『シン・エヴァンゲリオン』徹底考察ネタバレ!ラストもループ?アスカの真実,旧劇と新劇のつながり解説

シン・エヴァ/完全ネタバレあらすじ解説

旧劇、新劇前作のあらすじ復習

今までの エヴァのあらすじを、ネタバレありで復習したい方へ。

アニメ版エヴァ(1995〜96)ネタバレ

旧劇 Air/まごころを、君にネタバレ

新劇 序・破・Qネタバレ

次から『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』本編の内容。

1:アンチLシステムでパリ復興

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| マリが乗る8号機

ミサト率いるヴィレ(WILLE)は、2号機と8号機(『Q』の最後の戦いで両腕破損)の修復パーツを手に入れるため、パリにあるユーロ ネルフ第1号封印柱にやってきた。

リツコたちが封印柱のパワーを復元させようと作業していると、 ネルフ・冬月副司令率いる4444C(フォーフォーシー)が襲いかかってくる。

量産タイプ・44A(フォーツーエー)の群れを8号機に乗るマリが駆逐する中、ミドリたちがシステムコードの入力を終えて、相補性L結界浄化無効阻止装置が時間ギリギリで起動した。

アンチLシステムが発動し、パリの街からL結界(赤色の世界)が消えた。 エヴァパーツをゲットしたヴィレは、2号機と8号機の改造を進める。

2:第三村で 綾波No.6消滅

第3の村へとL結界を歩くアスカ、シンジ、綾波

シンジはアスカと 綾波(黒 綾波/アヤナミタイプNo.6)と、トウジやケンスケが暮らす第三村に到着(相補性L結界浄化無効阻止装置でL結界から守られている)。ヴィレの下部組織、KREDIT(クレディット)が、村に必要な物資など支援しているようだ。

トウジと元委員長のヒカリは結婚しており、娘・ツバメが生まれていた。 綾波はそこで暮らしながら、農作業や村人たちの優しさにふれ、人間らしい感情を覚えていく。

綾波タイプNo.6

シンジとアスカはケンスケの家屋に泊まるが、シンジは 失語症状態で何もしゃべらない。

アスカが怒って無理矢理レーションを食べさせると、シンジは近くの湖へ家出した。

綾波が湖にやってきてレーションを置いていく。徐々に精神が安定するシンジは、ミサトと加持の息子・ 加持リョウジと出会ってかすかな希望を見いだした。

シンジは湖のそばで、名前を持たない黒 綾波に「 綾波は 綾波だ」と告げる。 LCLの中でしか生きられない 綾波は、肉体の形状を保てずに破裂して液体となり死亡。

3:ゲンドウがフォース インパクトの開始

シンジは黒 綾波(No.6)の死で何かを感じ、アスカとともにヴンダーに戻ることを決意。

一方、NERV( ネルフ)のゲンドウは巨大な黒き月を動かして、 セカンドインパクトが起こったカルヴァリーベースでフォース インパクトの儀式を開始していた。

ミサトは、加持が残した生命のサンプル・ 無人式全自動型の方舟を宇宙へ飛ばす。加持は サードインパクトを命懸けで止めて死亡していたのだ。

ミサトは艦隊ヴンダーを指揮し、 ネルフを滅ぼすヤマト作戦を宣言。乗組員たちは希望の青いバンダナを腕に巻く。大気圏からL結界境界面を超えてカルヴァリーベースに侵入した。

L結界内にはエヴァインフィニティと呼ばれる無数の心を持たない エヴァが渦巻いている。

ヴンダーは冬月の ネルフ艦隊と交戦に入り、大ダメージをくらってしまう。

4:アスカの 使徒覚醒

式波・アスカ・ラングレーの乗る新2号機

マリの乗る改8号機が量産型を駆逐していく。

アスカが乗る新2号機が、儀式を行おうとしている13号機停止信号プラグを突き刺そうとするが、新2号機が13号機を恐れてATフィールドを発動してしまう。

アスカは裏CODE999を発動。左目の眼帯をとって小型の相補性L結界浄化無効阻止装置を取り出し、 使徒の能力を発現させてATフィールドを破ろうとする。

しかしそれこそがゲンドウの狙いだった。式波タイプ(クローン)だった彼女と新2号機は13号機に取り込まれ、フォース インパクトの準備が整う。

5:シンジとゲンドウの対決

ネブカドネザルの鍵を使って人の域を超えたゲンドウ(一つ目)は、宙を飛んでヴンダーにやってくる。リツコが銃で撃つが、脳みそが飛び出ても復元した。

シンジがやってきて、なぜこんなことをするのか問いかける。するとゲンドウは13号機へと去っていき、 ゴルゴダオブジェクトマイナス宇宙の扉を開いた。

シンジはミサトに「初号機に乗る」と叫んだ。それを聞いた乗組員のミドリやサクラ(トウジの妹)は激怒。サクラがシンジに発砲し、ミサトがかばって撃たれる。

シンジは初号機に乗り、13号機と対峙。シンジとゲンドウはマイナス宇宙と呼ばれる精神世界で戦う。2機は量子テレポートで瞬間移動しながら争った。

6:アディショナル インパクト発現

希望の槍カシウスを持つ初号機

儀式は進行し、胴体と首が分離された巨大な 綾波・エヴァンゲリオンイマジナリーが現れた。さらに無数の エヴァインフィニティが、 綾波の胴体へと変化していく。

シンジは槍を変形させ、時間を逆回転させるカシウスの槍を発動。

ゲンドウは時間を早送りする ロンギヌスの槍を持ち「初号機は希望、対になっている13号機は絶望を象徴している」と語った。

しばらく戦うとシンジは槍を捨て、父ゲンドウとの対話を望んだ。

ゲンドウは虚構世界で、シンジに黒い リリスを見せる。黒い リリスは現実と虚構を等しく統べる存在のようだ。

ゲンドウは、今起きているアディショナルインパクトが全人類の魂を エヴァンゲリオンイマジナリー( エヴァインフィニ ティーが変化したもの)に入れる計画だと語る。そして全人類の肉体と魂を単一化して、もう1度ユイに会うと続けた。

シンジはS-DAT(カセットテープ)をゲンドウに返した。

7:ガイウスの槍とミサト死亡,カヲル司令とは?

ネオンジェネシス・エヴァンゲリオンを発動するシンジ君

ミサトはアディショナル インパクトを防ぐため、ヴンダーから新たな槍を作り出すことを考えつく。

ヴィレのメンバーはリツコの指揮で、ヴンダーの脊椎部分からガイウスの槍(ヴィレの槍)を作り出した。

ミサトはリツコら全乗組員を脱出させ、ヴンダーで13号機と初号機に突っ込んでガイウスの槍をたくして死亡する。

ゲンドウはアディショナル インパクトの失敗を悟り、精神世界で消えていく。

カヲルが現れ、自分は生命の書に記されて幾多も生まれ変わり、何度も世界の破滅を見届けてきたと語る。

カヲルは新たな世界の創設をシンジにたくした。加持がカヲルに「渚司令」と意味深に口にするシーンが映る。

マリは ネルフ本部に侵入すると、旧知の冬月から「イスカリオテのマリア」と呼ばれる。マリは冬月の用意した エヴァのマーク10〜12を改8号機に取り込みプラス・フォー・イン・ワン(+4 in 1)となって超パワーを得た。シンジを救出するためにマイナス宇宙へと突入する。

シンジは、アディショナル インパクトをネオン ジェネシス・ エヴァンゲリオンに書き換えることを決意。

初号機(ユイ)がガイウスの槍で自分と13号機を貫く。他の エヴァシリーズも消滅していった。

8:それぞれのラスト

アスカは生命の赤い海の前で起きる。シンジは「あの時は好きだった」と話した。

アスカの脳裏にケンスケが浮かび、救出される。

シンジは 綾波とカヲルも救い出す。

リツコやサクラを乗せた脱出ポットは、トウジたちがいる第三村に着陸していた。

マイナス宇宙でシンジの存在が消えそうになったところへ、マリが救出に現れた。

別の世界。 宇部新川駅のホームで成長したマリとシンジがいちゃついている。マリはシンジのDSSチョーカーを解除した。向かいのホームには親しげに喋る 綾波レイとカヲルの姿があった。シンジとマリは手をつないで走り出し、駅を出る。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 終わり

シン・エヴァンゲリオン劇場版 感想・評価レビュー結論まとめ

感想・評価レビュー

個人的には93点評価。超神作だったと思う。

まず、 綾波( アヤナミタイプNo.6)がトウジの赤ちゃんや住民と触れ合う過程で人間らしくなっていく前半シーンに超癒された。結果的に消滅して呆然としたけど、感情を持って復活するようだし、ギリギリトラウマにならないで済んだ。

赤いL結界を背景に使ったシンメトリーな映像美は圧巻で、構図も芸術的。はっきりいって映像だけでも2時間半満足できたと思う。アクションシーンも超迫力。

さらにストーリー内容もテーマ性が深く、日本アニメ映画史上の最高峰になったと思う。

シン・エヴァまとめと結論

シンジ、 綾波レイ、アスカ、ゲンドウという内なる物語から、外への物語と変化した『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。

聖書になぞらえれば、シンジは新世界を創造したキリストといえるだろう。そして 庵野監督はゴッドだ。

1995年からの エヴァシリーズを統括して終幕させた最高傑作となった。

庵野秀明監督、本当にお疲れ様でした。