HBOの『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』第2話(王弟/The Rogue Prince)のあらすじ解説と感想を語ってます(ネタバレあり)。
ストーリーの起伏はそれほどなかったものの、表現はあいも変わらず徹底的でした。
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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1第2話「王弟」ネタバレあらすじ
ヴィセーリス1世の妻・エイマが死んでレイニラが王位継承者になってから半年後。
王位を継承したり、父と疎遠になったりと不安なレイニラは、親友のアリセントと一緒に蝋燭の前で祈っていた。
「蟹餌作り」と呼ばれるミアの貴族を頂点とした自由都市の海賊がコアリーズ・ヴェラリオンの艦隊を襲って殺戮し、文字通り海辺でカニの餌にしている。
コアリーズ公は小評議会で海賊を叩き潰すことを提案。しかしヴィセーリス1世は「戦争を避けるのが王の務めだ」と言って首を縦に振らない。
レイニラは「私がドラゴンに乗って脅しをかけに行く」と言うが、ヴィセーリスに却下された。
レイニラは小評議会を締め出され、新たな王の手の選抜に参加させられる。レイニラは半年前の槍試合で叔父デイモンに勝利し、実践経験もあるクリストン・コールを選出した。
追放されたデイモンは金マント軍を率いてドラゴンストーン城を占拠していた。
さらにデイモンは妻として娶る予定の娼婦レディ・ミサリアが妊娠しているからと(妊娠は嘘)、ドリームファイアというドラゴンの卵を盗んでいた。レイニラの死んだ弟・ベイロンに授けられる予定だったものだ。
王の手・オットーがドラゴンストーン城に赴き、デイモンと交渉する。しかしデイモンはドラゴンを従えており言うことを聞かない。
シアラックス(ドラゴン)に乗ったレイニラがデイモンの前にやってくる。デイモンは仕方なくドラゴンの卵を返した。
ヴィセーリス王は勝手に行動したレイニラを叱責するが、同時に成長したと褒めた。
ヴィセーリス王はコアリーズとレイニスから、彼らの娘で12歳のレーナを新しい妻に娶れば権力が盤石になると提案される。
ヴィセーリス王は小評議会を開いた。そこで「アリセント・ハイタワーを新しい妻とする」と突然発表。
ヴィセーリスは、いつも部屋に話にくるアリセント(父で王の手・オットーの命令)に心を動かされていたのだ。
自分の娘を娶らないと知ったコアリーズ公は怒り狂って部屋から出ていく。
父が親友と結婚すると知ったレイにらの目に涙が浮かんだ。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』第2話「王弟」(The Rogue Prince)END!
シーズン1エピソード2 感想・考察:グロいし可哀想
死体を喰うカニと蛆虫がグロすぎ…
海賊の「蟹餌作り」が残虐すぎる。
冒頭では彼らに殺されたウェスタロス人の死体がカニに食われているシーンがドアップ。グロすぎです。生きたまま喰われてもがいている人もいます。怖過ぎです。
ヴィセーリス王は王座で傷ついた部分が腐敗し出し、傷口を化膿させないようにウジ虫に食わせる治療をしています。皿いっぱいのウジ虫がドアップです。キモ過ぎます。
レイニラとアリセントの友情終了
©︎HBO Max
ヴィセーリス1世がいきなり「アリセントと結婚する」というシーンがドロドロ人間ドラマとして最高でしたね。
レイニラとアリセントが2人で蝋燭の前で祈るシーンが序盤にあり、そこで信頼を確かめ合うシーンがあってからの「結婚します」というジェットコースター展開。
レイニラは蝋燭の前で何を願ったのか。「唯一無二の親友・アリセントとずっと支え合っていきたい」と願っていたのではないでしょうか。
ストーリーの構成として、この友情の劇的な破壊は素晴らしいのひとこと。
ただレイニラの心情を思うと、唯一信じられる存在まで奪われた格好になって可哀想です。
アリセントも父で王の手のオットーの命令で、ヴィセーリスに行為があるフリをさせられていたに過ぎません。
彼女はストレスがあると自分で手の爪と爪を擦り付けて傷つける癖があり、ヴィセーリス1世に直したドラゴンの模型を渡す前に爪を擦っていたので、内心では「こんなおじさん嫌だ」と思っていることがわかります。可哀想です。
さて第3話ではどんな悲劇が待っているのか??