映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ネタバレあらすじ解説
ヴォルペのカーニバル
ゼペットは次第にピノッキオに愛着をもちます。
ブルーフェアリーからピノッキオがいい子になるように導けと言われたクリケットは、あばれるピノッキオに説教をします。しかし彼はぜんぜん聞きません。
ピノッキオは勝手に教会にやってきて、みんなから悪魔だと恐れられてしまいました。
市長がゼペットの家にやってきて、ピノッキオを更生させるため学校に通わせろと命令。
翌朝、ゼペットは教会のキリスト像を修理したあとでピノッキオに学校へ行けと言います。
しかしピノッキオを見つけたサルのスパッツァトゥーラがカーニバルのボス・ヴォルペに報告。
スパッツァトゥーラがクリケットをつぶし、ヴォルペはピノッキオを言葉たくみにそそのかしてカーニバルへ連れていきます。
ピノッキオはカーニバルのスターとして歌っておどり、金かせぎの道具にされました。
ゼペットがカーニバルにやってきてピノッキオを連れて帰ろうとします。しかしピノッキオの片方の腕をヴォルペがつかんで離しません。
ピノッキオは道にふっとび、市長の車にひかれて死亡します。
死者の国にやってきたピノッキオ
ピノッキオは柩(ひつぎ)で目を覚まします。
ガイコツのウサギ(黒ウサギ)たちがテーブルでポーカーをしていました。
ピノッキオはボスのところへ連れていかれます。
ボスの死神はフルーフェアリーの姉妹です。
ピノッキオに「おまえは本物の男の子でないから死ねない。砂時計が落ちきったら地上に戻れる」と言いました。
ピノッキオは目を覚まします。
ゼペットはよろこびますが、カーニバルのことで迷惑をかけ、ウソをついて学校にも行かなかったことを怒り「おまえは重荷だ」と言いました。
ファシストの少年兵訓練所
ピノッキオはヴォルペとの契約の件でゼペットに借金がいかないようカーニバルに戻り、見せ物小屋の一団と旅を続けます。
ゼペットは歩いて一団を追いますが、他の街に着くといつもカーニバルは旅立ったあとです。
愛国主義者のヴォルペはピノッキオに銃を持たせて踊らせ、プロパガンダの道具にします。
一団は船でカターニア島へ。
そこにファシスト党のムッソリーニ国家元首(独裁者)がやってきてピノッキオを見物することになりました。
ピノッキオはサルのスパッツァトゥーラがヴォルペから虐待されているのを見て、一緒に脱出することを決意。
ピノッキオは舞台でムッソリーニを「ウンチリーニ」と揶揄(やゆ)しました。ムッソリーニの部下に撃たれ、再び死にます。
砂時計の時間がたち再び生き返ったピノッキオは、市長の息子・キャンドルウィックと一緒に少年兵の訓練施設へ入れられました。
施設でピノッキオはキャンドルウィックと友だちになります。
しかし市長は訓練に身が入らないからと、キャンドルウィックにピノッキオを撃てと言いました。
そのとき敵国の戦闘機から空襲がはじまります。
クジラ怪物に飲み込まれ…
市長は戦闘機の爆撃で死亡。
ピノッキオは爆風で海岸の断崖まで吹っ飛ばされました。
そこにヴォルペが現れ、カーニバルをむちゃくちゃにした復讐としてピノッキオを火あぶりにしようとします。
サルのスパッツァトゥーラがピノッキオを助けようとヴォルペにつかみかかります。ヴォルペは崖から落下して死亡。
ピノッキオとスパッツァトゥーラも海に落ち、木の板につかまってただよっていました。
陸を見つけてそこへ向かって漕ぎますが、それは陸ではなく巨大クジラのような怪物でした。
ピノッキオとスパッツァトゥーラはクジラに飲み込まれます。
クジラのなかは胃液の池とわずかばかりの陸地があり、ゼペットとクリケットがいました。
ピノッキオを追って旅をしていたゼペットはおおよろこびします。
ピノッキオたちは怪物の胃のなかにある灯台に登ります。
灯台のうえでピノッキオがウソをつきまくって鼻を伸ばし、スパッツァトゥーラやゼペットがそれを橋にして怪物の食道から脱出しようとしました。
ラスト結末
怪物はくしゃみをして全員海に投げ出されました。
ピノッキオは海上にあった小型爆弾とともに怪物に飲み込まれます。ピノッキオは爆弾のスイッチを押しました。
怪物はこっぱみじんになりますが、ピノッキオも死亡します。
ピノッキオは再び死者の国へ。溺れているゼペットを助けるためにすぐにもとの世界に戻りたいと言います。
死神は砂時計を壊せばもどれるが、つぎに死んだら生き返れないと言います。
それでもピノッキオは現実にもどり、溺れているゼペットを岸まで運びました。
ゼペットが目を覚ますとピノッキオが死んでいます。生き返りません。
ゼペットは涙を流しました。
クリケットは富も名声もいらないからピノッキオを生き返らせてくれとブルーフェアリーに頼みます。
ブルーフェアリーは願いを聞き入れ、ピノッキオは生き返りました。
ゼペットは「カルロじゃなくていい。ありのままを愛する」とピノッキオを抱きしめました。
ピノッキオ、ゼペット、クリケット、スパッツァトゥーラは一緒に仲良く過ごします。
やがてときがたち、年老いたゼペットが死亡。クリケットも息たえ、スパッツァトゥーラもあとを追いました。
ピノッキオは世界へ冒険に出かけます。
エンドロール
死者の国ではクリケットがガイコツウサギと一緒にポーカーをしながらピノッキオとの冒険を語っていました。
映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(Guillermo del Toro’s Pinocchio) 終わり
最後のまとめ
映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、独創的なデザインとストップモーションのぎこちなさによって素晴らしい世界観が練り上げられた傑作でした。
ストーリーもメッセージ性が強く、普遍的な感動があります。
ギレルモ・デル・トロ監督はもうホントにこれからもやりたい放題やってほしいと思いました。応援しています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。Netflix『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』レビュー終わり!
2022年公開Netflix作品
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