映画『ラストナイト・イン・ソーホー』ネタバレあらすじ解説
エロイーズ、ロンドンへ
田舎に住むエロイーズは1960年代ファッションや音楽が大好き。ロンドンのファッション専門学校に合格し、祖母と喜びます。
エロイーズの母は、過去にロンドンでファッションデザイナーを目指して精神的に追い詰められて自殺していました。
第六感を持つエロイーズは、鏡の中に何も言わない母の幽霊を見ます。
エロイーズは憧れのロンドンへ行きますが、タクシー運転手の男性にいやらしい目で見られ、警戒。
専門学校の寮へ着き、ルームメイト・ジョカスタが田舎者だという目で見てきます。
みんなで飲みに行きますが、エロイーズはジョカスタたちがトイレで自分の悪口を言っているのを聞き、悲しくなって1人で帰りました。
ジョカスタが部屋に男性を連れてこんだのでエロイーズは部屋の外へ。寮はパーティー状態です。エロイーズはひとり端っこで毛布をかぶって寝ました。
翌日寝坊し、学校初日にギリギリ遅刻せず到着。
夢の中で1960年代ロンドンへ
エロイーズは空き家の張り紙を見つけ、ミス・コリンズが暮らしているソーホー地区の家を訪ね、屋根裏部屋を借りることに。
夜、エロイーズは眠りに落ちると1966年のロンドンの街が目の前に広がります。とある高級ナイトクラブへ入ると、鏡に映っているのは自分ではなく、ブロンドの美しい女性・サンディでした。
歌手志望のサンディは、店で歌わせてくれとまとめ役のジャック(マット・スミス)に相談。ジャックとサンディは楽しく踊り、ちょっかいを出してきた男性を突き飛ばして店を出ます。
ジャックはサンディを家まで送ります。彼女は今エロイーズが住んでいる部屋に住んでいたのです。
エロイーズは目覚ましで起こされます。夢の中の60年代のロンドンで、自分がサンディに乗り移っていたようにリアルな体験でした。
エロイーズは、夢の中でサンディが着ていたピンクのドレスをスケッチ。同じファッション科の男子生徒・ジョンが褒めてくれました。
夜、エロイーズはまた夢の中で60年代ロンドンのサンディに乗り移ります。恋人になったジャックがリアルトというお店を紹介してくれました。
サンディは素晴らしい歌唱を見せ、オーディションに合格。
そばでサンディをながめているエロイーズは、彼女に強烈に憧れるようになります。
エロイーズはサンディと同じブロンドの髪型にしました。白いコートも買って垢抜けます。
授業では先生にデザインを褒められました。
エロイーズはバーでバイトをすることに。そこで夢の中のジャックに似た老人に会い、不思議に思います。
サンディの絶望
エロイーズは夢でまたサンディになりますが、彼女は店で歌っているわけでなく、ストリップショーにいやいや出演していました。
恋人ジャックはポン引きで、サンディは客をあてがわれて性行為をさせられそうに。エロイーズは愕然としながら目を覚ましました。
次の夢では、サンディはもう立派な娼婦になっていました。ある男性が店にやってきて「足を洗え」とアドバイス。しかしサンディは聞きません。
エロイーズは悲しい現実に失望しました。
エロイーズはジョンに誘われて、ハロウィーンパーティー中のクラブへ。そこら中にサンディの体を金で買った男たちの亡霊が見えました。
エロイーズはパニックになって外へ。ジョンが心配して追いかけてきます。2人はいい雰囲気になり、はしゃぎながらエロイーズの部屋へ。
キスを始めますが、エロイーズはベッドでジャックにナイフを突き付けられているサンディの映像を見てパニックに。血が吹き出し、サンディは倒れていました。
エロイーズは絶叫し、家主のコリンズが現れます。ジョンは逃げました。
エロイーズは、「1960年代に今自分が住んでいる部屋で殺人が起こったはずだ」と警察に相談。しかし、頭がおかしいと思われてしまいます。
エロイーズは学校の図書室で、当時の行方不明事件にサンディのものがないか探します。ジョンが手伝ってくれました。
しかし、エロイーズは図書室でも男たちの亡霊を見てパニックになり、危うくハサミでジョカスタを刺しそうになりました。
エロイーズは逃げます。働いているパブでジャックに似た老人を見つけ、当時彼がサンディを殺した証拠を得ようとボイスレコーダーのスイッチを入れました。
その老人は、「サンディを殺したのはアレクサンドラだ。サンディは天使なんかじゃない」と意味深なことを言います。
店から出た老人はサンディの前で車にはねられて死亡。彼はリンジーという名前でジャックではありませんでした。リンジーこそが、1960年代にサンディに娼婦をやめるよう言ってくれた警察の男だったのです。
サンディの正体とラスト結末
ジョンが街角で震えているエロイーズを発見。
エロイーズは車で田舎に送って欲しいとジョンに頼みます。荷物を取りにソーホーの家に行きました。
ミス・コリンズに部屋を出ることを話し、あの部屋で殺人があったか尋ねると、確かにあったと答えが返ってきます。
エロイーズはお茶に入れられた薬で意識が朦朧とします。ミス・コリンズの上の名前はアレクサンドラで、サンディの正体は彼女だったのです。
コリンズは、体を求めに来た男性たちをたくさん殺して隠したと話します。事件に気づいているエロイーズも殺すつもりです。
外にいたジョンが入ってきました。コリンズが彼をナイフで刺します。
エロイーズは麻痺しかけた体でなんとか屋根裏まで逃げます。しかし男たちの亡霊に囲まれました。サンディがジャックをナイフで殺した映像が見えます。
亡霊たちは危害を加えるわけではなく、ヘルプと言って救急へ電話をかけました。
コリンズがドアのロックを破って入ってきます。しかし、過去に自分をはずかしめた亡霊たちを見て絶望を思い出し、首を切って自殺をはかります。
エロイーズがコリンズを止めました。階下は火事になっています。
コリンズはエロイーズに男を連れて逃げろと言い、自分は火に焼かれて死亡。
救急車がやってきて、エロイーズとジョンは助かりました。
数ヶ月後、エロイーズは学校開催のファッションショーで1960年代風デザインの服を発表し、大喝采を浴びました。田舎から祖母も見にきています。ジョンも喜んでいます。
鏡の中に母の姿が見えました。そのあとにサンディの姿も映り、微笑みます。
映画『ラストナイト・イン・ソーホー』END!
最後のまとめ
映画『ラストナイト・イン・ソーホー』は1960年代のファッショナブルな世界観や、2人の女性の希望と絶望の交錯は見どころでした。
しかし個人的にはエマ・ストーンの映画『クルエラ』のような、テーマが軽い美少女ファッション映画になってしまっていたと思います。
好きな人も多いみたいですが、私には合わなかったですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ラストナイト・イン・ソーホー』レビュー終わり!
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