映画『15時17分、パリ行き』ネタバレ感想・考察!本人キャスト,ラストや軍人賛歌の評価

  • 2024年4月7日

映画『15時17分、パリ行き』はジャケットの暗さや、詩的なタイトルからイメージしていた物語とは違いましたが、割と楽しめました。

この映画の見どころや裏話をしっかり紹介したいと思います。

クリント・イーストウッド監督が本人キャストをして話題になった。

映画『15時17分、パリ行き』あらすじと予告動画

スペンサー、アレクはシングルマザーの家庭に育ち、学校の先生からは”ADHD”を疑われる問題児であった。
転向したキリスト教系の学校でまた問題を起こして校長室に呼ばれると、口達者でいつも呼び出されているアンソニーと出会う。
3人は意気投合し、親友になるが、家庭の事情などによる引越しで離れ離れになる。3人は成長しても、スカイプなどで連絡を取り合ったり、たまにあったりする親友のままだった。
スペンサーは軍隊に憧れ、パラシュート部隊に志願するが、奥行知覚が弱かったため、衛生救護部隊へ。
自分の希望と違う軍隊生活で悩むことも多かったが、”誰かを救いたい”という信念の元、充実した訓練生活を送っていた。
アレクも軍隊(スペンサーとは別の隊)に入り、アフガニスタンで勤務をする傍ら、スペンサーに連絡をとってお互いに支えあっいた。
あるとき、スペンサーとアレクは休暇を利用したヨーロッパ旅行を計画し、そこにアンソニーも加わることに。久しぶりの3名揃い踏みであった。
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映画『15時17分、パリ行き』見どころは本人キャスト

この映画の見どころは何と言っても、実写に基づいたストーリーを本人たちが演じているところでしょう。

僕もびっくりしましたが、スペンサー、アンソニー、アレクの3名は本人たちが自分たちの実際の出来事をなぞって演じているわけです。

この映画の制作にあたってオーディションも行われたそうですが、イーストウッド監督が、本人に演じさせ流のが面白いかも!と思い立ったそう。

ヨーロッパ旅行中のシーンですが、3人とも本当に旅行を楽しんでいる様子が伝わってきました。

本当の親友だから伝わってくる雰囲気ってあるんですね。そこがこの映画の一番の見どころだと思います。

それを映像バッチリ収めたクリント・イーストウッドの手腕も見事なものです!

映画『15時17分、パリ行き』は観るべき?

派手なアクションや、恋愛、サスペンス、コメディなどの要素はないので、刺激を求める方には向いてないと思います。

ストーリーがすごい、アクションや謎がすごい!とかそういう映画ではないですが、実際の出来事に本人たちを起用した画期的な映画ではあるので、映画好きな人は一見の価値ありです。

※以後ネタバレあり

映画『15時17分、パリ行き』ネタバレあらすじ解説

ネタバレ1:ヨーロッパ旅行

スペンサーとアンソニーはイタリアで落ち合い、壮大な景色のもと”自撮り”しまくりつつ、存分に楽しみます。

そしてドイツにいるアレクに合流し、バーカウンターにいたおじさんの勧めでオランダのアムステルダムへ。

3名はパリに行くかどうか迷っていましたが、せっかくだから”エッフェル塔”でセルフィーしようぜ!というノリで、アムステルダムから、15時17分パリ行きの列車に乗り込みました。

ネタバレ2:列車テロ事件

列車でゆったり過ごしていた3名でしたが、突然銃声が聞こえ、乗客の男性が一人撃たれました。

撃った男性に猛然とタックルをかますスペンサー。援護するアレク。

銃はなんとか取り上げましたが、犯人はナイフを持っており、スペンサーは首を切られてしまいます。

それでも犯人を締め上げることをやめないスペンサー。アレクが拾った長い銃の持ち手で犯人の顔面を強打。スペンサーの絞め技により犯人は気を失います。

犯人は縛り上げましたが、乗客の男性が一人撃たれて重体。

アンソニーは血を拭くタオルを持ってきたり、他の乗客女性を気遣うなど優しい一面を覗かせます。スペンサーは衛生部隊での救護の知識を活かし、血が流れ出ている部位を抑え乗客男性を励まします。

男性は出血多量を免れ、次の駅で救急隊が駆けつけ、テロ事件は集結。

スペンサー、アンソニー、アレクはフランスからテロを防いだと表彰され、アメリカでもヒーローになりました。

映画『15時17分、パリ行き』終わり。

映画『15時17分、パリ行き』の好きなシーンについて

本人たちを映画にも抜擢しているだけあって、イタリアやドイツ、オランダのアムステルダムなど旅行で楽しむシーンは本物そのもです。

実際に楽しみながら撮影していたんだろうなということが見てとれます。

演技はプロではないはずの彼らが、しっかり映画に収まっている。

クリント・イーストウッド監督は、カメラが回っているところ以外でも配慮やコミュニケーションを欠かさなかったらできたことでしょう。

伝記映画に本人を起用する思い切った決断も撮影も、このイーストウッドだから成し得たのだと思います。

アイデアや思い切りに優れた監督なんですね。因みに瞑想を日課としており、デヴィッドリンチ監督とも仲良し。

映画『15時17分、パリ行き』感想や疑問

この映画で少し?と思う部分がありました。アメリカの軍人主義のメッセージが強かったからです。

イーストウッド監督は、アメリカン・スナイパーでもそういった傾向がありました。

監督の主張なのかどうかはわかりませんが、映画のストーリーは、問題がある少年期を過ごし、軍に入隊し、仕事は自分が望むようなものではないが、徐々にやりがいを持つというもの。

アメリカ人のステレオタイプともいえる人たちのような気がします。

そんな彼らが偶然にもテロを未然に防ぎ、人命を助けるというものだったので、ちょっと米軍万歳の感じが強いです。

『3名は少年期でお互いにかけがえのない友人を得て、それが大人になってからも関係性は変わらず、結果的に偶然にもテロを防ぎ多くの命を救った』。

このストーリー要素だけで十分素晴らしいので、軍でなく3人の友情についてのシーンにもっとフォーカスした方が良い作品になったような気がします。

映画『15時17分、パリ行き』キャスト・作品情報

公開年/制作国 2018年・アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ドロシー・ブライスカル
キャスト スペンサー・ストーン
アンソニー・サドラー
アレク・スカラトス
音楽 トーマス・ニューマン
興行収入 約62億円

クリント・イーストウッドは『ミスティック・リバー』『ミリオンダラーベイビー』『クライ・マッチョ』など数々の名作・良作を世に放ってきた映画界のレジェンド!

『15時17分パリ行き』では、敢えて本人キャストを起用し、運命のような決定的な瞬間を演出しました。

最後に感想まとめ

『15時17分、パリ行き』をいろいろ語りましたが、親友を持ち、誰かのためになりたいという気持ちさえあれば、何か奇跡が起きる!

スペンサー、アンソニー、アレクという3名の素晴らしい人生が垣間見れたような気がします。

友情と楽しいことを素直に楽しめる気持ち。いつまでも忘れたくないですね!