映画『キネマの神様』ネタバレあらすじ解説
※本編では主人公・ゴウの現在と過去が交錯して描かれますが、わかりやすくするため区別して描きます。
過去(50年前)
青年・ゴウ( 菅田将暉)は、松竹の映画スタッフとして巨匠・出水宏監督( リリー・フランキー)の助監督を務めるなど映画制作に熱中していました。
試写担当のテラシン( 野田洋次郎)とは親友で、いつか映画監督になる夢について語り合っていますが…。
ネタバレあらすじ
ゴウは、打ち上げなどでよく使う食堂「ふな喜」の娘・淑子( 永野芽郁)をテラシンに紹介します。テラシンは淑子に一目惚れしました。
出水監督作品に出演しているスター女優の桂園子( 北川景子)も、ふな喜ではゴウや淑子といつも楽しく喋っています。
ある日園子がゴウをドライブに誘うと、ゴウは淑子とテラシンも連れてきました。
園子は道中でゴウに「気になる人がいるんでしょ?」と話します。テラシンは道中で嬉しそうに淑子の写真を撮りました。
ゴウは淑子を好きでしたが、自分と一緒にいると幸せになれないと考え、テラシンに「手紙を書いてみなよ」と言います。
テラシンはラブレターを書きます。
しかし淑子はゴウに好意を伝え、2人は雨の中抱きしめあいました。
そんな中、ゴウは自分が考えた脚本「キネマの神様」の監督としてデビューするチャンスを掴みます。
内容は、映画好きの主婦の前にスクリーンの中の俳優が出てくるというもの。
主演は園子になりついに撮影当日になりますが、ゴウは緊張のあまり下痢が止まりません。
撮影はスタートしますが撮影監督と折り合いがつかずに口論になり、セットから落ちて腕を骨折してしまいました。
ゴウは自分に映画制作は無理だと考え、故郷の岡山に帰ります。
淑子は出水監督から、「ゴウを追わない方がいい」と言われますが、園子の車で汽車に乗り、岡山へいきました。
現在
ゴウ( 沢田研二)の賭博好きは治っていません。
淑子は、数十年ぶりに偶然再会を果たしたテラシン( 小林稔侍)が経営するミニシアター「テアトル銀幕」で掃除のバイトをしています。
娘・歩( 寺島しのぶ)は職場にまで サラ金から電話がかかってきたことに憤慨して…。
ネタバレあらすじ結末
歩はゴウの言うことはなんでも聞いてしまう母・淑子( 宮本信子)にも怒り、一緒に依存症 セミナーに参加しました。
講義の先生( 原田泰造)は「ギャンブル依存は病気で、家族が肩代わりしていたらいつまでも治らない」とアド バイスします。
歩はゴウのカードや通帳を無理矢理預かると、ゴウは家出してテアトル銀幕に寝泊まりするようになりました。
しばらくしてゴウは孫の勇太(歩の息子)の部屋にやってきます。
勇太は50年前にゴウが書いたキネマの神様の脚本を見て感動したと言いました。
勇太とゴウは共同作業で脚本を原題風に修正し始めます。
城戸賞に応募し見事最優秀賞を受賞しました。
ゴウは優勝賞金100万円がもらえると聞いて大喜びします。
テラシンがお祝いパー ティーを開いて、仲間内で集まって楽しく過ごしました。
しかし肝臓が悪かったゴウは体調を崩して入院してしまいます。
ゴウは「淑子は俺じゃなくてテラシンを選んでいた方がよかったかもしれない」とテラシンに語りました。
城戸賞の授賞式には娘の歩が出席し、ゴウへの思いを吐露しました。
後日、ゴウは淑子や歩、勇太に連れられてテアトル銀幕に園子が主演の映画を見にきます。
スクリーンの中から園子が現れました。
園子はゴウの隣に座り「あなたが幸せだったらきっと淑子も幸せだった」と話します。
ゴウは映画を見ながら息絶えました。
50年前に映画制作に打ち込んでいた若いゴウが仲間達と楽しそうに仕事をしている場面になります。
映画『キネマの神様』終わり!
最後まとめ
『キネマの神様』は、映画制作に明け暮れた過去とダメダメな現在を対比した感動あふれるヒューマンドラマである一方、リアルな現実を突きつけてくる複雑で味わい深い作品でした。
もしかすると好みは分かれるかもしれませんが、 山田洋次監督にはいつまでも彼なりの価値観で映画を作り続けて欲しいと感じました。
山田洋次監督はもう89歳、今もまだ第一線とは超人すぎです。
『キネマの神様』感想・考察レビュー終わり!
こちらもおすすめ2021年公開邦画・感想レビュー記事
映画『CUBE 一度入ったら、最後』(キューブ)は、1997年のカナダ製作『CUBE』の日本版リメイク作品。菅田将暉、杏、斎藤工など豪華キャストが絶望の脱出ゲームで理不尽なトラップに怯えまくります! CineMag オリジナ[…]
楽しみにしていた映画『竜とそばかすの姫』を見てきました! ただ個人的な感想になりますがマジでつまらなかったです。 『サマーウォーズ』のようなワクワク感や感動はありませんでした…。 美しいメッセージがありつつも、それが非常に[…]
- 1
- 2