Netflix『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』(We Have a Ghost)。引っ越してきた一家の前に現れたオジサン幽霊がSNSでバズりつつ、成仏できない理由を探す物語!
作品情報・キャスト
ネタバレなしの感想
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
ラスト結末の解説
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから観る方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』作品情報・予告
制作国:アメリカ
上映時間:2時間7分
原題:『We Have a Ghost』
ジャンル:ファンタジー・コメディ・ファミリー向け
年齢制限:13+(暴力描写少し)
監督・脚本:クリストファー・B・ランドン
原作:ジェフ・マーノー「Ernest/アーネスト」
クリストファー・B・ランドンは『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの脚本や、『ハッピー・デス・デイ』シリーズ、『ザ・スイッチ』の監督を手がけたパニック系ホラーが得意な人物。
『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』キャスト
©︎Netflix
屋根裏の幽霊・アーネストを演じるのはデヴィッド・ハーバー。Netflixドラマ『ストレンジャーシングス』のジム・ホッパー署長役や、マーベル『ブラック・ウィドウ』の出演で有名ですね。
今作ではバーコードハゲの幽霊をコミカルに演じていて、たたずまいからして笑えます。
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一家のパパ・フランク役はマーベルのファルコン役で有名なアンソニー・マッキー。
Netflixオリジナル作では『デンジャー・ゾーン』などに出演しています。
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主人公格の息子・ケヴィンを演じるのはジャヒー・ディアロ・ウィンストンです。
Netflix『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』あらすじ
フランク(アンソニー・マッキー)の一家が、呪いの家と呼ばれるいわくつきの一軒家に引っ越してきた。
息子のケヴィン(ジャヒー・ディアロ・ウィンストン)は屋根裏でまったく怖くないおじさんの幽霊・アーネスト(デヴィッド・ハーバー)を見つけ仲良くなった。
アーネストは50年前からこの屋敷にいるが、生前の記憶を失っていた。
成功して富を得たいフランクは、アーネストの動画をYoutubeにアップ。何百万回も再生され、これでひと財産築こうと考える。
幽霊専門のCIA職員・レズリーの追手がせまるなか、ケヴィンは同級生のジョイとアーネストの記憶を取り戻すために旅に出るが…。
©︎Netflix
ネタバレなし感想・海外評価
少年ケヴィンがオッサンの幽霊・アーネストと仲良くなって、アーネストがなぜ死んだか秘密を探る痛快劇です。
ただ、大人が見てすごく面白いか?と言われればかなり微妙です。物理法則や物語の強引すぎる展開はザ・ご都合主義!という感じで、海外での評価も低いです。
いちおう息子・ケヴィンと仲の悪いパパが動画をバズらせてひと山当ててやろうと考えるなど、わりと時流に乗った展開が楽しめます。
ファミリーおすすめ度 | 80% |
世界観 | 62% |
ストーリー | 55% |
IMDb(海外レビューサイト) | 6.4(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 40% 一般の視聴者 40% |
メタスコア(Metacritic) | 55(100点中) |
※以下、『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』ネタバレ感想・評価
良い点と残念な点
ツッコミどころは無数にあるものの、「子供が見たら楽しめるだろうな…」と感じられるくらいのクオリティはギリギリ担保しています。
1番感心したのは、デヴィッド・ハーバー演じるアーネストが幽霊のクセにまったく怖くないところ。アーネストは意気込んで登場するもののケヴィン少年に笑われる始末。
アーネストは幽霊として少年に笑われる屈辱にまみれます。
ディスってるわけではなく、怖くない幽霊というアイデアはある意味で画期的だと思いました。
あと良かった点として、壁などを自由にすり抜けられるアーネストが、追いかけてくるパトカーに飛びのって車を突っ込ませるシーンなど幽霊ならではのアクションも楽しめました。
いっぽうダメな点は、設定やシュチュエーションのディティールがあまりにも大雑把なところ。
アンソニー・マッキー演じるパパが動画を投稿してアーネストが人気になる流れは面白かったです。ただ、SNSで人気になって家のまわりに人がたくさん集まって起こったトラブルといえば「外に出られない」くらい…。
集まった人たちで暴動を起こすわけでもなく緊張感がありませんでした。あれだけ集まったら何か起きるでしょ。
幽霊・アーネストの能力も意味不明すぎです。物質を自由にすり抜けることもできるし、人間や物に触ることもできる設定はなかなかのチート。
そんな能力を持っているにもかかわらず、幽霊のアーネストはCIAの特殊兵器でつかまってしまいます。
50年間ずっと屋根裏にこもっていたため知能が落ちてしまったのでしょう。そうとしか思えません。
CIAの特殊兵器がどういう原理かもまったく説明されません。CIAは幽霊をつかまえて何がしたかったのでしょう?それも不明。
ラストの感動と違和感
ラストでアーネストが実の娘と再会するシーンでは、いちおう感動もありました。
難産で妻に先立たれてしまったアーネストは、50年前に親友・シェラーに殺されて娘・ジューンを奪われたというオチ。
ケヴィンたちの自宅に乗り込んできたシェラーは窓から突き落とされ、一件落着です。
アーネストは自分よりババアになった娘・ジューンと再会し、満足して成仏します。
でもなんか違和感。
なぜなら犯人のジジイ・シェラーはわざわざ乗り込んできて「50年間隠し通してきた…」と秘密をペラペラしゃべりだしたからです。
ケヴィンは気いていなかったのにジジイは勝手に罪を告白します。
ジジイの年齢を考えたら、黙ってたら事件が発覚するより大往生(寿命で死ぬ)するほうが早いはず。
そもそも、アーネストが幽霊のクセに記憶喪失という設定も笑えます。
記憶喪失で何のためにこの世に残っているかわからないなら、恨みの感情もないはず。成仏しそうなものです。
その辺の違和感をシリアスな要素として見せるより、いっそ笑える展開として見せたほうがよかったのでは?と感じてしまいました。
最後のまとめ
Netflix『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』は笑えるファンタジードラマでしたが、細かい部分すべてにツッコミを入れるのに疲れるマイナス面もありました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ウィーハブアゴースト 屋根裏のアーネスト』レビュー終わり!