Netflixアニメ『ターミネーター0』(ターミネーターゼロ/Terminator Zero)
ストーリー考察:マルコムの父親、預言者について
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
『ターミネーター0』作品情報
制作国:日本・アメリカ
話数:全8話
原題:『Terminator Zero』
ジャンル:SF・アクション・スプラッター
年齢制限:16歳以上
ショーランナー&プロデューサー:マットソン・トムリン
ディレクター:工藤昌史
キャスト
エイコ|声優)行成とあ
マルコム・リー|声優)内田夕夜
家政婦ミサキ|声優)早見沙織
AI ココロ|声優)種﨑敦美
ターミネーター T-800|声優)間宮康弘
ケンタ(マルコムの長男)|声優)下野紘
ヒロ(マルコムの次男)|声優)石上静香
レイカ(マルコムの長女)|声優)佐藤みゆ希
※以下、『ターミネーター0』のストーリーネタバレありなので注意してください!
ターミネーター0:考察
マルコムの正体、エイコとの関係
マルコム・リーの正体は未来人。彼は2025年生まれで、T-800などのロボを研究してロボットのミサキを作り、彼女と一緒に未来から1983年の日本へタイムトラベルしてきた。
マルコムの母親はエイコだと判明。マルコムの回想のエイコは非常に若かった。年齢から考えても、1997年にやってきた時点で仮に20歳としても、2025年には48歳で出産することになるので、若干の無理がある。
つまり、今後エイコたちは未来へタイムスリップする可能性があるということ。(タイムスリップする方法が問題ではあるが)
マルコムの父親はシラキ警部?
マルコムの父親、つまりエイコのパートナーに関しては情報がゼロに等しいが、登場人物の中に名前が語られた大人の男性が少ないので、消去法でシラキ警部だろうと推測はできる。シラキがT-800に撃たれる瞬間は映らなかった。つまりワンチャン生きてる可能性があって、その後、エイコと結ばれる可能性がある。(タイムスリップするとしたらそのあとだろう)。
とも思いきや、シラキは日本人なので、黒人の血が混ざっていそうなマルコムの母がエイコで父がシラキはありえないか…。やはり父親は謎。シーズン2があればそこで伏線回収されるのだろう。
ちなみにエイコはアニと同性愛カップルだと思っていたがその辺はどうなのだろうか。もしかすると男女両方いける感じなのかもしれない。
預言者がエイコを送り込んだ理由
預言者は第1話でエイコに「過去に行くのはあなたでなければならない」と言う。
エイコがマルコムの母親だと知っていたし、その時代に行くことでパートナーに出会うことになると知っていたのだろう。
エイコがこの時代にきた目的はココロのシャットダウンではなかったのだと思う。
全8話ネタバレあらすじ・最終回の解説
1話
2022年
戦闘地帯で仲間の兵士を全員ターミネーターT-800に殺されて1人生き残ったエイコ。なんとかターミネーターの頭からデータを抜き取って倒すことに成功。
エイコは基地に戻る。データ解析をすると、スカイネットは1997年にターミネーターを送り込み、マルコム博士が作ったAIココロを支配するつもりのようだ。
1997年8月29日
マルコムはロボットが核ミサイルを発射する夢にうなされていた。
数年前に事故で妻を失っていたマルコムは長男・ケンタ、次男・ヒロ、長女・レイカの3人の子供と、ハウスキーパーのミサキと暮らしていた。
マルコムはコルテックス産業の自分の研究室へ入り、自分が作ったAIココロと対話をする。アメリカ時間で8/29になる前に答えを出さなくてはならない。
1体のターミネーターが未来から街に降り立った。
2話
2022年
エイコもターミネーターを追って1997年にタイムトラベルしようとする。しかしその瞬間、ターミネーターがアジトに現れ人々を虐殺。エイコは預言者やアニなど仲間たちが殺されそうなのを目撃し止めようとするも、装置が作動して1997年に転送されてしまった。
1997年
マルコムは自分が作ったAIココロに、人類は救う価値があると証明しようとする。
レイカはKONEKOという猫ロボットを返品するのが嫌で、そのロボと一緒に地下街へ飛び出してしまう。ケンタやヒロもついていった。
2022年から1997年の日本にやってきたエイコは、子供たちを探している最中にターミネーターに追われたマルコムとミサキを助ける。エイコはターミネーターをどうにか海に沈めた。
マルコムは研究室へ戻る。
エイコはミサキを追いかけ、一緒に地下街で子供たちを探す。
3話
ターミネーターは腕にボウガンを仕込み、マルコムの子供たちを追って地下街にやってくる。
ミサキとエイコは子供たちを見つける。エイコは追ってきたターミネーターと戦った。
ターミネーターから逃げる過程で、ミサキ、ケンタ、ヒロのグループと、エイコ、レイカに別れて別行動をすることになる。
4話
ミサキたちは警察署へ駆け込む。シラキ警部やフジノ警部が守ると約束してくれた。しかし警察署に白バイに乗って警察官の格好をしたターミネーターがやってきて、人々を殺戮。フジノも殺される。
ミサキはターミネーターに腕をちぎられる。機械の腕。ミサキ自身もロボットであると判明する。
エイコとレイカはビルに逃げるが、特殊部隊に捕まってしまった。
マルコムはあと数分でスカイネットが核を発射すると考え、イチかバチかのかけとしてAIココロをオンラインにする。マルコムが作ったAIココロは人類の敵になるか味方になるかわからなかった。
5話
1997年8月29日。スカイネットから世界中に核ミサイルが発射され、世界は破壊された。しかしオンラインになったAIココロが防御ミサイルを使って日本の領土だけを守る。
しかしココロは人間が守るべき存在か確かめるために、全国の1nnoロボットを操り、抵抗する者、警察や軍隊を殺し、日本を占拠した。
ロボットの軍が暴れる中、レイカはエイコの拘束を解いた。2人は逃げる。
ココロはマルコムに、人間は神を作り出してその中に自己を投影しており、そのためにロボットを排除するだろうと語った。ロボットの語源はロシアやセルビア語のrabで奴隷という意味だった。
しかしいっぽうでココロは、スカイネットを守る鍵が人類だとも考えていた。
エイコがこの時代にきた目的はココロのシャットダウンだった。ターミネーターの目的はココロをスカイネットの支配下に置くことだ。
ケンタとヒロはミサキがロボットだったことに驚いていた。ケンタはミサキの取れた腕に1nnoのパーツから取った腕をつけた。
6話
エイコが過去に送られてくる直前
預言者はエイコに、過去へタイムトラベルしたら世界線が分岐する。だからこの世界を救うことはできない。スカイネットもそのことには気づいていないと語る。自分の世界を救えなくても過去へ行く選択をするところに、人間と機械の違いがあると話した。
いっぽう、ケンタやヒロを連れたミサキは、ロボットをリンチする人間たちに襲われる。ミサキは突如戦闘モードになり、その男たちを撲殺した。
ケンタたちはレイカを探しに母との思い出の場所。キャットタウンにやってくる。しかしケンタはターミネーターに見つかって連れ去られた。
7話
マルコムは自分が作ったAI・ココロに、「自分は未来からきた」と告白する。
マルコムは2025年生まれで7歳でロボット兵と戦う兵士になり、10代でエンジニアになってT-800などを研究。スカイネットを生み出したような従来のIf Then 構文を使わない最先端のロボット・ミサキを作った。そして2人で1983年の日本にやってきて、未来を救う鍵となるコルテックス産業で働き始めたのだ。
ミサキはココロの母親的な存在であり、ミサキの記憶を移植したことでココロのシステムが起動した経緯があるのだった。その結果、ミサキは記憶を失い、家政婦としてマルコムの家で働いていた。
ターミネーターはケンタを連れてコルテックス産業の基地にやってくる。
最終回
ターミネーターはケンタを殺すぞと脅し、マルコムにAIココロの研究室の扉を開けさせる。しかしそこへミサキがやってきた。
しかしミサキはターミネーターに苦戦。エイコが助けに入るが、エイコは右手を潰される。
マルコムはエイコが傷つくのに耐えられず、氷結機でターミネーターを凍らせようとする。しかし、マルコムはボウガンを胸に喰らって倒れた。
マルコムはエイコに「あなたは私の母親だ」と告白する。
建物が崩れる。ターミネーターはなぜかケンタを守り、AI・ココロの防御システムを無効化できる電磁パルス室へ連れていく。
ターミネーターはケンタに「未来から私を送り込んだのはあなただ」と告白。ケンタは驚いた。
ターミネーターは電磁パルスのスイッチを入れて、「私を含めたすべてのロボットとAI・ココロを停止させるか、それをやめるか決断しろと」言い残し、1nnoのロボに破壊される。
ケンタはココロに説得され、電磁パルスを発動させない選択をした。
スカイネットの核攻撃はまだ続きそうだ。ミサキは自分の運命を知って葛藤しているケンタを優しくさとした。ミサキはエイコや、ケンタ、ヒロ、レイカを連れて地下へ逃げる。
ターミネーター0 最終回8話。終わり
『ターミネーター0』ネタバレ感想・評価
マルコムが生み出したAIとの哲学的な対話。果たして自分の世界は救えないとしても過去にタイムトラベルする意義はあるのか?など、コンセプトはすごく良かったと思う。ただストーリーが詰め込みすぎだった気がするし、いろんな面でジェームズ・キャメロンのターミネーターの世界観を破壊したような印象も受ける。
タイムトラベルしたらパラレルワールドができる設定なので、未来と過去がどの程度繋がっているかもよくわからないんだよね。
最初のエピソードと最後の7〜8話はまだ良かったとして、2話から6話が凡庸な逃亡劇になってしまったのが残念だった。マルコム博士がずっと部屋に閉じこもってAIココロと対話するのではなく、もう少し外に出て欲しかった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『ターミネーター0』レビュー終わり!
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