土屋太鳳さんと佐久間大介(Snow Man)出演の映画『マッチング』!
サスペンス映画『マッチング』土屋太鳳さんがマッチングアプリで怪しすぎるイケメン・佐久間大介さん(Snow Man)と出会い、連続殺人事件に巻き込まれていきます! シネマグ Filmarksで3.9と高評価なのが信じられない…[…]
※記事は全編ネタバレありなので注意してください!
映画『マッチング』ラストで判明した血縁関係・相関図
映画のラストまでに判明した衝撃の人間関係・血縁関係を相関図にまとめました。
- 輪花と吐夢は異母姉弟
- 吐夢と影山はは異父兄弟
- 吐夢は芳樹と節子の子供。生まれてすぐ捨てられた
上記のようにドロドロ、かつ胸糞な結末でした。
映画『マッチング』考察(ネタバレ)
マッチングアプリ事件の真犯人は?
マッチングアプリで結婚した夫婦を次々に殺害していた真犯人は誰なのか?
映画のラストシーンを見る限り、真犯人は吐夢(トム/佐久間大介Snow Man)でほぼ確定。水族館で見せた不敵な笑みは「俺が犯人だ」と言わんばかりでしたからね。
アプリ婚夫婦の連続殺人犯はトムですが、輪花の同僚・尚美や元恋人的な高校教師・片岡を殺害したのは影山です。
輪花の父・芳樹は妻が節子に拉致されていることにショックを受けて自殺した。もしくは影山が自殺に見せかけて殺したのどちらかでしょう。
吐夢(トム)が殺人を犯した動機
吐夢がなぜマッチングアプリで出会った夫婦を次々に殺害していったのか?
動機がハッキリしなかったのでモヤッとした人も多いでしょう。
その思いから、「マッチングアプリで気軽に出会って結婚した夫婦に真実の愛などない」との考えが派生してしまったわけです。
真実の愛がないなら、子供が不幸になる確率も上がると考えたのでしょう。
ちなみに原作小説の冒頭では犯人・吐夢の動機について「スマホで簡単に愛を手にするアプリ婚は汚れている」と書かれています。
殺された夫婦の手首に鎖が繋がれていたのは「お互いを裏切らないように」とのこと。
夫婦が自分の命より相手の命を優先するなら生かすが、そうでない場合は殺害するという、吐夢なりのルールがあります。
吐夢の行動原理をまとめると下記になります↓
- 自分がコインロッカーに捨てられたことで世の中を恨む
- 男女が真実の愛で結ばれたなら不幸な子は減るはず
- 汚れたアプリ婚の夫婦を試す。真実の愛でないなら殺さなければ!
輪花と吐夢(トム)の今後:クリオネ
ラストは輪花(土屋太鳳)が、吐夢がアプリ婚夫婦の連続殺人犯だと気づかないまま彼と付き合うオチ。
吐夢は芳樹(杉本哲太)と不倫相手の節子の息子だと判明しました。
よって輪花と吐夢は異母姉弟(いぼきょうだい)です。
吐夢は姉弟だと知っていますが輪花に言うことはないでしょう。つまり近親相姦のバッドエンドとなります。
別のパターンとしては、吐夢が輪花を殺害することも考えられるでしょう。
先ほど考察した動機から「アプリで知り合った関係は不純だから」です。
最悪な展開として、2人が心中する未来もありそうですね。(映画がどこまで暗示していたかは不明ですが)
2人は水族館でクリオネの捕食シーンを見ていましたが、これは2人の関係のメタファー(暗喩)です。
影山と母・節子は共謀していたか?
「マッチングアプリのプログラマー・影山剛は母・節子が共謀して芳樹と輪花に復讐しようとしていたのか?」
ここも疑問に思った人が多いことでしょう。
芳樹と輪花が住んでいるのは25年前と同じ家です。節子はその家に来たことがあります。
影山剛が節子と復讐を共謀しているのであれば、節子から輪花たちの情報をいつでも聞けたはずです。自分が37歳になるまで復讐を待つ必要はありません。
影山は母・節子から輪花の情報を聞いたのではなく、アプリで輪花のプロフィール写真を見て背後にあるクローバーの絵(輪花が幼い頃に節子と出会ったときの絵を描いたもの)に気づき、彼女の存在を認知したようでした。
以上から共謀の可能性は低いと思います。
復讐、四つ葉のクローバーとクラゲ
映画全体としては、節子は復讐を完璧に成し遂げたと見ることも可能です。
節子は生まれたばかりの吐夢をコインロッカーに捨てます。その際に、ペンダントの中に四つ葉のクローバーを入れていました。
四つ葉のクローバーには「私のものになって」や「復讐」という花言葉があります。
つまり吐夢の存在意義それ自体が復讐なのです。(吐夢がアプリ婚夫婦を殺害していった理由の根幹もここにあります。)
節子が自分を捨てた芳樹とその家族への復讐を望んでいたとすれば、その情念は四つ葉のクローバーに乗せられて吐夢に伝わり、吐夢は輪花を手中におさめたことで復讐は完全なものとなりました。
節子は25年前に幼稚園生の輪花に四つ葉のクローバーを渡していましたがそれも復讐のメッセージであり、25年後に達成されてしまったわけです。
映画『マッチング』は、とことんバッドエンドですね。
手紙を見た輪花の母・美知子が笑った理由
序盤で車椅子の女性が節子から手紙を渡されます(実際は影山剛が節子に送った手紙)。
手紙に「やっとこの女を見つけた。復讐する」的な内容が書かれており、輪花の写真が添えられていました。
それを見た車椅子の女性は笑います。しかし終盤にこの女性が輪花の母・美知子であるとわかると、なぜ手紙を見て笑ったのか疑問に感じる人も多かったのでは?
理由はシンプルです。
美知子が娘・輪花の写真を見て、なんとなく微笑んだだけ。
25年間も拉致監禁されて正気を失っていた美知子は手紙の文字など読んでいない。と考えられるでしょう。
美知子は成長した輪花の姿を見て、なんとなく娘だと気づき笑顔になった。しかしすでに理性は働いていないので、娘が復讐される内容は頭に入っていないのです。
影山は吐夢の正体に気づいていた?
結論からいうと、影山剛は吐夢がアプリ婚夫婦殺害の犯人だと確信してはいなかったと思います。
ただ、異父兄弟なのでなんとなく勘づいていた線は否定できません。
影山剛は芳樹に捨てられた母・節子のために輪花に復讐を誓い、輪花の大事な人(片岡と尚美)を次々に殺害しました。
片岡の夫婦の殺害に関しては、アプリ婚殺人事件を模倣(もほう)。
自分が疑われないように連続殺人犯の犯行に見せかけたのです。吐夢と共謀していたわけではありません。
ちなみに、吐夢は影山剛が義理の兄だと気づいています。
吐夢は母・節子に捨てられた。影山は愛された。
吐夢は影山の計画を邪魔したのは輪花を想っていたこともありますが、兄弟ながら自分よりは恵まれた境遇の影山を恨んでいたのかもしれません。
マッチングアプリの意味
映画『マッチング』には、マッチングアプリの危険性が表層的なテーマとしてあります。
深読みすると、
- 本来で出会うはずがなかった不運を引き寄せる
- 繋がりたくない人と繋がってしまう
- 知りたくなかった過去が掘り起こされる!
など、より具体的なデメリットが悲劇として描かれていました。
サスペンス映画『マッチング』土屋太鳳さんがマッチングアプリで怪しすぎるイケメン・佐久間大介さん(Snow Man)と出会い、連続殺人事件に巻き込まれていきます! シネマグ Filmarksで3.9と高評価なのが信じられない…[…]