン動画解説
- 1
- 2
- サスペンス
- ガイ・リッチー監督作品, ネタバレ, 全話あらすじ, 感想, 登場キャラ・キャスト, 考察
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