酷評ヤバすぎ!『約束のネバーランド』なぜ駄作かネタバレ解説?漫画の胸糞ポイント考察!エマがウザすぎてつまらん

  • 2024年3月24日

漫画『約束のネバーランド』の読みはじめのワクワク感はハンパなかった。

しかし読者は中盤〜終盤にかけて失望のジェットコースターに乗ることになる。

そう、子どもたちの未来と引き換えに、読者は鬼の世界に堕とされたのだ…。

なぜこの『約ネバ』が駄作と言われているのか?酷評の理由を解説・考察してみた。(※完全ネタバレ)

過激な酷評なので、本作を好きな人は読まないでね!

『約束のネバーランド』がなぜ駄作かの結論

農園脱出までがピーク

『約束のネバーランド』農園脱出巻

『約束のネバーランド』が面白いのは4巻までだった。つまり全体の5分の1。

脱出をしたいエマたち、阻止したいママ・イザベラとの頭脳戦が論理思考ゲームみたいでとても面白かったのだ。

「俺の知的好奇心を満足させてくれる漫画を見つけたっ!」何人もの読者がそう歓喜したに違いない。そして、絶望のふちに落とされていった。

あきらかにGF農園脱出までがピークだったね。

酷評の大きな理由/脱出ゲームがファンタジーに

GF農園脱出あとは、期待していない方向に突き進んでしまう。

Amazonレビューでも中盤以降の巻には酷評がおびただしい。

さて、なぜ駄作になったか結論を述べると、脱出のあとにファンタジーアドベンチャー展開になっちゃったからだ。

酷評/ファンタジーで解決するんじゃねえ!

鬼や世界の設定がファンタジーすぎる

ファンタジーすぎる『約束のネバーランド』の世界

GF農園を脱出してから、いきなり特殊体質と宗教上の理由から人を食わなくていい鬼たち、ムジカとソンジュに助けられる。ここから『約ネバ』の崩壊が始まった。

鬼側の世界を描く過程で、人間側のロジックが通じなかったのだ。

初期『約束のネバーランド』が面白かったのは論理破綻せずに緊迫感あるストーリーを描いたからである。

しかし、鬼とその世界が想像以上にファンタジーだったため、論理思考ゲームが終わりを告げてしまった。

線引きができなかった!

本作がつまらなくなった理由は線引きができなかったから。

『約束のネバーランド』がやってしまったのは「論理脱出ゲームをファンタジーで解決!」したこと。

たとえば「殺人ミステリーだと思ってたら、最後に魔法で解決しました」こんな作品は99%駄作だろう。それと同じ理屈だ。

脱出以外は死亡しかないという特殊な環境を作るための、鬼なり世界設定なりではなかったのか?

鬼の謎に踏み込まない!など線引きして論理ゲームを進めればよかったのに…。読み手が期待しているバランスを保てなかった。

たとえば海外ドラマ『ウォーキング・デッド』は、ゾンビの原因に一切触れないことでリアリティのある人間ドラマを描けた。

しかし、『約ネバ』は線引きをせず、いつの間にかファンタジーに満ちた世界の謎がメインになって、どんどん落ちぶれていったのだ。

特に後半は、7つの壁の謎でエマが「この世界は意識次第だ」とかいって解決したり、いろいろなえる。そこに論理は微塵もない。

みんなが最後人間世界に戻るのもファンタジーの力だしねえ。

鬼の性質など反則級の後付け設定が多すぎ

『約束のネバーランド』の漫画

後付け設定でストーリーが左右されることが多くてがっかりした。

後から“新ルール”が説明されることがとても多い。

例えば、「観察してわかったんだけど」と言い訳を入れたあと、中盤のボス的存在・レウウィス大公が「長生きしているから体の再生速度が遅い」展開とか。

わざわざ話がつまらなくなる“弱点”を後付けしないでほしかった。

そんな設定が唐突に出てくることが多いこと…。

ある程度理屈が通っているものなら許せるが、鬼個人の性質とかをあとあとに持ってくるのは反則すぎ。というかつまらなくなる。

あと、ストーリー後半はムジカの血を飲めば、鬼は人間を食べなくても劣化しないというルールがキーポイントだったけど、それってもはやご都合主義の魔法では?

鬼が人間を食べなきゃいけない理由を作るため、人間の脳を食べないと劣化する設定を作り、それだと戦いに勝ったら鬼絶滅で平和じゃないから、ムジカの血の設定を作る→残念な結果に。

変に鬼の性質や事情にまで踏み込んじゃったから、ファンタジー要素が盛り込まれつまらなくなるという、本末転倒。

作品の人間らしさを台無しにしたうざい主人公エマ

シリアス感を台無しにするうざいエマ

アホな主張をするサイコパスなエマ

C白井カイウ/出水ぽすか

エマは中盤以降「できるかできないかでなく、やりたいことを考えよう!」と、だんだんアホになり出したのが結構うざい。こっちはもっと緻密な展開が読みたいのに!

(しかもこの感じハンター試験のゴンVSハンゾー戦いのパクリっぽい。)

みんなが「しょうがねえなあ」と賛同するシーンの寒いことこの上なし…。

結局、エマの強引さはファンタジーで解決しちゃったり、後付けの設定に救われたりするので初期のロジックの楽しさは皆無。

実は論理的でサイコパスで人間らしさのない胸糞エマ

エマは最終巻で、人間家畜農園を運営している悪の元凶ピーター・ラートリーを殺さず「憎いけど許す、一緒に生きよう」的な、意味不明なことをほざく。

敵に一緒に生きようという人間らしさのないエマ

C白井カイウ/出水ぽすか

仲間を家畜扱いされて虐殺してきたピーターにこの言動ができるのは、常人でなくサイコパスの感覚でしかないだろう。

平和な世界を作りたいエマの言葉は、実は感情論ではなく、感情のないバリバリのロジックだと思う。極めてロボット的だ。

“自分たちがされたことを忘れて平和へ進む”は理屈では正しいが、それができないから人間なんだと思う。

その感情をないがしろにしたエマのせいで、人間らしさが作品全体からスポイルされている。

現実に照らし合わせると、被害者も加害者も事件を忘れて平和に生きようぜって感じかな。

勧善懲悪と真逆の忘却論にはまったく説得力がなく、現実のリアルとまったくリンクしない。

エマに送りたい幽白の名言→浦飯幽助「これだから真面目な奴はタチが悪いよな、極端から極端に走りやがる」

『約束のネバーランド』駄作理由と結論まとめ

序盤は高評価だった漫画『約束のネバーランド』がなぜ、ボロクソに言われるようになったのか、最後にまとめてみよう。

駄作の理由は

サイコパスのエマがでしゃばり、ストーリーがファンタジーで解決したから。

こんな感じでまとめられるだろう。

初期の緻密さから作風が変わってしまったのが作者の嗜好かジャンプ編集者の意向なのかは不明だが、残念なラストを迎えてしまった。合掌!

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