ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第6話「奈落」(Udûn)のネタバレあらすじ解説・感想・考察の記事です!
血湧き肉躍るオーク軍 VS ブロンウィンら村人!さらに衝撃のラストが待ち受けています!エピソード6はこれまでで最高の回でした。
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『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第6話「奈落」ネタバレあらすじ
エルフの塔の罠
アダル率いるオーク軍がエルフの塔にやってくる。しかし塔の中には人間たちの姿はない。
1人潜んでいたアロンディルが塔に仕掛けられたロープに弓矢を放つ。
ロープが切れ、塔が崩れ落ちて多くのオークが死亡した。
密かに村に帰っていたブロンウィンら村人たちは歓喜の声をあげる。しかし本当の戦いはまだこれからだ。
オーク軍 VS 村人
戦いの前、アロンディルはブロンウィンにキスをする。
村人たちは村中にトラップを張り巡らせ、弓矢を持って屋根で待ち構えていた。
オークの軍がやってきた。ブロンウィンたちは火を付けた荷車を坂から落とし、オークたちを混乱させる。
村人たちはオークに立ち向かい、壮絶な斬り合いが始まった。
屋根から弓を射ていたアロンディルは大型のオークに襲われる。オークに鋭いもので右目を潰される瞬間にブロンウィンに助けられた。
村人たちはオーク軍との戦いに勝利したかにみえた。
しかし、倒れた死体の仮面を剥がすと、彼らがワルドレグについていった同じ村の仲間だとわかる。
仲間同士で殺し合いをさせられたと知り、ブロンウィンたちは愕然とした。
周囲からアダル率いるオーク軍が弓を射てきた。ブロンウィンは肩を射抜かれて倒れる。
アロンディルはブロンウィンを抱えて酒場の中へ。
アロンディルとテオはブロンウィンの矢を抜き、アルフィリンの種を血にまぜ、傷口を焼く。ブロンウィンは気絶し危ない状態だったが、なんとか意識を戻した。
酒場に入ってきたオーク軍に、アロンディルたちは取り押さえられる。
アダルはアロンディルに、サウロンの柄がどこにいるか尋ねた。
アロンディルが答えないでいると、オークたちが村人を1人1人殺していく。
ブロンウィンが殺されそうになり、テオが床下に隠してあると白状した。
ガラドリエルたち到着
地響きが聞こえてくる。ガラドリエル率いるヌーメノール軍が到着し、ハルブランド、エレンディルたちがオークに斬りかかる。
エレンディルは落馬してピンチを迎えるが、ハルブランドに助けられた。
アダルはサウロンの柄を持って馬を走らせ逃げる。ガラドリエルがあとを追った。
先回りしていたハルブランドがアダルの馬を転ばせる。
落馬したアダルの手をガラドリエルの剣が貫いた。
ハルブランドは「俺を覚えているか?」とアダルに問いかける。アダルは知らないと言った。
ハルブランドがアダルを殺そうとするのをガラドリエルが止める。
アダルの正体
ガラドリエルはアダルに尋問をする。
アダルは昔モルゴスに捕まって拷問と洗脳で違う生き物に生まれ変わったモリヨンドル(闇の息子たち)と呼ばれるエルフのうちの1人だった。
アダルは最初のオーク=ウルクであり、オークたちの生みの親であった。
サウロンは“暗黒の知の影”を探し求めたが手に入らなかった。そしてあまりにも多くのオークがサウロンの犠牲になったのでアダルが彼を殺したと言う。
ガラドリエルはアダルがサウロンを倒したという発言を信じなかった。
ガラドリエルはアダルを「出来損ない」と呼び、「お前の子孫(オーク)たちを根絶やしにする」と言う。
「復讐のために闇堕ちしている」と言い返され、ガラドリエルはアダルに斬りかかる。ハルブランドがそれを止めた。
大惨事
ハルブランドはガラドリエルと共に戦った気持ちを忘れなければ生きられると言う。そして南方国の真の王になることを宣言した。村で宴が開催される。
エレンディルは息子イシルドゥルと仲直り。しかし突如、地響きが聞こえる。
サウロンの柄を盗んだワルドレグがエルフの塔にある仕掛けを稼働させたのだ。
大量の水がオークの地下道を通ってマグマに注がれる。地底は大爆発を起こし、火山が噴火した。
火山弾(岩石)が降ってきて村人を襲う。
立ち尽くすガラドリエル。村全体を火砕流が包み込んだ。
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』第6話「奈落」(Udûn) END!
エピソード6の感想と考察
素晴らしい戦争体験
これが見たかったぜ!というものを全て見せてくれたのが第6話でした。
ゲーム・オブ・スローンズほど戦闘規模は大きくないものの、アロンディルとオークの肉弾戦など迫力のシーンが満載。
血が大量に溢れるブロンウィンの傷の治療シーンも、凄惨で見応えがありました。
ただ、細かい点で言えば集団同士の戦闘という面では、展開がややご都合主義で現実味がないのも事実。
まず、オークのリーダーであるアダルが、罠があるかもしれないエルフの塔に先頭で入っていくなんてあり得ません。
また、ブロンウィンたちがどうやってオークたちに気づかれずに周囲からの見晴らしがいいエルフの塔から村に帰ってこれたかが全く描かれないのも気になりました。
双方に斥候(移動して敵軍を監視する役)がいない設定なのでしょうけど(それがそもそもおかしいですが)、人の移動がバレないってリアルさに欠けます。
みんな死んだんじゃ…?
ラストシーンでガラドリエルは火砕流にのみ込まれました。村ごとです。驚愕のラストでした。
ガラドリエルは予告で肌が焦げているシーンがあったので生きているのでしょうけど、あの状況でどうやって生き延びられるのでしょう?
地下通路も水が噴き出しちゃってますし、逃げ場がありません。
差別主義者ガラドリエル
ガラドリエルはアダルに「出来損ない、子孫を根絶やしにしてやる」と言ってのけます。
完全な差別主義者です(笑)。
まあ彼女はミーリエル王女などヌーメノール人のことも見下していましたし、薄々は気づいていましたが(笑)。
もちろんこの差別主義的なキャラクターはストーリーに不可欠な要素で、彼女がどう変わるかが今後描かれていくのでしょう。
Udûnの意味
英題の「Udûn」の意味がわからなかったので調べてみたら、エルフ語(シンダール語)で「暗い穴」「地獄」などオークが栄える場所を表しているようで、モルゴスの最初の要塞・ウトゥムノの別名らしいです。