映画『タイムカット』ネタバレ考察ラスト結末の解説,殺人鬼とタイムトラベルについて,2024

  • 2024年11月2日

考察:タイムトラベル,タイトルの本当の意味について

タイムトラベルについては、ルーシーが2024年に納屋で最初に光を見た時にクインがタイムマシンで2003年に行ったのだと思う。まだ燃料が残っていて、ルーシーまでタイムトラベルしてしまったのだろう。

またクインはルーシーがやってきてタイムマシンの話をしたときに動揺して化学室でビーカーを落として割っていたが、これは「タイムマシンがあれば殺人を犯しても絶対に捕まらない…」と考えていたことを見透かされたように感じて驚いたのだと思う。伏線的なシーンだ。

なぜクインが2003年の4月16日に日時を設定したのかについては、その日に川に落とされて屈辱的な思いをしたことを覚えており、それをもう1度見て怒りを増幅させようとしていたのだろう。

2003年のルーシー、サマー、クインが仲良くしているタイムラインではクインは殺人鬼になる未来はありそうにない。

タイムパラドックスがどうなる?タイムラインは分岐してる!?など細かい疑問が山のように湧くが、そこでタイトルがTime Cut (時の分断)になっている意味について考えるべきだろう。未来と過去で分断や矛盾がある状態でも問題ない=未来と過去は別物だという意味に感じる。

少年・クインが自分の喉元に刃物を突きつけて脅したとき(俺が死んだらお前も存在しないぞ)、殺人鬼・クインは「タイムトラベルをわかっていない」と言った。少年・クインが死んでも殺人鬼のクインが消えることはないという意味だろう。

ただサマーが生き延びることが確定したあとの未来でルーシーの両親は彼女のことを覚えていないため、矛盾があった場合はタイムラインが分岐するため存在は消えることがない解釈なのだと思う。タイムカット=タイムラインの分岐ということか。

ラストはサラッと終わるが、ルーシーが2003年にとどまるのは必然だったとの解釈もできる。ルーシーは2024年で自分の両親に会ったが、両親は自分の存在を知らないようだ。このタイムラインではルーシーが生まれていないため、2003年にとどまったほうが何らかのタイムパラドックスを起こす可能性がまだ少ないのかもしれない。

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