Netflix映画『ブラック・アイランド』(Black Island)は、美しい女性教師がドイツの北フリースラント諸島に赴任し、生徒たちが悲惨な事件に巻き込まれていくサスペンス。
美しい島の景色が楽しめてストーリーもつまらなくはないですが、ツッコミどころが多くて個人的に良作とまでは行きませんでした!
キャスト、ネタバレあらすじ解説、オチやメタファーについて徹底考察してみました!
映画『ブラック・アイランド』キャスト・作品情報
公開・制作国:2021年8月18日/Netflix・ドイツ
監督:ミゲル・アルシャンドル
脚本:ミゲル・アルシャンドル/リーザ・ホーファー
主演:フィリップ・フロワッサン/ヨナス役
出演:アリス・ドワイヤー/女教師ヘレナ・ユン役
出演:メルセデス・ミュラー/ニナ役
ヨナス/リップ・フロワッサン
ヨナスはドイツの北フリースラント・アルムル島で暮らす高校生。
文学が好きで詩を作っています。
ヘレナ・ユン/アリス・ドワイヤー
ヘレナ・ユンは突然アルムル島の高校に赴任してきた国語教師。
ヨナスの詩の才能を褒め、彼に近づきます。
アリス・ドワイヤーは、『The Girl with Nine Wigs』などで有名なドイツの女優。
ニナ/メルセデス・ミュラー
ニナはヨナスの同級生。ヨナスとは両思いです。
色っぽいヘレナ先生にムカついています。
※以下、映画『ブラック・アイランド』のストーリーネタバレありなので注意してください。
ストーリーのオチ考察
ヘレナが主人公・ヨナスの祖父・ハンゼンの娘で、ハンゼンが過去に母を殺したと勘違いしていたというオチでした。
マヨルカ島で休暇中のマイネケ先生を事故に合わせたのももちろんヘレナ。
ちなみに主人公・ヨナスたちが暮らしているのは、フリースラント諸島のアムルム島です。
ブラック・アイランドは何のメタファー?
最後にヨナスが乗ったフェリーの地図でアムルム島が黒く塗られていましたが、これは島に来るときに恨みを持ったヘレナがやったのでしょう。
ハンゼンがヘレナから恨まれ、そこに巻き込まれたヨナスもヘレナの復讐に蝕まれてしまったことのメタファーになっているのだと思います。
アムルム島はヘレナの復讐心に覆われて、ブラック・アイランド(黒い島)になってしまったのでしょう。
本来は美しい島であるはずが、復讐心が黒く見せてしまう。
この抽象的なメッセージは詩的で美しいですね。
『ブラック・アイランド』ネタバレ感想・評価
Netflix映画『ブラック・アイランド』の評価は75点くらい。
美しい島の景色は見どころがありましたが、ツッコミどころが結構あるサスペンスの佳作でした(ツッコミが多い点は同時期公開のNetflix『スイートガール』と共通…)。
個人的には、冒頭で大きな黒い犬にヨナスの祖母か追いかけられて襲われるシーンがピーク。
あとは、ヘレナがハンゼンの娘だった展開や、ハンゼンがヘレナの母マリアを殺してないとわかるシーンは切なくて良かったです。
ただまあ、見どころはそれくらいでしょう…。
ヘレナが図書館で女子生徒・ニナを殺し、本棚の下に隠し、誰にも見つからずに運び出すシーンなどは、リアリティがなくてちょっと笑えました。
ヨナスの両親を殺すシーンにしても、対向車線に正面から突っ込んで事故ってくれるとは限らないですし、ご都合主義ですね。
あとは黒い犬にしても、小さな島であんなの飼ってたら確実にバレるでしょう。
解せなかったのは、なぜニナが絞殺だと誰もわからなかったのか。
死体が水で膨れたとしてもそこまで時間は経ってないですし、首に絞めた跡が残るはずですよね。
ヘレナにしても、母の死体に外傷がなく自殺だと後で調べてわからなかったのでしょうか?
付き合ってた祖父・ハンゼンが殺したのではなく、自殺かもと考えなかった理由が不明です。
アルムル島は全長10km程の小さな島らしいので、解剖医などがいないのでしょうか。
それにしても死体があれば外部から検視官を呼ぶはずですし、ご都合主義が多すぎですね。
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