映画『ザ・ボーイ人形少年の館』は、ウォーキング・デッドのローレン・コーハンが出演している!ということで視聴してみた。
まあまあのホラーサスペンス作品だったので、あらすじをネタバレありで解説し、何が伏線になっていたか考察してみた。
(↓大コケした続編の情報はこちら↓)
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映画『ザ・ボーイ人形少年の館』伏線とミスリード解説(ネタバレ)
ザ・ボーイ人形少年の館は伏線やミスリードがわかりやすく丁寧に張られていたので、一部を紹介。どのように回収されたかも横に書いておく。
まずは伏線から。ブラームスの世話のルールが該当する。
- 食事の残り物は冷蔵しておく→ブラームスが食べるから
- 罠を仕掛けネズミを駆除→壁の中に住んでいるブラームスが怖がるから
- 声は大きく。音楽は大音量で流せ→壁の中のブラームスが聴くため
- グレタを雇うか家族で話させてとドアを閉める→ブラームスと話し合っていた
続いてミスリードとその効果を解説。
- ブラームスが生きていたらマルコムと同じくらいの歳→マルコム=ブラームスでは?と思わせる
- グレタが死産している→子どもの霊の存在を視聴者に信じさせる
ブラームスの墓の前で、グレタが「生きていたらあなたと同じくらいの歳ね。」と話すシーンは、マルコムがブラームスではないかという疑念を、読者に抱かせるためのもの。
ただ個人的には、マルコムがブラームスで、屋敷の壁の中の部屋で誘拐した少女か誰かを飼っていた…。というシナリオの方が面白くなったと思う。
ラスト考察!ブラームスの人格をしっかり描いていれば
ザ・ボーイ人形少年の館のオチは、ブラームスは生きていました!というもの。
マルコムがブラームスだという予想を裏切ってくれて面白かったが、出てきたブラームスがそれほど怖くなかったのが非常に残念。ドキドキ感がない。
仮面をかぶっているのは、火事で火傷を負ったせいだろう。その火傷の跡を見せた方が、より怖かったと思う。
何より、ブラームスが少女を撲殺したという話をもっと広げておくべきだった。そこは残念な点として酷評したい。
主人公グレタの心情に寄り添うと、かわいそうな少年の霊ブラームスが、実は生きている残忍な青年だったという驚きがあるのだが、ブラームスの猟奇的な人格の説明が浅かったので、怖さが半減。
ブラームスが少女撲殺以外に具体的にどんなことをしていたのか、両親がどのように悩まされていたのかを丁寧に描けば、『ザ・ボーイ人形少年の館』はもっとヒットしていただろう。
↓映画『ザ・ボーイ人形少年の館』のあらすじラスト結末解説は2ページ目へ↓
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