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映画『雨を告げる漂流団地』ネタバレ考察・感想/のっぽや黒い物体の正体解説レビュー(Netflix)

Netflixアニメ映画『雨を告げる漂流団地』。少年少女たちが団地ごと海を漂流してしまう奇抜なファンタジーで、心の成長がヴィヴィッドに描かれます!

CineMag
メタ的でノスタルジーあふれるストーリー。子供から大人まで楽しめる素晴らしい作品でした!

作品情報・声優・あらすじ、ぶっちゃけ感想・評価黒い物体・のっぽくんの正体を考察物語のネタバレあらすじ解説を知りたい人向けに徹底レビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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Netflix『雨を告げる漂流団地』作品情報・キャラ・声優

公開・制作国・上映時間:2022/09/16・日本・2時間
英題:『Drifting Home』
ジャンル:アニメ・ファンタジー
監督:石田祐康
脚本:森ハヤシ/石田祐康/坂本美南香
原作:なし(オリジナル作品):映画をノベライズした小説が刊行されている
制作スタジオコロリド
配給:Netflix

『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』などが世界的に評価されたスタジオコロリドの長編アニメ映画の第3弾!

期待されているだけにクオリティはどんなかな?と不安もありましたが、予想を上回る素晴らしい物語でした!

登場人物・声優

登場人物声優
熊谷航祐田村睦心
兎内夏芽瀬戸麻沙美
のっぽくん村瀬歩
橘譲山下大輝
大志小林由美子
令依菜水瀬いのり
珠理花澤香菜

予告+あらすじ(ネタバレなし)

熊谷航祐は、幼少期に築60年以上のオンボロ団地に住んでいた。

祖父の安次が同級生の兎内夏芽の面倒を一時期見ており、航祐と夏芽は実の姉弟のように育った

しばらくして祖父が亡くなり、夏芽は母親が引き連れて行く。

古くなった団地は取り壊しが決まり、幽霊が出ると噂が立っていた。

小学校6年生になった航祐と夏芽は、お互いに意識しすぎて口も効かなくなってしまう。

航祐は友達の大志と譲(ゆずる)に連れられて、団地にオバケ探しにやってきた。祖父の安次が住んでいた部屋へ行くと、押し入れで寝ている夏芽を見つけてびっくりした。

夏芽は航祐たちを屋上へ案内した。テントがはってある。この団地にはのっぽくんという小学生がおり、夏芽が彼のためにテントを作ってあげたようだ。

“のっぽくん”とは何者なのだろうか?

航祐のことを好きな令依菜と、その親友の珠理も屋上にやってきた。

そんな中、団地がある大きな異変に飲み込まれる…。

ネタバレなし感想・海外評価

団地が海を漂流するという子供が大好きであろうファンタジー冒険譚である一方、どんな大人にも突き刺さる感動的なメッセージをはらんだ、コンセプトに優れた作品です。

ただのジュブナイル作品ではありません。

思い出と建物そのものを上手にリンクさせ、過去のトラウマを解消していく流れは見事。

比較すると怒られそうですが、同じく2022年のNetflixオリジナルで酷評されまくってしまった映画『バブル』のような中身が薄い感じの物語では決してなく、深いメッセージが感じられます。

ファンタジーでは『地球外少年少女』よりも好みでした。

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Netflixアニメ『地球外少年少
シネマグ
「なんとなく子供っぽいから見ない」という人は、騙されたと思って『雨を告げる漂流団地』をぜひ見てみてください。
おすすめ度80%
世界観90%
ストーリー82%
IMDb(海外レビューサイト)6.8(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト)批評家 56%

一般の視聴者 64%

メタスコア(Metacritic)53(100点中)

※以下、映画『雨を告げる漂流団地』のストーリーネタバレありなので注意してください!

映画『雨を告げる漂流団地』ネタバレ感想・評価

Netflixアニメ映画『雨を告げる漂流団地』の評価は84点。

航祐と夏芽を主軸にしたワクワクの冒険譚でありつつ、建物や施設を少年・少女としてメタファーで登場させ、切ない別れを表現した奥行きのある作品でした。

誰もが子供時代の思い出の場所があるはず。しかし、建物にはろくな挨拶もせずその場所から離れて暮らしていたり、その建物がとり壊されてもうなかったり。

感想を語る犬
思い出してふと寂しくなることもありますよね。

思えば、建物との別れも人間との別れのようなものなんだと思います。

団地の化身・メタファーとしてのっぽくんを擬人化

そして団地や施設などへの感謝の気持ちを形にした素晴らしいコンセプトに心をうたれました。

さらに、親が仲が悪くて自分に構ってくれなかったという夏芽の心の傷が冒険の中で癒えていったのも感動的。

自分が必要のない人間なんだと感じて感情を表に出さない夏芽の心理描写は非常にリアルで刺さるものがありました。

夏芽は親代わりになってくれた航祐の祖父・安次が死んでしまい、さらに航祐とも疎遠になって、別れがトラウマになっていました。

だからこそ中盤で、のっぽくんと一緒に団地に留まることを決意したのです。

それが最後には、のっぽくんに前向きな気持ちでお別れを告げます。

シネマグ
多くの人が共感できるであろう普遍的かつ美しい心の成長を見せてくれましたね。

団地だけでなく観覧車のある施設も登場し、フロリダの遊園地を自慢していた令依菜が過去を思い出す流れも感動的でした。

規模では海外の超大型施設にはかなわないかもしれませんが、幼少期に過ごした思い出の場所は唯一無二で、代えがたいものです。それがしっかり伝わってきました。

『雨を告げる漂流団地』は、海の上で団地が漂流する冒険の中で、人生において大切なものは何かを教えてくれる良作でした。

考察(ネタバレ)

プール施設で食べ物を渡したのは誰?

航祐たちはプール施設で誰かが置いてくれた食料を手にします。一体誰が置いていったのでしょうか?

まずのっぽくんや観覧車の少女の正体は、団地や施設の化身です。それと同じような存在のプール施設の化身が食料を置いてくれたのでしょう。

プール施設の化身は姿を見せませんでしたが、夏芽との思い出を覚えていてくれて食料をくれたのだと思います。

感想を語る犬
なんだか泣けますね。

黒い物体の正体

終盤で航祐と夏芽とのっぽくんは、団地ごと黒い物体・エネルギーの渦の中に吸い込まれていきます。

しかし、のっぽくんの2人を守りたい決意で、闇から抜け出すことができました。

推測になりますが、のっぽくんのような建物の化身たちにとっての天国と地獄のようなところがあるのでしょう。

のっぽくんが最後にたどり着いた島が天国的な場所で、黒い物体に飲み込まれたら地獄行きなのだと思います。

のっぽくんは航祐と夏芽を思う気持ちが強かったことに加え、2人を仲直りさせることができたので闇から脱出できたのでしょう。

映画『雨を告げる漂流団地』ネタバレあらすじ解説

海に浮かぶ団地

航祐は、なぜ夏芽が祖父のカメラを持っているのか問いただし、2人は口論に。

大雨が降り出す。足を滑らせて屋上から落ちた夏芽の手を、航祐が間一髪のところでつかんだ。

しかし手は滑り、夏芽は落下。その時、団地は大雨に飲み込まれた。

気づくと団地は海に浮いている。夏芽は海に落ちて無事だった。

顔の青白いのっぽくんが現れ、みんなオバケだと思ってびっくりする。

翌日になっても救助は来ない。夏芽がカップ麺やお菓子を備蓄していたので食べ物はあったが、数日すると底をつきそうになった。

巨大なプール施設が団地と同じように浮かんでいるのが見える。数年前に取り壊されたはずの建物で、寂れていて無人だった。

航祐と夏芽はその建物に飛び移り食料を探す。夏芽は転んで怪我をしてしまった。

航祐と夏芽は自動販売機を壊そうとするが失敗。しかし何者かによって食料の入ったリュックが置かれ、走り去る音が聞こえた。

航祐と夏芽はプール施設が流される寸前で団地へ戻る。

のっぽくんの正体

のっぽくんの手には草が生えており、航祐たちは彼が団地の化身だと気づいて驚愕。

今度はデパートが流れてきた。航祐たちはまたデパートへ乗り込む。夏芽は寂れたデパートのおもちゃコーナーを見て、実の親のようだった安次(航祐の祖父)のことを思い出していた。

夏芽が今も持っている人形は安次が買ってくれたものだ。

夏芽は、「持っていたカメラは安次から航祐へ渡してくれと頼まれていた」と話す。

大きな建物が流れてきて団地に衝突し、珠理が落ちそうになる。夏芽が珠理の手をつかむが滑り、珠理は落下して気絶する。

夏芽は海に落ちて黒いエネルギーに引きずり込まれそうになるが、航祐とのっぽくんによって助けられた。

航祐と夏芽はやっと仲直りする。

のっぽくんは、青いエネルギーを使ってみんなに自分の意識(団地でいろんな家族や、航祐と夏芽を見守った思い出のヴィジョン)を見せる。

のっぽくんは、「自分が無意識にみんなをここに連れてきてしまったかもしれない」と謝った。

団地は沈みかけていた。みんなで浴槽でイカダを作り脱出しようとするが、のっぽくんは航祐を突き飛ばして1人団地に残った。

夏芽も飛び込んで団地に戻る。航祐も飛び込んだが、団地はどんどん離れて行って追いつかない。

ラスト結末

しばらくすると、イカダのそばに観覧車が流れてくる。航祐たちはイカダを観覧車にくくりつけて、団地の方へ戻ることにした。

嵐の中、団地が見えてくる。航祐は団地にロープで飛び移った。

大志と譲、令依菜は観覧車のワイヤーを団地に結びつけたが機械が壊れ、嵐の中で団地は離れてしまう。

団地の上の航祐と夏芽は、のっぽくんと一緒に黒い闇に引き摺り込まれてしまった。

しかし、2人を死なせたくないのっぽくんが青い光の不思議なパワーを使うと、闇を抜けることができた。安次の幻影が航祐と夏芽の頭をなでる。

海へ戻った団地は再び観覧車を発見。令依菜は、緑色の少女が小さい頃によく遊びに行った観覧車の化身だと気づいて別れをつげ、大志と譲と団地へ戻った。

団地は青い光で満たされた島に到着。そこは、のっぽくんたちが最後にくる終点だった。

夏芽は今度こそのっぽくんに別れを告げる。のっぽくんは笑顔で去っていった。

団地は空を飛び、海を越える。気がつくと航祐たちは団地の屋上にいた。

団地で海を漂流した出来事は夢かと思ったが、安次の形見のカメラにはのっぽくんや海に浮かぶ団地が映っていた。

映画『雨を告げる漂流団地』END!

最後のまとめ

Netflixオリジナルアニメ映画『雨を告げる漂流団地』は、団地が海に浮かぶというぶっ飛んだファンタジー設定に、少年少女の心の成長、過ごした場所への感謝の気持ちをブレンドした秀作でした。

スタジオコロリドの次回作が楽しみですね!

ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!

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