映画『ザ・メニュー』ネタバレあらすじ解説
驚きのメニュー
シェフは外の海の石に野菜を盛りつけた料理をエコシステムとして説明し、人間など取るに足らない存在だと言います。
次の料理では「あなたたちは庶民ではないのでパンは必要ない」と言い、いくつかのパンソースが乗った皿が出されました。
タイラーはありがたがって料理を味わっています。マーゴはシェフのコンセプトが理解できずイラつき、料理に手をつけようとしません。
IT成金たちもパンを出してくれと文句を言います。給仕のエルサが耳もと「あなたたちは身の程を知らない」と言いました。
タイラーは俺が金を出しているんだから黙って食えと言います。
マーゴは怒って席をたち化粧室へ。そこへシェフがやってきて「なぜ料理を食べない?」と尋ねます。そしてマーゴに「君はここにふさわしくない」と言い放ちました。
次の料理ではタコスの皮に客の事業不正の秘密や不倫の現場などの絵が描かれていました。
次の料理になり、床にシートが敷かれます。
シェフは副料理長を前に出し「有能だが一流になれない」と厳しい言葉を投げつけます。
副料理長はその場で拳銃自殺。シェフはこれ自体が料理だと言いました。
狂気のフルコース
レストランの客はあわてふためきました。
しかし島は隔離されており助けも呼べません。
シェフはマーゴを呼び、客側で死ぬか、我々と同じく尽くす側として死ぬか選べと言います。フルコースの最後には全員が死ぬようです。
次の料理ではみんな外に出され、料理人のキャサリンがシェフに体を迫られたと告白。シェフは謝罪し、キャサリンがシェフにナイフを突き立てます。
シェフは客の男性たちに逃げろといいます。レストランのスタッフが逃げた男性客たちを追いかけました。
男性たちが追いかけられ痛めつけられているなか、女性たちはレストランへ入り料理を囲みます。
料理批評家のリリアンがキャサリンに、死ななくて済むようにシェフを説得してと頼みます。
しかしキャサリンは死ぬ結末は自分が考えたと笑いました。
マーゴはスタッフ側で死ぬことを選び、シェフから燻製場から樽を取ってこいと命令されます。
マーゴは燻製場ではなく勝手にシェフの自宅へ。そこにエルサがやってきてナイフで襲われます。
もみ合いのすえ、マーゴはエルサを殺害しました。
マーゴはシェフの部屋の無線で外部に助けを呼び、湾岸警備の男がレストランに入ってきました。
客たちは助けてくれと言いますが、実はすべてシェフが仕組んだお芝居で、船で来た男もスタッフでした。
客たちは絶望します。
ラスト結末:最後のデザート
シェフに料理に詳しいと褒められたタイラーは厨房に立つように言われて、うれしそうに羊肉の料理を作ります。
しかしシェフはその料理を食べて「マズすぎる」と言い、タイラーに何かを耳打ち(おそらく「生きている価値ない」と言われた)。
ショックを受けたタイラーは奥の部屋でみずから首を吊って自殺しました。
マーゴは「私はまだ空腹だ。チーズバーガーが食べたい」とシェフに要求します。
シェフは絶品のチーズバーガーを作りました。
マーゴはそれを美味しそうにほうばります。
マーゴは全部食べられないから持ち帰りたいと言います。
シェフは箱とおみやげを渡して彼女がレストランから去ることを許しました。
最後の料理になり、床全体に美しい模様が描かれます。食材もばら撒かれました。
客たちは頭にチョコレートを乗せられ、シェフは素手で炭をつかんで床に投げます。
レストラン全体が炎に包まれ、最後の料理・焼き菓子が完成しました。
ボートで島から脱出したマーゴは、後ろの炎を眺めながらチーズバーガーをかじります。
映画『ザ・メニュー』終わり!
最後のまとめ
レイフ・ファインズとアニャ・テイラー=ジョイの『ザ・メニュー』は、コンセプトと芸術性に優れた唯一無二の作品でした。
風刺系の作品はバランスがむつかしいですが、本作は絶品料理のようにストーリーや構想、映像のバランスが絶妙だったと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。映画『ザ・メニュー』(The Menu)レビュー終わり!
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