映画『カラダ探し』ネタバレ感想・考察:赤い人のループ構造やラスト意味!あらすじ伏線解説

  • 2023年9月8日

映画『カラダ探し』ネタバレあらすじ解説

惨殺されるループの日々

明日香と高広、ヤンキー系の留美子、いじめられっ子の翔太、不登校だった篤史、学級委員の理恵の6人は何度も同じ日を繰り返していた。夜に赤い人に追われながカラダ探しをする。

その過程で6人には友情が生まれ、オカルトに詳しい翔太が学校の見取り図を書いて計画的に探していくことを提案。メンバーは毎晩校舎で惨殺されつつ、爆音でロックを流して赤い人の追撃をなるべくかわし、遺体の腕や脚などを次々に発見して棺桶の中に入れていった

しかし頭部だけが見つからない。

明日香たちは昼間に30年前に少女のバラバラ殺人事件が起こった近くの館へ行く。殺害現場の壁裏から赤い人が持っていたエミリー人形を発見するが、気づくとなくなっていた(赤い人が持ち去る)。

明日香は司書の八代先生に観察されていることに気づく。話を聞いてみると、八代先生も過去にカラダ探しをしたことがある気がするということだった。

どうやらカラダ探しを終えると、その期間中の記憶は全て失われてしまうようだ。

明日香は高広や美子、理恵たちとの友情を忘れたくないと心から思った。

ラスト:遺体の頭部はどこに?

また夜が来た。赤い人はエミリー人形と融合して巨大な怪物になり、理恵を食べてしまう。

翌日、明日香たち以外にクラスで理恵の存在を知るものはいなかった。怪物に食べられると存在自体が消されてしまうようだ。

高広は屋上で明日香を抱きしめてキスをし、ネクタイピンを外して渡す。

明日香はプールでエミリー人形が頭から沈んでいったことを思い出した。エミリー人形の中に遺体の頭部が隠されているのかもしれない。

夜、明日香たちは巨大な怪物をチェーンで縛り付ける作戦を決行。篤史や留美子、翔太が殺されるが、明日香と高広はなんとか怪物の頭部から遺体の頭を回収して礼拝堂に走る。

礼拝堂に着くが、高広は怪物に殺されてしまう。

怒り狂った明日香は鉄棒を振り回して怪物を痛めつけ、ついに棺桶に頭部をはめることに成功。朝を迎える。

明日香がベッドで目覚めると7月6日だ。テレビで、学校の古井戸の中で、30年前に殺された少女・小野山美子の頭部が発見されたというニュースが流れる。

明日香たちはカラダ探しの記憶を失っていた。

明日香たち6人は文化祭の実行委員メンバーに選ばれ、礼拝堂の2階で毎週話し合いをすることに。

高広は明日香が落とした自分のネクタイピンを見て、カラダ探しのことを思い出した

エンドロール後

古井戸の中にあった小野山美子のバラバラ殺人の古い新聞の内容が、森山明日香が殺害された事件に書き変わる

映画 カラダ探し END!

最後のまとめ

ホラー映画『カラダ探し』は、原作の設定の良さとホラーらしい恐怖の演出がなかなか素晴らしい一方、途中で青春しすぎて退屈だった微妙な作品でした。

感想を語る犬
最近のJホラーってバランス感覚が微妙な作品が多いですよね…。もっと完成度が高い作品ができることを願って合掌!

ここまで読んでいただきありがとうございます。『カラダ探し』レビュー終わり!

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