『医師チャ・ジョンスク』15話と最終回16話のあらすじネタバレ・感想レビューです!
『医師チャ・ジョンスク』全話ネタバレ解説・相関図・キャスト紹介は下記記事へ↓
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『医師チャ・ジョンスク』15話あらすじネタバレ解説
トイレで血を吐いたジョンスク(オム・ジョンファ)は、ロイ(ミン・ウヒョク)に検査をしてもらう。その結果肝臓の数値は悪く、以前移植した肝臓が拒否反応を起こしている可能性があった。
ロイは「レジデントを一旦辞めて入院しろ」と言う。
ロイはソラに頼んで自分の肝臓がジョンスクに合うか検査をさせた。
ジョンスクは迷った。第二の人生として医師を目指していたのにレジデントを辞めたら復職するのは難しいからだ。
ジョンスクは体調不良で入院してきた100歳を超えるイ・パンシムが大動脈解離だと見抜き、命を助けた。しかし本人から、「遺族に惜しまれるうちに死にたかった」と告げられる。「遺族からも葬式の予約をしていたのに何で?」と言われてしまった。
ロイは「あなたの元気な姿を見たいから肝移植が必要な場合は私がドナーになる」とジョンスクに話す。
ジョンスクは科長に休職して入院すると言った。
エシムは彼氏の教授に投資した件が結局詐欺だったと警察から聞かされる。エシムは前に教授とレストランにいたのは彼の妻だということも知った。
友達からも金を出資させていたエシムはパニックになる。損失は3億ウォンだ。
イノ(キム・ビョンチョル)はエシムから事情を聞いておどく。ジョンスク名義のビルを売りたいと相談するが、ジョンスクからイヤだと断わられた。
イノのところにエシムの友達がやってきて金の催促をする。
イノはスンヒを呼び出して借金をしようかと考えるが、思いとどまった。スンヒはジョンスクの肝臓の状態が悪いことを話した。
イノは帰りの車の中で、今までジョンスクにひどい仕打ちをしてきたことを後悔する。
スンヒはジョンスクにこれまでの行いをあやまった。ジョンスクは「これからはお互い楽に生きていこう」と言う。
イノはジョンスクの病室へ行き、今までのことを謝った。ジョンスクは涙を流しながら「今更遅い」と言う。
イノは、ロイが肝移植の検査をしていてジョンスクのドナーになるつもりだと知って驚いた。
ジョンスクは思い出づくりのためにロイとバイクレンタルショップに来ていた。
そこへイノがやってきて「俺とロイ、どっちをドナーに選ぶんだ」と叫ぶ。
ジョンスクが指さしたのは果たしてどっち?
『医師チャ・ジョンスク』15話の感想
いまだにジョンスクに想いを告げられないロイ。やっと探した身内から骨髄移植のドナーになってくれと言われて人間不信になっている中で、ジョンスクだけが希望の光なのでしょう。
イノが後悔するシーンも、自業自得なんだけど、「人間って自業自得なことに気づかずあとになって後悔するよなあ」とリアリティを感じました。
ジョンスクが肝移植する段階になり、15話にしてきれいに1話のような状況に戻りましたね。果たしてジョンスクは助かるのか?
『医師チャ・ジョンスク』最終回16話あらすじネタバレ解説
ジョンスクが指をさしたのはバイクだった。ジョンスクは「イノとロイのどちらの肝臓も遠慮する」と言う。
ジョンスクはロイが運転する大型バイクに乗ってはしゃいだ。
後日、診療の結果が出た。ロイは「肝移植が必要な状態だ」とジョンスクに言う。
ジョンスクは移植してもまた同じことが起こるかもしれないし健康な人の臓器を傷つけると悩んだ。
ジョンスクは一旦家に帰り、荷物の整理などをする。ジョンミンやイランが初めて履いたクツがなつかしかった。キムチなどたくさんの料理を作って冷蔵庫に入れておいた。
ジョンスクは万が一治療が失敗して死んでしまったときのためにジョンミンとイランに向けて「いつまでも見守っている。賢い人になって」と手紙を書いた。
イノはジョンスクに印鑑を押した離婚届を見せ、「離婚に同意するから手術を受けてくれ」と話す。
イランはウンソに偶然会い、お互いにけんかしたことを謝った。
ウンソはイノを呼び出した。イノは「これからはお前の父として責任ある行動を取る」と言う。ウンソは「もう1度母を追いかけて」と返した。
スンヒはクサン病院をやめ、他の病院を買収して経営する道に進むことにする。ウンソから聞いてイノの離婚を知ったが、イノとは円満に別れることにした。
ジョンスクは肝移植を受けることにした。ドナーのイノは緊張しながらも手術室に運ばれる。執刀医はロイだ。ジョンスクも麻酔で眠りに落ちる。
数カ月後。移植が成功して回復したジョンスクはイノとの離婚が成立。最後に2人で食事をする。ジョンスクは「レジデントに復職する」と言う。
イノはクサン病院の病院長になったが、院長室でジョンスクを引き止められなかったことを後悔して泣いた。
ロイはジョンスクに「好きだった」と告白。ジョンスクは「あなたは私にはまぶしすぎる。すてきな人を見つけて幸せになって」と告白を断った。
それから3年後。
ジョンスクは家庭医学科の専門医として離婚でゆずり受けたビルで開業。診療をしながら患者の体に優しい食材を提供し、話題の医院になった。ドンネが屋上で野菜を栽培している。
ジョンスクはバイクの免許に合格。
ロイには新しい彼女ができたようだ。
イノはクサン病院の患者に加え、提携しているスンヒの病院の患者も執刀することがあり、ヘトヘトに疲れていた。
ジョンスクは田舎のボランティア活動にイノ、ジョンミン、ソラを呼び出す。4人は献身的に診療をした。イノがおじいちゃんたちを風呂に入れてあげる。
ジョンミンは軍医としての勤めを終えたあと、病院に戻るつもりだった。ソラは臨床教授になっていた。2人はお互いの未来を想像して笑顔になる。
ジョンスクはさらに奥地へボランティアに行くため、イノたちと別れて船に乗った。
ドラマ『医師 チャ・ジョンスク』最終回エピソード16 終わり。
『医師チャ・ジョンスク』最終回の感想と考察:生と死
心あたたまる素晴らしい最終回でした。個人的な感想ですがジョンスクが肝移植に成功して生き延びた未来と、死んでしまった未来の二面性があるように感じました。
離婚したジョンスクとイノそしてスンヒの距離感が絶妙で、それぞれが幸せな未来をつかんでいたのが良かったです。
イノとスンヒがヨリを戻すかとも思いましたが、そういう関係というよりは仕事のパートナーに見えました。適切な距離感で、お互い幸せに見えます。
イノが改心して人々のために献身的に働いている姿にも感動しました。院長にもなりましたし、ドラマでは間抜けな姿ばかりでしたが実は優秀な人なんですよね。
イノが「離婚しないまま肝臓を提供したらジョンスクが気を使うから」と、離婚届にしっかり印鑑を押したのも、最後に選択を誤らなかったと感じました。ジョンスクだけでなくイノも第二の人生を踏み出したのでしょう。
ジョンスクがビルで医院兼カフェを経営しながら幸せに過ごしている姿がまぶしかったです。本当にすてきな人生を歩んでいるなと思いました。
専業主婦から心機一転。医者になったのもすべて彼女の選択です。どんな人生を歩んでいる人も、いま何を選択するか次第で今後の人生に花を咲かせることができるというすてきなメッセージを受け取れました。
ロイと一緒にならなかったのも、これはこれで良い結末だったと思います。
さて、最初に話した死んでいるパターンについて。邪推かもしれませんが、ジョンスクがフリージアの花を買ったときのキーンという音が死を表現しているような気がしました。
フリージアは感謝や親愛の花言葉がありますが、卒業祝いでよく贈られる花なのも気になります。普通に第2の人生へ行くという意味なのか、この世から卒業したにおわせなのか。
さらに、医療ボランティアでジョンスクだけ船に乗って僻地へ向かう結末のも、映像的にはあの世への旅立ちに見えなくもないです。
韓国ではパク・チャヌクやポン・ジュノ監督が手がけたメジャーな作品でも複数の意味をにおわせることが多いです。
ジョンスクについては明らかに死んでいる演出ではないですが、死んだジョンスクが描いた理想の未来を映像化したという芸術的な見方も一定許容できるラストだったと思います。
ドラマ全体としては、笑える場面もたくさんありつつ、第二の人生について学ぶところがたくさんあるすばらしい作品でした。