『マトリックス』の新作『マトリックス レザレクションズ』が18年ぶりに公開されますが、ぶっちゃけ旧三部作の内容を忘れてしまったという人が多いと思います。
そんな人のために『マトリックス』(1999)、『マトリックスリローデッド』(2003)『マトリックスレボリューションズ』(2003)のストーリーあらすじ解説と、どんな物語だったのかをわかりやすくまとめました。
(旧3部作の完全ネタバレです)
旧3部作のストーリー超ざっくりまとめ
(旧3部作全部を詳しく振り返るのではなく、あらすじをざっくり消化したい人向け)
ネオはモーフィアスに出会って赤いカプセルを飲んで現実のディストピア世界で目覚め、機械が人類を電気供給源として栽培するために、人類の意識をマトリックス(仮想現実)につないで支配していると知ります。
人類の救世主だったネオは、マトリックスのプログラムを守るエージェント・スミスらと戦いますが、マトリックスの設計者・アーキテクトに会い、救世主自体がマトリックスから覚醒する異分子的な人類を抑えるためのシステムの一部だと知らされました。
わずかな人類が生活する地底深くの都市・ザイオンは機械の軍に破壊されようとしています。
ネオは機械と取引し、マトリックス内で暴走プログラムとなったエージェント・スミスを倒す代わりにザイオンの攻撃をやめるよう提案。
ネオはスミスと激闘の末、彼を消滅させマトリックスのリロードに成功。ネオの生死は不明ですが、人類と機械の戦争は一旦終結!
ここまでがマトリックス3部作の超ざっくりあらすじです。
箇条書きにまとめると、
- 人類は機械に支配され、電気エネルギーのために栽培管理されていた
- 人類は目覚めないよう、マトリックス(仮想現実)に意識が繋がれている
- 救世主ネオが目覚め、マトリックスでプログラムのエージェントスミスと対決
- 救世主ネオは、マトリックスをリロードするため機械側にプログラムされた存在だった
- ネオはわずかな人類が生きる都市ザイオンを守るため、暴走プログラム・スミスと戦い、結果マトリックスがリロードされる
- 人類と機械の戦争終結。ネオの生死は不明
あとは前提として、マトリックスだけに存在するスミスや預言者などのプログラムも、人間と同じように自分の意思を持ち、仮想現実内では人間と同じように行動すると頭に入れておけば、レザレクションズを見る前の復習として最低限は大丈夫だと思います。
より詳しいあらすじを知りたい人は次の項目へどうぞ。
1作目『マトリックス』ネタバレあらすじ
表向きは企業のプログラマー。裏では天才ハッカーのトーマス・アンダーソン(ネオ)は、この世界が本当に正しい場所なのか悩んでいました。
ある日、会社にエージェント・スミスらがやってきて、ネオは捕まります。
スミスはネオの行動を監視するため、機械のワームを腹の中に入れました。家で目覚めたネオはそれが夢だったと思います。
しかしトリニティたちが現れ、ワームもエージェントスミスも現実だったと判明。
ネオはモーフィアスのところへ連れて行かれます。モーフィアスは「真実を知りたければ赤、このまま今まで通り暮らしたければ青いカプセルを飲め」と言いました。
ネオは赤いカプセルを飲みます。
ネオは現実世界で機械に管理されたカプセルの中で目覚めて不良品として廃棄され、モーフィアスたちの船・ネブカドネザル号に救助されました。
治療を終えたネオはモーフィアスから、
- はるか昔に人類と機械の戦争があり、人類は負けて機械の電気供給のために栽培されている
- 人類は目覚めないようにマトリックス(仮想現実)を見せられている
と聞かされ驚愕。
地球は雲で覆われて荒廃し、わずかに残った人類が地底都市ザイオンで暮らしているのです。
後頭部に専用のプラグを差すと、意識がマトリックスの世界へ行くことが可能。マトリックスから現実に戻るためには、指定の電話機で通信を受けなければなりません。
マトリックス内で死ぬと、現実でも死亡します。
預言者オラクルからの言葉を信じるモーフィアスは、ネオを人類を救う救世主だと信じていました。
ネオはマトリックス内で自由に動くために、カンフーなどのバーチャル訓練を積みます。
ネオとトリニティはお互いに心惹かれていきました。
ネオはマトリックス内で預言者オラクルに会いますが、「救世主ではない」と言われて愕然とします。
そんな中、ネブカドネザル号の乗組員の一人、サイファーがマトリックス内の異物除去プログラムであるエージェント・スミスと裏取引をして、モーフィアスがエージェントたちに捕まってしまいます。
ネオは才能を開花させ、マトリックスでモーフィアスを助け出しました。エージェントたちを追い詰めますが、ネオはスミスの銃弾を受けて死亡。
トリニティーがプラグに繋がられたネオにキスをします。
ネオは救世主として目覚めました。トリニティは預言者オラクルから「あなたが愛する男が救世主だ」と予言を受けていたのです。
ネオはマトリックス内のコードが全て見えるようになり、銃弾を空中で止め、格闘でもエージェントたちを圧倒。エージェントらは逃亡します。
覚醒したネオは、マトリックスで空を飛びました。
映画『マトリックス』(1999)END!
2作目『マトリックスリローデッド』ネタバレあらすじ
ネオは、トリニティーがエージェントに撃たれて死ぬ夢を何回も見るように。
ネオはマトリックスで預言者オラクルに会い、彼女がプログラムでありながら、システムに反旗をひるがえして人類と機械の争いを終結させるために行動していると知ります。
ネオは預言者から、「救世主の目的はソース(マトリックスの根源)に行くことだ」と教えられました。
マトリックスの異分子除去プログラムだったスミスは、プログラムとして“用済み”となっていました。しかし消去を拒んで他の人物(プログラム)を自分に書き換える能力を覚醒させ、大勢でネオに襲いかかってきて大乱闘に。ネオは空を飛んで一旦退避。
一方現実世界では、地底都市ザイオンを攻めるため機械の大群が地中を掘り進めていると判明。
軍人たちが防御網を固める作戦を立てますが、ネブカドネザルなど一部の船だけ地底の防衛戦線に残らず、預言者オラクルの教えを実行するためマトリックス内で行動。
ネオ、モーフィアス、トリニティーは、マトリックス内の裏ボス的存在・メロビンジアンに会い、ソースに行くための重要人物であるキーメーカーを引き渡すよう交渉。
しかし話し合いは決裂し、モーフィアスたちはザ・ツインズと激しい戦闘の末、キーメーカー拉致に成功しました。
キーメーカーの話によると、マトリックス内のとあるビル付近一帯を停電させて制限時間内であれば、ソースへ続く扉を開けると判明。
しかしミッションの実行中に、現実世界でベイン(エージェントスミスに意識を乗っとられた)が船を1つ破壊したせいで、電力供給が復活しそうになります。
トリニティが急遽マトリックスに入り、エージェントたちに追われながら電力シャットアウトのため奮闘。
一方ネオは、キーメーカーの犠牲によりソース内に入ることに成功し、マトリックスの設計者・アーキテクトというプログラムに会います。
アーキテクトは、「救世主はマトリックス内に収まらないアノマリーな人間たちの反発を抑えるためのシステムの一部だ」と衝撃の事実を伝えました。
過去にもネオのような救世主の前任者がおり、地下都市ザイオンの破壊は今回で6回目のようです。
アーキテクトは、システム通りソースにネオが保持しているアノマリー対策用のコードを入力し、マトリックスを安定・リロードさせるか、トリニティーを助けに行ってザイオンと人類が滅びるかどちらかを選べと迫ります。
ネオはトリニティーを救うことを選び、空を飛んでビルから落ちて銃弾を受けた彼女を受け止めます。
トリニティーの心臓は一旦停止しましたが、ネオが体内に手を入れて人工マッサージを施し、彼女は息を吹きかえしました。2人は激しくキスをします。
現実に戻ったネオは、モーフィアスたちに「預言がウソで救世主がシステムの一部でしかなかった」ことを告げました。
ネブカドネザルのメンバーは、センチネル(クラゲのような機械)に見つかります。ネオはなんと現実でも能力を発揮して機械を破壊。その直後に気絶しました。
映画『マトリックスレボリューションズ』(2003)終わり。
3作目『マトリックスレボリューションズ』ネタバレあらすじ
ネオの意識は機械とマトリックスの境目の世界モービル・アヴェニューに飛ばされていました。
そこはメロビンジアンの部下・トレインマンによって支配されている空間で、サティーたちラーマー家族は列車でマトリックスに行きますが、ネオはその空間に囚われてしまいます。
モーフィアスやトリニティーがメロビンジアンと交渉し、ネオはモービル・アヴェニューから解放されました。
ベイン(意識はエージェント・スミス)が船内で乗組員を殺します。ネオはベインに目を焼かれ失明しますが、オレンジ色のエネルギー波として世界が見えるようになり、ベインを殺害。
ザイオンの防衛部隊はEMP爆弾でセンチネルの大群を破壊しますが、さらなる部隊が迫っており、都市内に侵入されたら壊滅は免れません。
ネオはトリニティーの操縦で、地表へ出ます。機械の大群が襲ってきますが、ネオの能力で機能停止させながら進んで行きました。
ついに船は機械都市の中枢に不時着。しかしトリニティーには鉄の棒が腹に刺さり、彼女はネオの腕の中で死んでいきました。
ネオは機械の知性が統合されたデウス・エクス・マキナと、マトリックス内で暴走して機械も人類も破滅させようとしているエージェント・スミスを倒す代わりにザイオンを壊滅をやめるよう取引。
ネオはマトリックス内に入ってエージェント・スミスと死闘を繰り広げます。
激しい戦闘のあと、スミスはネオを自分に書き換えますが、書き変わったスミスが光に包まれます。
周囲を囲む大勢のエージェント・スミスも光に包まれました。スミス本体も光に飲み込まれます。
光を放って意識を失ったネオの体は機械に運ばれていきました。
マトリックスはリロードされ、機械はザイオン破壊をストップ。
モーフィアスたちは戦争終結させたネオに感謝します。
アーキテクトが預言者・オラクルに会い、マトリックスから出たがっている人間を解放すると約束しました。
映画『マトリックス レボリューションズ』(2003)終わり!
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