Netflix配信の韓国ドラマ『シュルプ』 (슈룹)は、王位継承権を巡って後宮と王子たちが権力争いに明け暮れる物語。シーズン1は全16話です。
キム・ヘスとキム・ヘスクが王妃と大妃を演じ、ドロ沼の争いを繰り広げます!
ぶっちゃけ感想・評価、シーズン1全16話のネタバレあらすじ・各エピソードの感想
最終回を見終えて思ったこと、を知りたい人向けに内容をわかりやすくまとめました。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。好きな項目から読んでください。)
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『シュルプ』ネタバレなし感想・評価
教育ママ同士の争いもありつつ、子育てや権力争いに失敗すれば命がないシリアスさの対比が素晴らしい。
泥沼の王位継承モノでありながら母と子の愛がメインテーマです。
王の子供を産んだ母同士も仲が悪く、子供の勉学の成績など多角度からの権力争いが楽しめます。
パク・ヘスの演技や演出がとても素晴らしく、各エピソードに予想外の驚きと感動が詰まっています。
また主人公ファリョンやかんざしを挿すシーンや、大妃が侍女に髪をゆわせる場面などが丁寧に描かれ、ディティールにもこだっていると感じました。さすがスタジオドラゴン。
おすすめ度 | 80% |
王朝の世界観 | 90% |
ストーリー | 84% |
IMDb(海外レビューサイト) | 8.4(10点中) |
※以下、時代劇ドラマ『シュルプ』のストーリーネタバレありなので注意してください!
韓国ドラマ『シュルプ』全16話ネタバレあらすじ感想
1話「王位継承者争い勃発」
イム・ファリョン王妃は短剣を持って部屋へ乗り込み、女と寝ていた三男・ムアン大君を連れて帰る。
ファリョンは四男のイリョンをたたき起こし、一緒に走って宗学(チョンハク/王子たちの学校)へ向かった。
今日は王と大妃が宗学にやってくる日で、母親たち(後宮)は自分の息子(王子)たちに付き添ってやってきた。
ファリョンの次男・ソンナムは遅刻して入ってくる。
宗学での王子たちの勉強が終わり、ファリョンは大妃と憎まれ口をたたき合った。
ソンナムはファン貴人の息子・ウィソンに母の悪口を入れて殴る。それを見ていた大妃はファリョンの息子4人を厳しく叱り、雨の中で正座させた。
ファリョンの長男の世子は品格も頭脳も際立っており、次期王として周囲に認められていた。妻のミンフィとの間に孫もいる。
しかし世子はファリョンの前で突然倒れてしまう。ヒョログォルという血が足りなくなる病らしい。現王より王位継承権が高かったテイン世子も昔その病で命を落としている。ファリョンは寝ずに看病した。
ファリョンは病気の件を隠しておこうとした。治療をしようにも、その病に詳しいチョ・グギョン医師は大妃の命で遠方に行ったらしい。
大妃は世子の病気を知り、万が一死んだらファリョンのバカ息子たちに王位を継承させるのは気がとがめると言った。
大妃は、王子たちの中から陪童(ぺドン/世子の学友)を選ばせようと王に提案。
後宮たちは自分の息子をぺドンにしようと贈り物を持って大妃の屋敷へ向かう。
テ昭容は、どうやって後宮だった大妃の息子が王になったのか大妃に尋ねた。
大妃はテ昭容に帝王育成(処世術や策略の内容)の本を渡す。他の後宮たちにも同じ本を渡し、母親同士が争うように仕向けた。
危機を覚えたファリョンは、テイン世子の病死後に大妃に地位を追われたユン元王妃に当時の話を聞きに行った。
エピソード1終わり
エピソード1の感想
あとは怒ると眉毛をヒクヒクさせるパク・ヘスの顔面戦闘力が半端じゃない。迫力満点で怖すぎです(良い意味で)。
キム・ヘスクとの皮肉合戦も見応え抜群でした。
2話「ケソン大君の秘密」
大妃はファン貴人に会い、「三揀択(サムガンテク/王妃選び)であなたが選ばれるべきだったが、先王が外戚(母方の親族)を恐れてファリョンになってしまった」と話す。さらに、ウィソン君が世子になるべきだと続けた。
ファリョンはユン元王妃から、テイン世子の死因が病気でないことを聞かされる。大妃の策略で地位を追われたあと、テイン以外の子供たちは殺され、足の悪い息子だけが1人残っているという。外では何者かが2人の会話を聞いていた。
ファリョンはクォン医官にテイン世子が死んだときの資料を探させる。しかし病気で死んだこと以外の書類は火事で燃えてなくなり、さらに当時の内医院のものはチョ・グギョン以外みな宮中から出て行ったという。
ファリョンは当時のテイン世子の担当で現在行方不明のユ・サンウクを探すよう部下に指示。
危機を感じたファリョンは4人の息子を呼び出し、陪童(ぺドン)の試験を受けろと怒鳴りつける。ケソン君以外は立候補をためらった。
ソンナムは、「俺が世子になったらおまえを殺す」とウィソンから言われ、激怒して首根っこを押さえるが、冷静になって離す。
ファリョンは宋学の指導者ミン・スンユンに4人の息子たちの成績を聞く。みなやる気がなくて最低基準に達しておらず、ソンナムとケソンは出席日数が足りなくて落第寸前だという。ファリョンはがく然とした。
ファリョンとシン尚宮は、昼間から廃屋敷に1人で入るケソンを不審に思い後をつけた。ケソンは奥の部屋で紅を塗り、女装をしていた。
ファリョンはショックで走り、物置で涙を流す。
世子が目を覚ます。世子はソンナムを呼んで西村で過ごした日々を語り合い、意味深にあとを頼むと言った。
ソンナム、ムアン、ケソン、イリョンの4人全員が陪童の試験を受けることを決意し、ファリョンは感動する。
コ貴人やオク淑媛ら後宮たちは陪童の試験のために息子を夜中3時にたたき起こし、勉強させていた。
ファン貴人は優秀な巨擘(コビョク/受験のための教師)を雇っており、ウィソン君は出題予定の箇所をあらかじめたたき込まれていた。
ファリョンは陪童試験の出題範囲の書物を自ら全部読み、息子たちに予想問題を出す。
コ貴人は部下にケソン大君が廃屋敷に出入りしていると聞かされて現地へ。廃屋敷の奥の部屋で、女装しているケソンを見て驚く。
シュルプ エピソード2 終わり
エピソード2感想・考察
まず序盤でファリョンとユン元王妃の動向を追っていたスパイは、コ貴人の侍女(世話係)でしょう。手の甲にあるヤケドか発疹の痕でわかります。
それにしてもケソンの秘密は女装だったとは! コ貴人に知られちゃいましたし、ファリョンたちはすごい不利な立場に追い込まれましたね。
演出としてはファリョンが陪童の試験を受けろと4人の息子たちに説教するときに、漫画みたいなコマ割りになるのが斬新。
後宮たちは息子たちを朝3時にたたき起こしていますが、現在の韓国の受験戦争にもつながる親の狂気がかいま見えました。
3話「母の決断」
コ貴人は大妃にケソン君の女装の件を話すが「確かでないことはうわさをするな」と叱られる。
ファリョンはケソンに「陪童の試験までは散策するな」と忠告。
病気の世子はまた卒倒する。
ファリョンは王に「皮膚病の世子を温泉で療養させる」とウソをつき、中宮殿(チュングジョン)で医官に世子の治療をさせた。
陪童の初試(チョシ/一次試験)が始まる。
数学と作文の他に王が突拍子もない問題を付け加え大君たちは混乱した。結果、ポゴムが首席で、ウィソン君、ソンナム、ケソンの4人が合格。次の覆試(本試験)を受ける資格を得る。
テ昭容は大妃から「ポゴムの後ろ盾になってやる」と言われて喜ぶが、テ昭容の命を大妃が預かる条件付きだった。
テイン世子が病気で死んだときに医者だったユ・サンウクも火事で死んでいることがわかり、ファリョンは大妃が証拠隠滅を計ったと確信。
シン尚宮は大妃に、世子が温泉へ行っていないと知らせた。シン尚宮は裏切り者かと思いきや、「世子は半月で回復する」とウソをそえていた。
シン尚宮は大妃からケソン大君のことを聞き、情報が漏れていると慌ててファリョンに報告。
大妃が先手をうって王を連れて歩いてくる、ファリョンに「一緒に奥の殿閣まで散策しよう」と言う。王にケソンの女装部屋を見せて秘密をバラすつもりだ。
ファリョンは祭事の準備があると機転を利かせて抜け出し、ケソン君の秘密の殿閣に火をつけさせた。
目論みが失敗した大妃はファリョンに「世子以外の子を王にするのが得意だ」と言い放った。
ケソンは秘密の場所が燃やされたのは母の仕業だと気づき、ファリョンを問い詰める。
ファリョンはケソンを東門のとある部屋に案内し、女装をさせて画家にその絵を描かせる。
女装した自分の絵を見たケソンの瞳は潤んだ。
ファリョンは母から受け継いだかんざしを渡し、「真の姿が恋しくなったときその絵をみよ」と言う。
雨の中、ファリョンは傘をさしてケソンと共に歩いた。
エピソード3話終わり!
エピソード3の感想
第3話でこんなに感動させられるとは思わなかったです。
母としてケソンのことを受け止め、彼が日々耐えしのぶために女装したときの絵を贈る。
女装した自分の絵を見て目を潤ませるケソンと、彼を抱きしめるファリョンの間には理屈を超えた母子愛がありました。
これがただ「おまえのことを受けとめる」と言葉にしただけなら、ここまでの感動はなかったでしょう。
そして雨の中、母は子に傘をさして歩きます。
なぜシュルプ(傘)というタイトルなのかといえば、「親は子を守る傘だから」と文章で説明できちゃいますが、映像でしっかり納得させてくれたのが素晴らしい。
4話「世子、回復?」
ケソン大君は陪童の覆試(ポクシ/2次試験)を辞退することに決めた。
覆試は王の意向により討論形式で行い、初試との合計で陪童が決まることに。
ファン・ウォニョン領議政(ヨンイジョン)はウィソン君を不正に勝たせるため事前に問題を渡す。さらにウォニョンは大妃にもウィソン君への後押しをお願いした。
ウォニョンは、20年前に大妃に択賢(テクヒョン/世子を選び直すこと)で力を貸した過去があるのだ。
2次試験が始まり、王は西村(ソチョン)で流行る疫病の対策を討論せよとソンナム、ポゴム、ウィソンに言う。
ウィソンは村を封鎖して焼くべきと言い、ソンナムとポゴムは疫病の正しい知識を得るべきだと反論した。
試験が終わり、ソンナムは人探しを使って見つけた西村にいるトジ先生に秘密裏に会いに行く。疫病者たちの治療をしていたトジは世子の症状を聞くとはり治療をやめるようにいい、薬の処方箋を書いてくれた。
村の外へ出たソンナムはトジが村人の治療費まで吹っかけていたおかげで金が足りなかった。偶然居合わせた兵曹判書(ピョンジョパン)ユンの娘・チョンハがソンナムに見とれ、母から受け継いだ装飾品を担保にと申し出てくれたおかげで、薬を手に入れられた。
ムアン、イリョン、シムソはこっそり城下町へ遊びに繰り出す。帰ってくるとファリョンにバレて大目玉をくらうが、シムソは今まで生きてきて1番楽しい日だったと言う。
妻・ミンフィの第二子出産間近だが、世子の体調は一向に回復しない。事情を知っている大妃はファリョンを呼び出し「世子の体調不良を皆が知れば謀反が起き、私が動くしかなくなる」と忠告した。
ファリョンとクォン医官はソンナムがトジから聞いた治療に反対する。しかし世子はそれしか方法がないと治療を頼んだ。
世子は回復し、娘の出産で王に元気な顔を見せた。喜んだファリョンは子供たちを全員呼び、みんなで豪華なアワビの釜飯を食べる。
夜、世子はソンナムと語り合う。ソンナムはある事情で10歳になるまで宮外で暮らしていたが、ときどきファリョンが訪ねてきたと話した。
世子は試験の結果、陪童に選ばれたポゴム君と一緒に勉学に励んでいた。しかし突然血をはいて倒れる。ファリョンが顔をゆがめて駆け寄った。
エピソード4終わり
エピソード4の感想・考察
予告だと世子はまだ死んでいないっぽいですが、ストーリー的にはおそらく命を落としてしまうのでしょう。
ソンナムが宮外にいなければならなかった理由が気になりますね。
あとは時代劇なのに西村の疫病についてはコロナをしっかり反映させているところがうまいと思いました。
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