Netflix映画『INTERCEPTOR インターセプター』核ミサイル阻止×ジェンダー問題の最強フェミ映画が爆誕!孤立無援の海上基地で女性軍人が男性テロリストをボコボコにします!
エンタメ度も高い激アツアクションも見どころ!かなりオススメです。
クリス・ヘムズワースの奥さんエルサ・パタキが主人公JJ役。
ちなみにタイトルのINTERCEPTORは日本語で「迎撃機・要撃機」の意味です。
作品情報・キャスト紹介、あらすじ・海外評価、ぶっちゃけ感想・評価、フェミニズムアクションという矛盾・深掘り考察を徹底レビュー!
念のため最初に断っておきますが、本記事にはフェミニズムを批判する意図は一切ありません。
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ)
作品についての視聴者・口コミアンケートも投票お願いします↓
映画『INTERCEPTOR インターセプター』作品情報・キャストと演技の印象
原題:『Interceptor』
ジャンル:アクション・戦争・ジェンダー・フェミニズム
監督:マシュー・ライリー
脚本:マシュー・ライリー/スチュアート・ビーティー
撮影:ローワン・メイハー
音楽:マイケル・ライラ
アベンジャーズのソー役で有名なクリス・ヘムズワースが製作総指揮を務め、本編でも主人公を応援する電気屋店員として登場!
インターセプター/登場キャラ・キャスト
JJ(ジョアンナ・フリア・コリンズ)|cast エルサ・パタキ→三角筋のムキムキ具合がカッコよすぎ。スペイン出身の女優エルサさんはクリス・ヘムズワースの奥さんです。
アレグザンダー・ケッセル(テロリストのリーダー)|cast ルーク・ブレイシー
ラウル・シャー伍長|cast マイエン・メフタ
電気屋の店員|cast クリス・ヘムズワース→主人公の応援だけするコミックリリーフの立ち回りがハマりすぎ。まあ、妻を応援しているのですが(笑)。クリヘムはNetflix『スパイダーヘッド』(2022)にも出演!
INTERCEPTOR インターセプター/あらすじ
©︎Netflix
優秀な女性軍人JJが主人公。彼女には英雄的な中将からセクハラ・立場を利用した性被害を受けた過去がある。
告発して中将が除隊になったが、「嘘をついたのはJJだ」と世の中からヘイトが集まるようになってしまった。
JJはかつて勤務していた海洋に孤立している核ミサイル迎撃基地・SBX-1に再び配属される。
そんな中、アラスカの核迎撃基地が内部テロリストによって占拠されたと連絡が入った。
SBX-1乗組員でテロリストだったアレグザンダー・ケッセルは軍人たちを皆殺しに。コントロールルームを占拠しようとする。
JJはロシア政府から核ミサイルが盗まれており、もしSBX-1基地が占拠されればアメリカは16発の核で灰と化す事態だと知る。
特殊部隊が到着するまで90分。ケッセルらテロリストはすぐそばに来ている。
JJはコントロール室を守るため命懸けの戦いに挑むが…。
ネタバレなし感想・見どころ・海外評価
©︎Netflix
エンタメ・脳筋アクション映画としてなかなかのハイクオリティ。
“片手SASUKE”などインパクト抜群のアクションだけでなく↓
- 敵やホワイトハウスとの交渉
- タイムリミット内に迎撃ミサイルを発射しないとアメリカ全滅
など、ゲーム性もあるのが特徴です。
虐げられた女性が男性をボコボコにするカタルシスもあります。
海外評価は批評家の評価は普通で、一般視聴者は高い傾向にあります。
フェミ脳筋映画という評価しにくい内容だからでしょうか?
おすすめ度 | 87% |
アクション | 85% |
ストーリー | 86% |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.6(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家64% 一般86% |
※以下、映画『INTERCEPTOR インターセプター』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『INTERCEPTOR インターセプター』ネタバレ感想・評価
フェミニズム×アクション!
©︎Netflix
まずシンプルにアクションエンタメとして良作。
海上の隔離施設でテロリストの核ミサイルを迎撃するストーリー展開には、アクション映画に必須の緊張感と臨場感が十分あります。
「アメリカ全土を核ミサイルから救えるかどうかは、海洋に孤立した迎撃施設でのテロリストとの戦いにかかっている!」
わかりやすくてスリリリングですね。
また、ツッコミどころは多々あるものの、基本的に脳筋(脳みそまで筋肉)映画だと考えればストレスになりません。
論理思考を働かせたら視聴者の負けです(笑)。
そして主人公・JJは過去に上官にセクハラされた女性軍人。
心に傷を抱えながら、男性(テロリスト)たちを次々に殺害していくコンセプトはどちらかというと女性向けかもしれません。
ミサンドリー(男性嫌悪)的メッセージですね。
さらに主人公が敵に向かって↓
「ダーリンとか、女性を名前以外で呼ぶんじゃねえ!」
「マンスプレイニング(上から目線で偉そうに説明)すんな!」
と怒鳴るなど、モロに説教臭いシーンも多々あります。アメリカ大統領も女性です。
ただアクション映画として完成度がわりと高いので、フェミニズム賛歌の鬱陶しさよりフェミニズム的な怒りが徹底していてある意味おもしろいという印象のほうが強くなるのが不思議。
ジェンダー説教が少ししかノイズにならなかったイメージ。
また、現在のフェミニズム運動の裏表を暴き出すような革新的な構造も見逃せません。
フェミニズム側である女性が暴力を使って男性をねじ伏せる物語は、矛盾だけでなく時代性をもはらんでいます(考察の項目で詳細)。
女性版ダイ・ハード
『INTERCEPTOR インターセプター』は80年代の大ヒット作『ダイ・ハード』の女性版といえるでしょう。
極限の隔離空間で主人公が悪の組織に1人で立ち向かう80年代臭プンプンのプロット。
アクションは迫力はあるけど、展開はちょっと無理矢理…。ロジックのゆるさはチャームポイント!
本作はブルース・ウィルス演じるダメ刑事→超有能な女性軍人に構造変換した映画といえます。
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