ひどい…映画『ドラゴンボール超 ブロリー』ネタバレ酷評・叫ぶだけ…ラスト考察!駄作のあらすじ解説評価

  • 2023年8月18日

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』(スーパー ブロリー)。戦闘シーンでブロリーと悟空が売れない芸人のように叫びまくっているシーンがノイズで、ストーリー性がない駄作でした(好きな人には申し訳ないですが)。なので酷評レビューになります。

次作の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のほうが数倍クオリティは高いですね。

CineMag
子供フリーザや、ブロリー、悟空、ベジータ、それぞれの保育カプセルから始まるOPは最高だったんですけど…。

作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ、ぶっちゃけ感想・ネタバレ酷評考察:子供向けコンテンツの害悪を知りたい人向けに徹底レビューしています!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)

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映画『ドラゴンボール超 ブロリー』作品情報・キャストと演技の印象

公開・制作国・上映時間:2018/12/14・日本・100分
英題:『Dragon Ball Super:BROLY』
ジャンルバトルアクション
監督長峯達也
脚本:鳥山明
原作鳥山明
音楽:住友紀人
全世界興行収入:135億円超!

日本では興行収入40億円。世界展開され、興行成績は合計135億円の興行収入!超ビックヒットですね。

※以下、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』ネタバレ感想・評価

超ブロリー

『ドラゴンボール超 ブロリー』の評価は45点。オープニング(冒頭部分)の良さがなければ完全に駄作だったと思います。

個人的に、冒頭は100点満点でした。

子供のフリーザが惑星ベジータで傍若無人に振るまい、ブロリーがベジータ王の嫉妬によって辺境の星へ飛ばされる、バーダックが嫌な予感を察知して妻のギネとカカロットを地球に飛ばす。バーダックがフリーザのエネルギー弾で焼き殺される。

考察系ネコ
ブロリー、悟空、ベジータ、フリーザの過去の因縁を描き、再び対峙させる最高の導入だと思いました。

この4人は親世代からとてつもない因縁を引き継いでいるわけです。

それが子世代の対決で茶番に成り下がった印象

親世代歴史の重みや意味が感じられません。

悟空たちが命懸けの対決をしたあとにお互いを認め合うならわかります。

しかし本作でのフリーザは背が低いことネタにされ、ドラゴンボールで身長を5cm伸ばそうとしたコミックリリーフ(まあ『復活のF』もそんな感じでしたが)。

悟空・ベジータ VS ブロリーの対決も緊張感のない途中交代やピッコロのところへ瞬間移動→フュージョンなど命懸けには到底見えません。

親世代の憎しみと因縁が悪い意味で中和されてストーリー性がスポイルされ、“ただ戦っただけ”の作品になってしまっていたと思います。

叫ぶだけの戦闘シーンが超残念!

叫ぶブロリー

そもそも『ドラゴンボール』シリーズの戦闘シーンはみんな叫びまくりなのですが、本作ではブロリーが似たような絶叫を何度も繰り返し、単調さを感じてしまいました

感想を語る犬
叫ぶにしても、他のバリエーションもっとあっただろ…という印象。ワンパターン過ぎです。

またそのせいでブロリーの奥底に優しさがあるようには見えず、単なる精神が破壊されたキャラにしか見えませんでした。

つまるところ、人と人の情熱的な対決ではなく、人 VS 戦闘マシンの闘いを見ているような熱さに欠けた作品だと感じました。

ピンチやスリルがない

最初にブロリーと戦ったベジータはスーパーサイヤ人ゴッドになりますが、ここで悟空が割り込んできます。

感想を語る犬
練習試合のノリですね。

ベジータがボコボコにされてから悟空登場のほうが良くないですか?

脅威のはずのフリーザも本作では見守ってあとでブロリーにボコられるだけのネタ枠なのもあって、ピンチやスリルが皆無です。

せいぜい悟空がブロリーにブンブン振り回されたとき、ちょっとピンチだったくらいでしょう。

ピンチの度合いがアンパンマンくらいです。

考察系ネコ
地球の存続が関わる戦いをしているようには到底思えません…。
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で良かったのは、ギネ(バーダックの妻)とチライ(フリーザ軍の女宇宙人)などのキャラクターくらいでしょう。
個人的には海外評価がなぜこんなに高いのか謎です。(まあ楽しめた人が多いならそれに越したことはないですが)。
おすすめ度 49%
新キャラ 88%
ストーリー 37%
IMDb(海外レビューサイト) 7.8(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家82% 一般92%

映画版ドラゴンボールからみる社会変化

『神と神』以前の90年代ドラゴンボール映画と令和ドラゴンボールの一番大きな違いは「生死を賭けて戦っているかどうか」でしょう。

生死を賭けるのがコンテンツに必須かと言われればそうではないのですが、少なくとも超強い宇宙人が地球に攻めてくる内容で死の危険性が少しも匂ってこないのは問題だと感じました。

フリーザはネタにされ、ブロリーはただ暴れているだけ。悟空とベジータもそこまで窮地になりません。

「全人類がピンチ!地球を守らねば!」など緊張感がいっさい湧いてこないのです。

以前のドラゴンボールはバトルジャンキーが地球を救うために戦うという構造だったのに対し、現在はバトルジャンキーがただ戦うだけの物語。

考察系ネコ
昔の映画『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』(1993)が本番なら、今作は練習試合のノリでしょう。

子供の視聴者が多いこともあり、倫理を考慮した結果仕方なく残酷さ・真剣さのない内容にしたのかも知れません。

ただ、例えばアニメも漫画も大ヒットした『鬼滅の刃』はもっと残酷な物語だと考えると、せめてもう少しシリアスさを演出したほうが良かったのでは?

真剣味がないぶん確実にストーリーの完成度が損なわれていると思います。みんなトモダチ帰結の弊害です。

決して暴力描写の肯定ではないのですが、あまりにも“毒”を抜いてしまうと暴力描写にショックを受ける子供が減ると同時に物語として失うものも大きいと思います。

また、子供がたくさん見るから完全に子供向けの内容が正しいとも限りません。

背伸びする要素は絶対必要であり、それが大人になるための足掛かりになります。

子供向けだとわりきって完全無害な作品を作ってしまえば、子供たちが大人になってから苦労することになるでしょう。

最後のまとめ

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』は、時代を象徴するようにバトルアクションからスリルを無くし、結果駄作になってしまったと思いました。

考察系ネコ
次作の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に期待しましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。『ドラゴンボール超 ブロリー(ドラゴンボール スーパー ブロリー)』のレビュー終わり!