Netflix映画『ナイトブック』ネタバレあらすじ感想・魔女とホラーオタク少年の絆を考察・解説,メッセージ評価

  • 2024年3月24日

Netflixオリジナル映画『ナイトブック』。子供向けのホラー映画で怖さは少なめですが、主人公の少年の成長がしっかり伝わってくる佳作でした。

物語のネタバレあらすじ解説や、感想・評価ぶっちゃけ主人公の成長や魔女との絆の深掘り考察などをしていきたいと思います!

CineMag
魔女がオタク少年を救うようなポジティブなテーマが印象的!蛍光塗料でべちょべちょなシーンなど、視覚的にも派手です!

Netflix映画『ナイトブック』のアンケート評価まとめ

Netflix映画『ナイトブック』キャスト・作品情報

公開・制作国:2021年9月15日/Netflixアメリカ
監督:脚本:
原作:J・A・ホワイト
本が原作の映画です↓

アレックス/ウィンズロウ・フェグリー

アレックス/ウィンズロウ・フェグリー

アレックスはホラー小説や映画が大好きな少年で、自分で物語まで書いています。

それゆえ学校で気味わるがられて、ついに友達が0人に。

俳優キーファー・サザーランド主演の実在のホラー映画『ロストボーイ』が大好きです。

ヤズミン/リディア・ジュウェット

ヤズミン/リディア・ジュウェット

ヤズミンは3年前から魔女ナターシャのアパートにさらわれて、こき使われている少女。

一緒にさらわれた仲間はみんな人形にされてしまいました。

ジブリの『アーヤと魔女』のような設定ですね。

魔女ナターシャ/クリステン・リッター

魔女ナターシャ/クリステン・リッター

ナターシャはアレックスとヤズミンをさらった魔女。

レノーアという透明になれる猫を飼い、アレックスたちを監視させています。

ナターシャを演じた女優のクリステン・リッターは『ブレイキング・バッド』のジェーン役で有名。

ひさしぶりにみるとやっぱり美人ですね!美しい魔女が堪能できました。

ネタバレなし感想・あらすじ・見どころ

映画『ナイトブック』は魔女のアパートに主人公アレックスが閉じ込められてしまい、どうにか脱出しようと奮闘する物語で、子供が読む怖い絵本を映像化したような作品です。

大人が観るには物足りないかもですが映像が派手でキレイだし、子供が喜びそうな下品なシーンも多いので、家族で観るにはおすすめ

子供の成長についての、意外に奥深いメッセージが込められていて、そこが好印象でした。

怖さ 2
ファミリーで楽しめる度 4
ストーリーの完成度 3.2
IMDb海外レビューサイト 2.8

※以下、映画『ナイトブック』のストーリーネタバレありなので注意してください。

映画『ナイトブック』ネタバレあらすじ解説

ホラー大好き男子のアレックスはみんなから仲間外れにされ、自分の誕生パーティーに誰も家に来ず落ち込みます。

絶望したアレックスは今までノートに書き溜めたホラーの物語を燃やそうと、エレベーターで地下に向かいました。

しかしエレベーターは途中の階で停止。その階の一室でパイを見つけ、アレックスはそれを食べて倒れました。魔女の罠だったのです。

クリックでストーリー結末ネタバレ表示!
起きると魔女ナターシャの不思議なアパートの中におり、アレックスは彼女に毎晩自分で作った怖い話を読み聞かせしないと殺されることになりました。

アパートの中には巨大な図書館があります。透明になれる猫レノーアがアレックスたちを監視していました。アレックスと同じように3年前に囚われた、ヤズミンという少女もいます。

魔女の庭でシュレッダーというモンスター蜘蛛が発生し、それの退治に手間どったヤズミンとアレックスはナターシャに締め上げられました。

魔女のお仕置きシーンNetflix映画『ナイトブック』

ある日アレックスは、図書館で1番古い本からこのアパートから逃げ出した子供が書いたメッセージを見つけ、魔女に眠り薬を飲ませて魔法の鍵を奪って逃げられると知ります。

アレックスはわざと“まきつき草が魔法の薬の臭いを消す”というストーリーをつくって魔女ナターシャに話します。ナターシャは「臭いを消すのはまきつき草でなくシナの根だ」とダメ出しをします。

アレックスとヤズミンは魔女の庭からシナの根を手に入れて眠り薬に入れます。

アレックスになついた猫レノーアがナターシャの香水に薬を入れ、それをふきかけた彼女は眠りました。

アレックスたちは鍵を奪って逃げましたが、外の森はまだ魔女のテリトリーでした。

ヘンゼルとグレーテルのようなお菓子の家があり、2人は取り憑かれたようにお菓子をむさぼってしまいます。

2人は眠ってしまい、起きると棺の中で眠らされている魔女を発見。

ナターシャが降りてきて、「昔子供だった頃にこの棺の魔女に連れ去られた」と話します。

図書館の本のメッセージはナターシャが書いたものだったのです。

ホラーの物語の読み聞かせは、棺の魔女を眠らせるために必要なのでした。

アレックスは一か八か、ハッピーエンドの物語を話します。すると棺の魔女が目覚めました。棺の魔女が暴れ、ナターシャは瓦礫の下敷きになります。

アレックスとヤズミンはその隙に逃げ出します。しかし棺の魔女が追ってきました。

アレックスたちは棺の魔女を熱いオーブンの中に入れて殺しました

アレックスたちは、やっと現実世界に戻ることができました。

生きていたナターシャが、瓦礫から手を突き出します。

Netflix映画『ナイトブック』終わり。

『ナイトブック』ネタバレ感想・評価

『ナイトブック』の評価は70点。
(子供向け映画なので、大人視点で評価するのはどうかとも思いますが。)
原作の良さだと思いますが、男の子が魔女に怖い話を読み聞かせするアイデアが素晴らしいと感じました。
なんだか可愛げのある魔女ですね。
しかも魔女ナターシャは、「幽霊は物を動かせない!」などと、主人公アレックスの話に普通にダメ出しをしまくります
それがなんか笑えましたし、アレックスに1人の人間として接しているようでもありました。
最後には物語は棺の魔女を眠らせておくために必要だったとわかるのですが、もしかするとナターシャは本当にアレックスの物語を好きだったのかもしれませんね。
CineMag
そう考えるとちょっと心がほっこり。

考察/魔女がオタク男子を救う話

主人公のアレックスはまだ小学生ですが、本当にかわいそうな子です。

ホラー関連の本やドラマが大好きで、自分でもストーリーを考えちゃうくらい才能に溢れているのですが、唯一の親友のジョシュからも「お前は変わっている(creepshow)」と言われ、誕生日にもかかわらず誰も家に来てくれません。

さらにアレックスの両親も、「あの子がもう少し普通だったら…」と、口論しています。

つまり学校も友達も親も、アレックスの素晴らしい個性を消そうとしているわけです。

魔女が出る本作になぞらえるなら、アメリカ社会はアレックスに対して同調圧力という悪しき魔法をかけているようにも見えます。

しかし、そんなアレックスを結果的に肯定してくれた存在が魔女のナターシャです。

魔女のアパートで一緒に暮らして脱出するという、たくましい経験をしたことでアレックスはホラー作品を好きな気持ちを取り戻します。

魔女ナターシャによってアレックスの個性は救われたのです。

CineMag
影の存在である魔女が、日陰者のアレックスを導いたんだね!

何かを好きで夢中になれる気持ちは、誰かに否定されるべきではなく尊いものです。

映画『ナイトブック』からは、そんな前向きなメッセージが伝わってきました。

視覚的にド派手路線のネトフリ

魔女の庭Netflix映画『ナイトブック』

同じくネトフリのホラー映画『フィアー・ストリート』シリーズなどもそうですが、蛍光塗料を使った派手なシーンで視覚的に満足させにきてますね。
あとはやっぱり女優クリステン・リッター演じる青い髪の魔女が美しかったです。映画『魔女がいっぱい』(2020)でアン・ハサウェイが演じる魔女と同じくらい映えてました。

本作まとめ

Netflix映画『ナイトブック』は、絵本的なストーリーとド派手な映像に加え、主人公アレックスの成長や個性の大切さがしっかり伝わってきた、しんみりホラーファンタジーでした。

クリステン・リッター演じる魔女ナターシャもまだ生きているようですし、スケールアップした続編なんかも期待したいですね。

『ナイトブック』レビュー終わり!

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